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■第7回 一目均衡表 その4 値幅観測

今回で一目均衡表についての解説は最後になります。

「値幅観測」です。
この「値幅観測」は前回テーマにした「波動」と密接な関係にあります。
「値幅観測」は「波動」の「波の方向」が変わる時の株価を予測するものです。
使い方としては下記の「上昇パターン」「下降パターン」共にCからDに株価が動いて行く過程で、Dの値「予測株価」を求め、「高値」の目処や「安値」の目処にします。 前回、波動には大きく3つのパターンがあるとご紹介しました。

【N 波】は
文字通り「上がって(下がって)」、「下がって(上がって)」、「上がる(下がって)」
N字型の上昇(下降)パターン
(例)

          D     A
  B     /       \       C
    /\   /         \   /\ 
   /   \/             \/   \
  /   C            B       \
A                              D
(上昇パターン)   (下降パターン)

「値幅観測」はこれらの「波動」をもとに計算していきます。

【見方(1)】=「N計算値」
「N波動(上昇パターン)」での値幅観測はD=C+(B−A)
となり、AからBまでの上昇幅をCに加える
「N波動(下落パターン)」での値幅観測はD=C−(A−B)

【見方(2)】=「E計算値(倍加法)」
「N波動(上昇パターン)」での値幅観測はD=B+(B−A)
となり、AからBまでの上昇幅をBに加える
「N波動(下落パターン)」での値幅観測はD=B−(A−B)

【見方(3)】=「V計算値(倍返し法)」
「N波動(上昇パターン)」での値幅観測はD=B+(B−C)
となり、BからCまでの下落幅をBに加える
「N波動(下落パターン)」での値幅観測はD=B−(C−B)

その他に前回解説いたしました【Y波】、【P波】があります。
【Y 波】は、
「高値」が「切り上がり」、「安値」が「切り下がる」時間が立つに従って変動幅が大きくなる形
 
                   D
        B        /\
   \   /\      /  \
      \/   \   /      \
       A     \/         \
               C           \

【P 波】は、
波動が時間の経過と共に縮小してある水準に収斂していき最後に上下どちらかに離れる
                               / 
         A               /  
         /\        C    /  
         /   \        /\  / 
       /      \    /   \/   
       /       \   /   D  
      /         \/       
     /            B    


のパターンがあり、考え方は以下の様になります。

【Y波】=A−C=D−B
【P波】=A−C=D−B

値幅観測の見方を上にご紹介しましたが、「波動」の転換には「時間の経過」の影響も考慮する必要があります。

それを「日柄」と呼んだりします。また、「波動」の方向が変わる日のことを「変化日」と呼んだりします。「値幅観測」といっても、それだけでは不十分で、【○月×日頃に高値をつける】とか、【○月×日頃に安値をつける】といった「時間の経過」とあわせて見る必要があります。
一目均衡表では起点(例えばP波では「A」)からBまでの期間に規則性を見出し「基本数値(日)」として定めています。

【単純基本数値】9、17、26
【複合基本数値】33、42、65、129、172、200〜257
「変化日」と「値幅観測」から導き出した価格が丁度一致した時、まさにこれまでのトレンドが変化した(底をうったとか、高値をつけた)と考えられるでしょう。是非皆さん研究してみてください。

次回はRSIをご紹介いたします。

以上
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