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■第17回 価格帯別出来高

本日は出来高から価格帯の「節目」を見る「価格帯別出来高」をご紹介します。

価格帯別出来高には特に計算式はありません。
一定期間中のそれぞれの価格帯で売買成立したものを累積して棒グラフにしたものが 「価格帯別出来高」です。

<価格帯別出来高の見方>
価格帯別出来高はその名前の通り、価格帯別の出来高が見られるチャートで、それぞれの価格帯でどれだけ売買が成立しているかを見ます。
  1. 出来高の多い価格帯が現在の値段より高いときは
    その価格帯に近づくと、「売り物がでるだろう」とか、
  2. 或いは現在値より、安い値段での出来高が多い場合は
    その価格帯が「サポートラインになるだろう」とかの目安としてみます。
それではマーケットスピードで実際に見てみましょう。

【設 定】
○銘 柄 名 : みずほホールディングス(コード8305)
○期 間 : 20021109〜20020410
○チャート : 2層チャート:上段「価格帯別出来高」、下段「出来高」

【解 説】
価格帯別出来高チャート(画面上段の右側)を見ると27〜30万円の出来高が厚く見えます。また、次に32万5千円前後の出来高が多くなっています。
2002年3月11日に38.2万円の高値を付けた時の出来高は7万5千株程度(1メモリ=5千株)と30万円前後の出来高と比較すると5分の2程度です。
従って、2002年3月11日に高値をつけた時は、それまでの出来高と比較して少なかった ということが分かります。
次に下段の「日数ベースの出来高(下段)」を見ると、2002年3月11日に38.2万円の高値をつけた日の前営業日(2002年3月8日)の売買が最も多いことが分かります。
2002年3月8日の「価格帯別出来高(画面上段右側)」と「日数ベースの出来高(下段)」を一緒に見てみると、ローソク足(陽線)の価格は2002年3月8日の値幅は33.1万円から37万円までですが、一番多く売買が成立したのは36.5万円前後だったのが分かります。

<売買のポイント>
価格帯別出来高から今後の株価の動きを予測すると、
  1. 【出来高の多い価格帯30万円を割り込みそうになると】
    過去の出来高から見て、買いたい投資家がたくさんいるので、買い物が入りそう。
    過去の経験則=30万円前後は下値の目処
  2. 【30万円を割り込んで下げてしまうと】
    30万円前後で買った投資家は損をしているので、30万円台に株価が戻ってくると
    売り物が出てくる可能性が考えられる。
    需給関係=30万円前後は上値の目処などが考えられます。
ただし、「買い材料」や「売り材料」が出ることによって投資家の判断も変化し、「売り注文」や「買い注文」は引っ込んでしまいますので、価格帯別出来高はあくまでも目安として考えた方が良いでしょう。

次回は非時系列チャートの「新値足」をご紹介いたします。

以上
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