中国銘柄レポート

 

中国遠洋控股(チャイナ・コスコ・ホールディングス)
香港1919 7月27日 12.72HKドル

親会社にA株割り当て、バルク船事業買収か

  • チャイナ・コスコ・ホールディングス(CCH)はこのほど、親会社の中国遠洋運輸(集団)総公司および関連企業に対し、新A株を割り当てる方向で交渉中であると発表した。CCHのHおよびA株の取引は26日に停止された。CCHはA株発行の理由を明らかにしておらず、発行計画は現段階では具体化していないという。また、今後中国政府当局との調整も必要になる見通しだとした。同社のH株は27日に取引が再開されたが、A株は引き続き停止されている。
  • BOCIは、同社がA株発行により親会社のドライバルク船事業を買収する可能性を指摘。ただ、同事業(船舶数460隻、総積載量3500万重量トン規模)の業績詳細についてはCCHも親会社も明らかにしていない。


中芯国際集成電路製造有限公司(エスエムアイシー)
香港0981 7月27日 1.10HKドル

2007年第2四半期は純損失210万米ドル、赤字転落に

  • 中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)が27日発表した2007年第2四半期(4−6月期)決算は、純損失が210万米ドルと、前四半期の純利益880万米ドルから赤字転落した。ただし、設備売却益(第1四半期は2720万米ドル、第2四半期は130万米ドル)を除外した場合、第2四半期の赤字は330万米ドルと、第1四半期の赤字1840万米ドルから縮小している。ただ、売上高は前四半期比で3.5%減と予想を下回る水準。ウエハー出荷量の減少と、DRAM市場の低迷が影響した。DRAM売上高が全売上高に占める割合は、第1四半期の34.7%から第2四半期は28.9%に縮小。一方で、成都や武漢でのプロジェクト管理手数料収入により、システム部門の売上比率は第1四半期の9.7%から第2四半期は13.9%に上昇した。また、売上高が低迷したものの、設備稼働率のアップと減価償却費の低減により、粗利益率は前四半期の9.5%から10.3%に改善。営業コストは前四半期比117%増となったが、設備売却益を除いた場合は同1.1%減だった。同社経営陣は第3四半期業績を2−5%増収と予想。携帯電話機の需要が引き続き90ナノメートルチップの売り上げをけん引するほか、省電力ICや消費者製品のファウンドリ需要増により設備稼働率の上昇が見込まれるという。ただ、第1四半期は金利コストに対する政府助成金を受けていたため、営業コストは若干上昇する見通し。


   
   
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