外国債券は、発行体、発行市場、発行通貨のいずれかが海外である債券のことを指します。外国債券の発行体は円以外の資金の調達が必要な外国の企業や公共団体が圧倒的に多く、世界中の発行企業や投資家が参加する市場であるため、様々な通貨や形態の債券があり、大きく分けると以下のような種類があります。

諸外国では日本より金利が高い国が多くあるため、利回りの高い外国債券を購入することで、好金利を享受することができます。

外貨建て債券（元本の払い込みや償還金の受取りが外貨である場合）の場合は、為替の変動による為替差益を得られる可能性があります。

• 為替差益における税金や為替スプレッドについては考慮しておりません。
• 償還時の円から外貨への交換レートが購入時に比べて円高の場合、為替差損が発生します。

なお、株式と債券は異なる値動きをする傾向があるので、分散投資のために外国債券を組み入れたり、複数の通貨に分散して投資することで、運用リスクを軽減する効果が期待できます。

外国債券の投資をするにあたり、以下のようなリスクがあります。

1）価格変動リスク
債券は償還まで保有すれば原則、元本が戻ってきますが、償還前に途中売却した場合、そのときの時価で転売することになります。債券の価格は日々変化するため、売却したときの債券価格が当初の購入金額を下回っていれば、その分が損失となります（上回っていれば利益となります）。

• 外貨建て債券の場合で日本円に交換する場合は、為替レートの影響も受けます。4）為替リスクをご確認ください。

2）信用リスク
債券は元本の返済とあらかじめ決められた条件での利払いを約束して発行されるので、債券の発行体が元利金の支払いをきちんと履行できるかどうか、信用力が重要になってきます。 信用力を判断する材料として格付けがあります。格付け機関が個別の発行体や債券の信用力を評価しています。

3）カントリーリスク
外国債券では、発行体が所属している国に特有のリスクがあることにも注意する必要があります。たとえば政治や経済が不安定な国々では、クーデターの発生や急激な政治・経済情勢の変化によって、債券の価格が大きく変動したり、元利金の支払いに影響が及んだりすることも考えられます。こうした国の信用リスクのことをカントリーリスクといいます。 取扱っている外国債券の国がどのような国なのか、商品概要でご確認ください。

4）為替リスク
外貨建て債券の場合は為替の変動により損失を生じるおそれがあり、収益に大きな影響を与える可能性があります。

5）流動性リスク
流動性や市場性が乏しい債券は、償還前の売却が困難な場合があります。また仮に売却できたとしても、不利な価格になることがあり、損失を被ることがあります。