追加型株式投資信託の課税方法変更について

追加型株式投資信託の課税方法変更についてのFAQ

追加型株式投資信託の課税方法変更に関し、比較的多い質問を編集しました。お取引時の参考にお役立て下さい。

Q1...変更対象となる投資信託は何ですか？
Q2...なぜ変更されるのですか？
Q3...何が変更になるのですか？
Q4...具体的にはどうなるのでしょう？
Q5...何か手続きが必要でしょうか？
Q6...税率は変わるのでしょうか？
Q7...2000年3月31日までに買付た分についてはどうなるのでしょうか？
Q8...同じ銘柄の投信を何回かに分けて買付けた場合の個別元本はどうなるのでしょうか？

変更対象となる投資信託は何ですか？

A1	追加型の株式投資信託が対象になります。詳しくは、当社取扱の該当商品をご覧ください。→ 該当商品を見る

なぜ変更されるのですか？

A2	追加型株式投信はいつでも買付できますが、買付時が違えば買付価額も異なります。これまで課税の簡便性から平均信託金方式を採っていましたが、不公平を是正する為に個別元本方式へ変更されます。

何が変更になるのですか？

A3	課税方法が、「平均信託金方式から個別元本方式」になります。現在は「平均信託金方式」ですが、2000年4月1日以降の課税方法がお客様の買付時の個別元本をもとに課税する「個別元本方式」へと移行します。＊平均信託金方式…株式投信を購入した全てのお客様の平均買付価額（平均信託金）が法律上の元本になる方式。＊個別元本方式…お客様ごとの買付価額（個別元本）をそのまま元本とする方式。

具体的にはどうなるのでしょう？

①解約・償還
＊解約・償還時の価額がお客様の個別元本を上回っている場合は、その差額の収益に対して課税されます。
（解約価額－個別元本）×20％＝税額
＊解約・償還時の価額がお客様の個別元本を下回っている場合は、税金はかかりません。

②決算・分配
＊分配後の基準価額がお客様の個別元本と同額または上回る場合、収益分配金全額に20％の源泉徴収課税となります。

分配後基準価額	10,000円
分配金	1,200円
個別元本	9,000円

税金 1,200×20％＝240円

faq1図

＊分配後の基準価額が個別元本を下回る場合、下回る分は元本の一部払戻しになり、特別分配金として非課税となります。
＊解約・償還までの期間に、非課税扱いの特別分配金を受取られたお客様は、もとになった個別元本から特別分配金をひいて修正された個別元本が新個別元本となります。

分配後基準価額	10,000円
分配金	1,200円
個別元本	10,200円

・元本の払戻し分	10,200－10,000＝200円
・課税分配金	1,200－200＝1,000円
・税金	1,000×20％＝200円

faq2図

何か手続きが必要でしょうか？

A5	課税額は弊社にて計算・納付いたしますのでお客様の手続きは必要ありません。

税率は変わるのでしょうか？

A6	変わりません。普通分配金および解約・償還時の収益に対して20％の源泉分離課税です。

2000年3月31日までに買付た分についてはどうなるのでしょうか？

2000年3月31日までに買付・保有している分については、2000年3月31日の平均信託金が個別元本とみなされます。
買付申込日の翌営業日の基準価額で設定する商品は、平成12年3月30日の買付分までとなります。なお、外国投信は今回の変更対象ではありません。

同じ銘柄の投信を何回かに分けて買付けた場合の個別元本はどうなるのでしょう？

A8	何回かにわけてお買付になられた場合には、個別元本は移動平均によって計算されます。3回にわけてお買付になられた場合には、3回の個別元本の平均が個別元本となります。