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■第18回 新値足

今回は新値足をご紹介します。

新値足はトレンドの転換を見るチャートです。
マーケットスピードの3本新値は日足、週足、月足とも「引値ベース」で作られています。

<新値足の見方>
新値足には3本新値、5本新値、10本新値などがあり、本数が長い方が長期トレンドの転換を表し、「ダマシ」も少なくなりますが、遅効性がでてきますので短期の売買には向きません。
新値足は下降トレンドが上昇トレンドに変わった時に「陽転」したと言い、上昇トレンドが下降トレンドに変わった時に「陰転」したと言います。
3本新値の「陽転」「陰転」は、「陽転」なら直ぐ前の「陰線」3本を上抜いて引けた時(注1)、「陰転」なら、直ぐ前の「陽線」3本を下に抜けて引けた時(注1)です。 例えば陰線が何本も下方向に連続して書かれている時は、安値を更新していることになりますから、下降トレンドにあるといえます。その下降トレンドを3本新値で「陽転」した場合に下降トレンドが反転したと見るのです。
(注1)何日かけて「高値」や「安値」を更新しても構いません。また、「高値や「安値」を更新しない時は何も記入しません。従って横軸の時間軸はありません。

<新値足の作り方>
新値足は「陽線」の場合「高値更新」時に、更新した値幅分だけ次の行に記入していきます。
「陰線」の場合は「安値更新」時に、更新した値幅分だけ次の行に記入していきます。 この様にして「陽線」、「陰線」を記入していきます。
高値を更新しなかったり、安値を更新しなかった時には何も記入しません。(「新値足」は非時系列チャート。)次に、一番近い「陰線」3本分の値幅を超えて高く引けた時に「陽転」となり、一番近い「陽線」3本分の値幅を超えて安く引けた時に「陰転」となります。

それではマーケットスピードで実際に見てみましょう。

【設 定】
○銘 柄 名 : ソフトバンク(コード9984)
○期 間 : 20021116〜20020418
○チャート : 1層チャート:「新値足」

【解 説】
画面を見ると「V字型」の新値足になっています。画面の左から3本目に「陽線」が一本立っていますが、その後「陰線」が下に連続して繋がっています。1600円を安値に新値足は「陽転」し、「陽線」が連続して繋がっています。
ソフトバンクの新値足チャートの特徴は、上昇(下降)トレンドが反転した後、株価は 下降(上昇)を続けています。基本的にはトレンドが転換した後、「その傾向が続く」という経験則からこういったチャートが生まれたものと思われます。

<売買のポイント>
「新値足」だけを使って売買をするのは、あまりお薦めできません。
なぜなら、新値足は「ダマシ」が多いからです。
例えば、上記ソフトバンクの新値足画面の左から3本目に「陽線」が立っていますが、 その後、直ぐに「陰転」しています。
新値足で売買を行う場合は、「陽線(陰線)」が一本だけより、2本目が立ってから売買した方がより確率が上がると言われています。
また、1本目の「陽線(陰線)」が長く、2本目の「陽線(陰線)」が短い(首を出したような)になっている形がよりよいとされています。
ソフトバンクの新値足画面も1600円から1800円手前まで上昇し、その後、「短い陽線」が立った後、上昇トレンドが継続しています。

次回は非時系列チャートの「ポントアンドフィギュア」をご紹介いたします。

以上
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