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■第3回 個々のローソク足を組み合わせたチャートの見方

今回は前週にご紹介しました個々のローソク足を組み合わせたチャートの見方をご紹介します。
ベースとなる組み合わせは「陽線」、「陰線」がペアとなります。その組み合わせのパターンから上昇・下落基調の転換を読み取ります。これからご紹介するものは形が分かり易く、実践にも利用できると思われますのでご紹介いたします。
これをお読みの皆さんは、マーケットスピードを以下のように設定して、マーケットスピードの画面と合せてお読み頂くとよりわかり易いと思います。

【 設定1 】
マーケットスピードの「投資情報」⇒「個別チャート(日足)」で銘柄は「日経225」を選んでください。更に期間を「20001020」〜「20010615」として「検索」を押してください。

『つつみ足(抱き線)』
前日の「陽線」の値幅の範囲を超えて完全につつみ込むように「陰線」が出てきた 場合、「高値圏での出現は売り」=(1)となります。逆に「陰線」を完全に包み込む ように「陽線」が出てきた場合、「安値圏での出現は買い」=(2)となります。
設定していただきましたマーケットスピードの画面では2001年3月14日と3月15日のペアが「つつみ足(2)」の例になります。この場合は長期の下落基調の後、3月15日に前日(3月14日)の「小陰線」を完全に包み込むように「陽線」が現れて下落基調の転換を示唆しました。またこの「つつみ足(2)」が出現した後、実際に株価は上昇に転じています。

『はらみ足』
こちらは「つつみ足」の形とは逆で前日の「陽線」の値幅の範囲内で株価が推移しているものをいいます。これは「売り方」、「買い方」の拮抗状態と見ることが出来ます。しかし、上昇或いは下落基調の中で前日の「陽・陰線」の後、寄引同時線が出た場合はそれまでのトレンドが変わる兆しと見ます。
マーケットスピードの画面では、2001年3月26日と27日のペアがその形となります。「はらみ足」の由来はその形からきており、3月26日の陽線(又は陰線)が母体、27日の「小陰線」(又は小陽線)をお腹と見て、丁度お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんのように見えることからこのような呼び名が付いたと言われています。

【 設定2 】
マーケットスピードの「投資情報」⇒「個別チャート(日足)」で銘柄は「エヌ・ティ・ティ・ドコモ」を選んでください。更に期間を「20010803」〜「20011226」として「検索」を押してください。

『星』
「星」は下落(上昇)基調が続いているときに前日の「陰線」(陽線)から下(上)に離れたところに現れるものを言います。また、「星」にもいくつかのパターンがあります。「小陽(陰)線(1)」、「小陽(陰)線の上ひげ(影)の長いもの(2)」、「寄引同時線(3)」等です。
マーケットスピードの画面では2001年9月12日が最安値の114万円をつけて います。その日のローソク足を見ますと前日(11日)と前々日(10日)の「はらみ 足」から下に離れた「寄引同時線(十字足)」となっており、これを「星」と呼んでい ます。9月12日のような星には呼び名があり、下落基調の転換を示唆する下に 離れて出た「星」を「明けの明星」と呼びます。また上昇基調の転換を示唆する上に 離れて出た「星」を「宵の明星」と呼びます。
更に上昇基調の中で上に離れて出た星(小陰又は陽線の上ひげの長いもの)(2)を「流れ 星」と言います。

このように日本で生まれたローソク足にはいろいろな呼び名があります。他にもいろ いろな組み合わせがありますので興味のある方は是非お調べください。

次回は一目均衡表を2回に分けてご紹介いたします。

参考文献
日本の株価分析(日本経済新聞社)

以上
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