新春講演会2025

商品先物取引入門

金や白金、穀物などのコモディティ(商品)への投資が増え、投資対象として商品が注目されています。例えば、世界中どこでも現金に換えられる金(GOLD)は、パソコンやテレビ、携帯電話など、身近な電化製品にも使われています。
世界の人口の増加により、ますます商品の重要性は高まってきています。
商品先物取引を始める前に、取引の仕組みやルールをしっかりと把握しておきましょう。

商品先物取引とは

商品先物取引とは「将来の一定の期日に商品を受渡することを約束して、その価格を現時点で決める取引」です。約束した「将来の一定時期」が到来する前に反対売買(買い手は転売、売り手は買い戻し)をすることによって、取引を終了することができます。
商品先物取引は国内外の商品先物市場で行われています。米国ではシカゴ市場(CME)が、国内では大阪取引所がメインのマーケットとなります。ここで言う商品先物取引とは、大阪取引所(OSE)で行われている商品先物取引を指します。

なにを取引すればいいの??

取引そのものが盛んな銘柄は、お客様が「売りたい」と思ったときに買ってくれる相手がいて「買いたい」と思ったときにも売ってくれる相手がたくさんいることになります。
どんなに「高価」なものでも、取引そのものの人気が無いと、自分が買った後、次の買い手がいつ現れるかわかりません。
人気で選ぶなら『金(ゴールド)』ということになりますね。

取引をするのに、いくら必要?

取引の単位は『枚(まい)』といい、『金(ゴールド)』では一番小さな取引の単位である1枚で、総額は760万円くらい(2022年4月現在)の取引です。
『相場表』の値段を1,000倍(※)すれば、その時の総額がわかります。
必要な資金は27万円(2022年4月現在)ですので、総額の約28分の1の資金で取引できる計算になります。

  • 『金(ゴールド)標準』取引は“倍率”が1,000倍と定められています。1gあたりの価格を表示している相場表の価格を1,000倍したものがその時の総額となります。相場表の価格が7,600円の場合、7,600円/g×1,000倍→7,600,000円となり、総額760万円となります。倍率は銘柄によって異なります。

取引をはじめるには??

商品先物取引をはじめるには、楽天証券の『先物・オプション取引口座』の開設が必要です。
証券総合口座をお持ちでないお客様は、まず『証券総合口座』を開設のうえ、当社ウェブページログイン後、「設定・変更」→「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」→「先物・オプション取引」と進み、「先物オプション取引」の「申込」をクリックしてください。

商品先物取引のメリット、デメリット

メリット

買いからでも売りからでも取引ができる
商品先物取引は、「買い」だけではなく、「売り」からも取引ができることが特長です。
商品が将来値上がりすると予想したときは、買い注文から入り、予想どおり値上がりした時は売って、利益を得ます。
逆に、値下がりするであろうと予想したときは売りから入り、予想どおり値下がりしたら買い注文を出して、その値幅の差額を利益として得ます。
少額の資金で取引ができる
総取引金額の数%程度の金額を証拠金として、少額の資金で取引ができることが商品先物取引の魅力といえます。
そのため、わずかな値動きでも大きな損益を生むことになります。株式の信用取引に似ていますが、信用取引では株式や資金の貸借関係による金利(日歩)の発生があるのに対して、商品先物取引の場合は証拠金の金利負担がありません。

デメリット

元本が保証されていない
相場取引である以上株取引と同様で、投資資金の元本の保証はありません。
株はその企業が倒産しなければ、株の価値がゼロになることはありませんが、商品先物取引では、相場の動きが予想と反対の動きをすると、投資資金がゼロになるだけではなく、新たに資金を投入しなければならない場合もあります。
ハイリスクな取引である
メリットの紹介ページでも書いたとおり、少額の証拠金で多額の取引ができ、予想通りの方向へ値動きすれば、大きく利益を得られる反面、予想に反した値動きをした場合、大きな損失になる場合もあります。
損失を出さないためにも、余裕資金をもって、チャート分析などの研究をしたうえで取引参加することが重要です。

また、時に「損切り」する勇気を持ちましょう。
  • ※総合口座をお持ちであることが必要です。

文字サイズ

総合口座をお持ちでない方

先物・オプション取引のリスクと費用について

先物・オプション取引にかかるリスク

先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。

オプション取引における買方特有のリスク

オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。

オプション取引における売方特有のリスク

売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。

先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚

オプション取引にかかる費用

日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)

委託証拠金等について

先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。

※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。

ご質問は
ありませんか?