中国銘柄レポート

 

冠捷科技(ティーピーブイ・テクノロジー) 香港0903 2003年11月3日 HK$4.075

初カバレッジ

  • BOCIによれば、冠捷科技(ティーピーブイ・テクノロジー=TPV) の2003年のLCDモニター出荷台数は前年比60%強増加する見通しだ。同出荷台数の伸び率は2004年および2005年にはそれぞれ前年比34%、25%に鈍化するとみられるものの、2003年−2006年のLCDの売上高の年間平均伸び率は35%と引き続き好調を維持する見込みだ。

  • CRTモニターの売上高の年間平均伸び率は2006年まで年率13%で落ち込むとみられるが、同モニターは発展途上の地域では引き続き主要なディスプレイ装置となる見通し。業績不振のメーカーが市場から撤退するのに伴って、TPVのマーケットシェアは拡大しよう。

  • 同社では、ヒューレット・パッカード、レジェンド、デルコンピュータ、IBM、エイサーといった古くからの顧客に加え、今年に入り、ソニー、NECなど多数の新規顧客を獲得している。BOCIでは、現在の受注状況から判断して、TPV、OTPV、および北京の関連会社分を含めた2003年のLCDモニターおよびCRTモニターの出荷台数は、それぞれ13%増、99%増と大幅な伸びを記録するとみている。

  • PERは2003年予想ベースで10.9倍、2004年ベースでは9.5倍と台湾の同業他社の平均12.5倍、11.7倍を下回る。また、TPVのマーケットシェアは台湾の同業他社に比較してはるかに大きく、業績見通しが好調で、財務体質も堅固なことから、BOCIでは同社が台湾の同業他社よりも高く評価されるべきだとみている。BOCIでは、2004年予想ベースのPERを12.2倍と低めに想定し、株価は最低でも現在の水準より27%高い5.20HKドルが妥当とみて、投資判断を「アウトパフォーム」としている。

中国海洋石油(シーエヌオーオーシー 香港0883)、2003年11月4日、HK$15.30

  • 中国海洋石油の親会社であるChina National Offshore Oil Companyは、上海の東方350キロメートルの位置にある東シナ海04/35区画の開発事業でHusky Oilと提携することで調印した。契約書によると、Huskyが契約期間の当初3年間で深さ2,500メートルの試掘井の建設を担当し、開発費用を全額負担する予定。商業価値のある石油やガスを発見した際には、中国海洋石油とHuskyは合弁会社を設立し、中国海洋石油が新会社に51%を出資することで合意している。

  • 今回の契約は典型的な生産物分与契約であり、BOCIは同契約が今後3−5年のうちに中国海洋石油の業績に影響を与えることはないと予想。投資判断をマーケットパフォームに据え置いている。



   
   
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