中国レポート

東風汽車集団股フン有限公司（ドンフォン・モーター・グループ）
香港0489　8月30日 4.76HKドル

2007年6月中間決算、乗用車市場の好調を背景に75％増益

東風汽車集団の2007年6月中間決算は、純利益が前年同期比75％増の19億4500万元に達し、BOCIの予想を上回った。中国乗用車市場の急成長が大幅増益の背景であり、営業利益率も前年同期の7.1％から7.6％に改善した。BOCIはこれに伴い、同社の2007年通期の予想純利益を38％上方修正。目標株価を引き上げ、同社株価の先行きに強気の見方を継続している。
国内乗用車市場の急成長によって最も大きな恩恵を受ける銘柄として、BOCIは東風汽車集団を挙げている。6月中間期のブランド別販売台数を見ると、東風日産車は前年同期比27％増の14万3634台。東風ホンダ車は同169％増の5万3822台。東風プジョー・シトロエンは同2％増の10万1729台にとどまったものの、乗用車部門全体の販売台数は同27％増加し、営業利益は同18％の伸びを示した。
一方、商用車部門も好調。大型貨物車の販売台数は2006年に前年比7％の落ち込みを示したが、需要増を追い風に売れ行きが回復し、2007年6月中間期には前年同期比34％の伸びを示した。また、軽トラックの販売台数も同24％増加し、国内軽トラック市場全体の伸び（15％）を上回るペースを見せた。これにより、商用車部門全体の販売台数は同17％増、営業利益は248％の大幅増を記録している。
BOCIは同社の2007年通期の乗用車販売台数が、国内全体の伸びをやや上回ると予測。東風日産は前年比30％増の26万4700台、東風ホンダは同71％増の10万8200台、東風プジョー・シトロエンは同2％増の20万6000台に達すると見ている。また、大型トラック販売台数については、2007年通期に同27％の伸びを予想している。

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