中国銘柄レポート

 

中国東方航空(チャイナ・イースタン・エアラインズ)、香港0670 12月16日 1.73HKドル

11月の業務統計

  • 11月の有償旅客キロ数(RPK)、座席利用率(PLF)はそれぞれ22億キロ、60.93%となり、前月比で15.71%、3.61ポイント低下したものの、前年同月比では16.22%、0.45ポイント上昇した。一方、有効座席キロ数(ASK)は前月比で9.9%低下したが、中国南方航空(チャイナ・サザン・エアラインズ:1055)を6.3%上回った。なお、中国南方航空の座席利用率は70.4%に達し、前月比1.33ポイントの低下にとどまっている。このため、BOCIでは、中国東方航空の業務統計の低下は、11月21日の同社の旅客機墜落事故が原因とみている。

  • 香港路線の座席利用率は73.18%と今年最高に達した。中国民航総局および香港経済発展及労工局によると、2004年10月には週間貨物取扱い便数が21本から28本に拡大したほか、月間旅客輸送量も10%増加しており、2005年3月もさらに10%の伸びが見込まれるという。航空規制の緩和だけでは、需要の伸びを満たすには不十分かもしれないが、BOCIでは、新航空会社が2006年10月に香港路線に参入し、上海便を就航するまでは、中国東方航空の香港路線へのマイナス影響はないとみている。

  • BOCIでは、2004年の業績について、2億2000万元近くの売り上げ増を予想し、純利益予想を8億6800万元に据え置いているが、2005年はこれを16%下回る7億3200万元になるとみている。

  • H株は現在、2004年予想ベースでPBR1.25倍と中国南方航空の株価を15%上回っている。一方、A株は2004年PBR3.1倍、EV/EBITDA倍率9.3倍で、それぞれ中国南方航空を82%、55%上回っている。




   
   
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