2018年11月21日
2018年11月3日(土)、日本総合研究所 会長 寺島 実郎氏やETFに精通する専門家、ETF運用会社のスペシャリストを講師に招き、 「楽天証券ETFカンファレンス2018~これからの経済見通しとETFを活用した資産形成術」を開催しました。
証券取引所に上場している投資信託(上場投資信託)であるETF(Exchange Traded Fund)は、株価指数やコモディティ等へ連動するETFやREIT(不動産投資信託)などがあり、低コストで国際的に分散投資できる点が幅広い投資家の支持を集めて、2017年末の残高は世界で5兆ドル(約565兆円)に迫る勢いになっています。
開催当日は、開始30分以上前から、熱心なお客様が続々と来場され、会場が早々に満席になりました。
楽天証券執行役員 兼 株式・デリバティブ本部長 土居 雅紹が挨拶しました。
土居は、「国内ETF・REITは上場銘柄数が合わせて307銘柄あり、10万円以下で買えるのがそのうち247銘柄と、約8割あります。また、当社で新しく提供している1日定額コースなら、1日10万円以下の売買なら手数料が無料で、高額の取引に対応する超割コースも併設されています。今日はETFを提供する運用会社のブースも多く出展されているので、気軽にスタッフに質問していただければ。」と開演冒頭の挨拶で語りました。
最初の登壇者である香川氏は、前半に米国中間選挙の結果を踏まえて、2019年の相場見通しとリスク要因について解説。
その後、長期の視野で考えるETF投資戦略として、そもそも成長期待はどの分野、セクター、マーケットにあるのか、インデックスを活用した、貯めながら増やす投資戦略とは?などについて詳しく紹介しました。
続いて、ETF運用会社による20分ずつの講演が行われました。
各社が提供するETFの特徴やメリットなど、ETFを選択する際の参考情報の他、ETF投資の戦略についてなど、個人投資家にとって有益な情報も多く紹介されました。
バンガード・インベストメンツ・ジャパン投資戦略部長 塚本 俊太郎氏
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズマーケティング部 ETF商品部長 杉原 正記氏
ブラックロック・ジャパンETF事業部 ETF事業部 ヴァイス プレジデント 渡邉 啓輔氏
ライオングローバルインベスターズ チーフマーケティングオフィサー Mr. LIM Shyoung Piau
休憩時間になると、展示会場は多くのお客様で賑わいを見せました。ノベルティーグッズやパンフレットを貰ったり、ETF、サービスについての説明をスタッフから聞くなどしながら、過ごされていました。
寺島氏は、今、足元の世界情勢がどうなっているのかとして、米中貿易戦争、地球全体のGDP、ユーロ圏の動き、資源価格などを取り上げてグローバルな情勢を語った後、世界の中での日本の立ち位置を示し、キャッシュレスを含めた「デジタル・エコノミー」やこれから迎える「異次元の高齢化社会」にどう立ち向かうのか、その視点として「ジェロントロジー」を「高齢化社会工学」と捉え、高齢者が積極的に社会参画できる社会システムづくりの必要性などについて詳しく解説しました。
野村アセットマネジメント 運用調査本部ヘッド・オブ・インデックス・プロダクト 奥山 修氏
三菱UFJ国際投信法人投資家営業部 マネジャー 小林 祐貴氏
日興アセットマネジメントETFセンター長 今井 幸英氏
三菱UFJ信託銀行証券代行部 林 恒氏
山崎の講演では、資産配分作成の3つのポイントとして、期間、データ、期待値設定をあげて、それぞれについて詳しく説明。山崎式・資産運用簡便法やアセットアロケーションを作るコツも幾つか紹介しました。
来場者はスライドが投影されたスクリーンを見つめながら熱心に聴講していました。
おかげさまで、盛況のもと閉会した「楽天証券ETFカンファレンス2018」。
各講演では様々な角度からETFを取り巻く環境について解説が行われました。
楽天証券では、国内最大規模の「ETFカンファレンス」やセミナーの開催を通じて、ETFの普及と拡大を目指しています。
コストが安くメリットも多いETFを、一時的な投資目的としての利用のみならず、人生設計のための「資産形成」にも積極的に取りこんでもらおうと、様々な取組を続けています。
(取材、撮影、記事、編集:柴田 潔 / 制作:メディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )