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■第11回 株価移動平均乖離線

今週は「株価移動平均乖離線」をご紹介します。

マーケットスピードで見られる「株価移動平均乖離線」は「25日株価移動平均線」と 「75日株価移動平均線」のそれぞれの「移動平均線」との乖離を示したものです。

先ず、「移動平均線」とは何か?から解説いたします。

例えば「25日株価移動平均線」は過去25日間(営業日ベース)の株価(終値)を 合計して25日で割って算出し、連続しさせたものです。「75日株価移動平均線」は 過去75日間(営業日ベース)の株価(終値)を合計して75日で割って算出し、連続 させたものです。
移動平均線は【中期】の「25日」と「75日」の他に【短期】の「5日移動平均」や 【長期】の「100日移動平均」「200日移動平均」等があり、期間が長くなるに 従って「遅効性」が出てきます。
特に「75日」と「200日」の移動平均線が「ゴールデンクロス」したような場合は、 「大底」と言われるところから時間が経過してからでないとその「ゴールデンクロス」 が現れません。
しかし、利点もあります。
「100日移動平均」や「200日移動平均」は「長期のトレンドを見るのに適している」チャートと言われますが、「100日」や「200日株価移動平均線」が【長期】の トレンドを確認するのに適している理由として、ある程度長い期間の株価移動平均を 算出しているため、株価の短期的な動きに左右されにくいということが言えます。
短期的に株価が上下に「大きく振れ」てもその「振れ」が長期間の中では平準化される ため、所謂チャートの「ダマシ」が少なくなるのです。

<「25日移動平均株価」の出し方>
【計算式】
25日前の株価100、24日前の株価120円、23日前の株価115円
      ...当日の株価160円
25日移動平均株価=(100円+120円+115円...+160円)/25日

※5日や75日、100日、200日も同様にして算出する。

【マーケットスピード利用のポイント!!】
マーケットスピードでは、「投資情報」「時系列情報」画面の「5DMA」が5日株価 移動平均、「25DMA」が25日株価移動平均となります。「75DMA」は75日 株価移動平均となります。
また、マーケットスピードでは「環境設定」「プロパティ」の移動平均の期間(数値)を「任意の期間」変更することが出来ますが、その変更と同時に「投資情報」「時系列情報」画面の「5DMA」の期間も変わります。

<株価移動平均乖離線の見方>
株価移動平均線がわかったところで本題の株価移動平均乖離線を解説いたします。
味方はいたって簡単で、終値が株価移動平均線から何%乖離しているかを示しており、 移動平均線との乖離が「プラスに大きくなると売り」、「マイナスに大きくなると買い」と言うような味方をします。また、マーケットスピードでは「25日」と「75日」の移動平均乖離線があり、2本の移動平均線の乖離の「広がり」や「狭まり」を売買判断の目安に出来ます。

【設 定】
○銘 柄 名 : アイワ(コード6761)
○期 間 : 20011009〜20020307
○チャート : 2層チャート:上段「ローソク足」、下段「株価移動平均乖離線」

【解 説】
アイワは2002年2月26日に643円の高値をつけましたが、その時の株価移動平均乖離線を見てみると、75日移動平均乖離線と25日移動平均乖離線の広がりが拡大しています。その拡大後、株価は下落に転じています。 乖離拡大幅の目安を何%と言うのはなかなか難しく個別銘柄の検証が必要になってくると思われます。

<売買のポイント>
従って、乖離線の広がりだけで売買判断を行うのではなく他のチャートと組み合わせて 売買判断を行う必要があるといえます。
例えば上昇トレンドチャンネルの中にある場合は、RSIやストキャスティクス等と 組み合わせたりして売買判断を行う必要があるでしょう。

次回は「レシオケーター」をご紹介いたします。

以上
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