中国レポート

財務リストラが奏功し業績改善、2007年上期は黒字転換の見通し

タウンガスの業績は回復傾向にあり、2007年上期は黒字転換する見通し。財務リストラにより負債比率が大幅に縮小したため、信用格付けの引き上げも見込まれる。BOCIは今後同社が積極的な買収で事業を拡大させると予想。親会社のホンコン･チャイナガス（HKガス）からの支援も期待でき、活況な中国ガス業界で成功を収める可能性が高いとみている。
HKガスからの資産注入を受け、同社は現在、中国の12地域で51のガス供給プロジェクトを運営している。また、プロパンガスの小売でも国内最大手。
BOCIは、同社の2007年末時点の純負債比率が17％に低下すると予想。財務体制の改善に加え、事業ファンダメンタルズ、HKガスからの支援により、信用格付けの改善が期待できる。また、高いキャッシュポジションから、金利コスト低減のため債権の一部を返済する可能性も指摘している。
TGCは近く事業買収を積極展開する見通しで、同社経営陣は年間5－7のプロジェクトを買収する計画を明らかにしている。BOCIは、同社の2007年下期の買収は2－3程度になるとみている。
BOCIは、同社が新たな経営陣の下、経営効率を大幅に改善すると予想。向こう数年間は利益率の持続的向上が期待できる。
同社の株価は現在、2008－09年予想PERでそれぞれ23.7倍、15.8倍の水準で取引されている。BOCIは、同社の今後の成長を考慮し、株価は魅力的な水準にあると考えられると判断している。

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