中国銘柄レポート

 

中国海洋石油(シーエヌオーオーシー) 香港0883  2004年1月7日 HK$16.25

輸送料金の好調、2004年の増益要因に

  • 中国海洋石油(シーエヌオーオーシー=CNOOC)は、BGの保有するインドネシアのTangguh LNGプロジェクトの10.73%の権益を、日本の三井物産に買収されるのを阻止するため、先買権を行使した。また、CNOOCはBGの保有する権益取得について同社と交渉中である。ただ、BP、三菱商事、新日本石油、兼松、ニチメン・日商岩井ホールディングスといったその他の出資者も、同プロジェクトの先買権を行使する可能性がある。したがって、BGを除き、全出資者の権益は均等に増加する可能性がある。

  • CNOOCは昨年初頭にTangguh LNGプロジェクトの12.5%の権益をBPから2億7500万米ドルで買い取った。三井物産の提示価格は約18億4000万HKドルで、単位あたりではCNOOCが支払った額とほぼ同額。Tangguhは未開発プロジェクトで、天然ガスの確認埋蔵量は全体で約14.4tcf(兆立方フィート)。生産は2007年に開始する見込み。同プロジェクトはこれまでに中国のFujian LNG Terminalのほか、韓国の顧客数社とガス供給契約を結んでいる。BGとCNOOCとの交渉結果はまだ明らかになっていないため、BOCIでは投資判断を「マーケットパフォーム」に据え置いている。

中国石油天然気(ペトロチャイナ 香港0857)、2004年1月7日、HK$4.55

堅調だった2003年第3四半期、持続は可能か?

  • 『Hong Kong Economic Journal』紙によると、重慶市で昨年末に起きたガス漏れ事故の被害者に対する賠償手続きが6日開始された。70歳未満の死亡者1人あたりに支払われる標準的な賠償金額は、144,760人民元(年間7,238人民元を20年分)。70歳以上の被害者については、70歳を超える年齢1年につき7,238人民元ずつ標準的な賠償金額から差し引いた額が支払われる。牛、馬、豚、羊、鶏といった家畜の被害も賠償対象となる見通し。今回の事故の被害者が全員70歳以下だと想定した場合の賠償金支払総額は、3,500万人民元に達すると推定される。

  • 現時点ではこの賠償金をどこが負担するかは不明だが、中国石油天然気が全額保証することになったとしても大した負担にはならないだろうとBOCIは分析している。BOCIはこれがペトロチャイナ株を売る理由にはならないとし、投資判断を「アウトパフォーム」に据え置いた。



   
   
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