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■第4回 一目均衡表 その1

今回は一目均衡表の見方をご紹介します。
一目均衡表は故一目山人(ペンネーム)氏が考え出したテクニカル分析手法です。
この一目均衡表は現在、「経済変動総研」がその著作権を引き継ぎ、研究を続けています。一目均衡表を勉強する際に皆が口を揃えて言うことは、その膨大な理論体系と奥の深さです。
また理論体系を知らなくても一度、一目均衡表をご覧になった皆さんは、その独特の形に興味を抱き、各線が何を意味しているのか知りたくなってくるはずです。
そこで初めに一目均衡表を構成する5本の折れ線グラフの呼び名と作り方から説明します。是非、マーケットスピードに一目均衡表を表示して以下をお読みください。
銘柄は何でも結構です。

それぞれの呼び名は
(1)転換線
(2)基準線
(3)先行スパン1
(4)先行スパン2
(5)遅行スパン
と言います。(ローソク足は解説済み)
各線の作り方は以下の通りです。

■(1)転換線■は
当日を含む過去9日間の最高値と最安値の中間値を当日の転換値とし、転換値の連続したものが転換線です。
 =(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷2

■(2)基準線■は
当日を含む過去26日の最高値と最安値の中間値を当日の基準値とし、基準値の連続したものが基準線です。
 =(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷2

■(3)先行スパン1■は
転換値と基準値の中間値を当日を含む26日先の先行スパン1とします。
 =(転換値+基準値)÷2

■(4)先行スパン2■は
当日を含む過去52日間の最高値と最安値の中間値を当日を含む26日先の先行スパン2とします。
 =(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)÷2

■(5)遅行スパン■は
当日の終値を当日を含む26日前の遅行スパンとします。

これら5本の線が相互にからんだ形や位置から相場の先行きを読み取っていきます。 一般的な見方をご紹介しますと【(1)と(2)が交差する場面】、【(2)の方向性】、【(3)と(4)で囲まれた雲(帯)とローソク足の位置】、【(5)とローソク足の位置】が重要となります。

【(1)と(2)が交差する場面】は
転換線が基準線を下から上に突き抜けてきた時に「好転」したといい「強気」のシグナ ルとなります。逆に転換線が基準線を上から下に突き抜けた場合は「逆転」したといい 「弱気」のシグナルとなります。

【(2)の方向性】は
いくら転換線が上昇しても、(2)が転換線と同様に上昇してこなければ株価の上昇には 限界があることを暗示してしていると考えます。

【(3)と(4)で囲まれた雲(帯)とローソク足の位置】は
(3)と(4)の線で囲まれた部分を雲または帯と呼び、ローソク足が雲の上にある時、雲は 株価が下落した時の[サポートライン]となります。また、ローソク足が雲の下にある場合、雲は株価上昇時の[抵抗ライン]となります。

【(5)とローソク足の位置】は
遅行スパンがローソク足を突き抜けてローソク足より上にきた時に「遅行スパンが好転 した」と言い、遅行スパンがローソク足を突き抜けて下にきた時に「遅行スパンが逆転 した」と言います。「遅行スパン好転した」場合は「強気」のシグナルとなり「遅行スパンが逆転した」場合は、逆に「弱気」のシグナルになります。

次回は実際にマーケットスピードで実例を上げてそれぞれの見方を分析します。

以上
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