株式投資をしている人に出会うと、つい「おススメ銘柄」を聞いてしまいたくなるのが個人投資家の性。でも、投資家として自立したければ、その習慣はすぐ見直すべきです。
筆者は株式投資を始めてから20年近くになりますが、その間数多くの個人投資家の方にお会いしてきました。お互いが株式投資をしていると知ったとき、ほとんどの方が筆者に対して話すこと、それは「何かいい銘柄ありませんか?」の一言でした。
株式投資で成果を出すには、将来株価の値上がりが期待できる銘柄に投資するのが近道です。そのため、多くの個人投資家にとって最大の関心事は「おススメ銘柄」を知ることにあるといっても過言ではありません。
でも、筆者は、人に「おススメ銘柄」をすぐ聞くというその行動は、改善していくべきと思っています。
では、なぜ人に「おススメ銘柄」を聞いてはいけないのでしょうか。大きく3つの理由があります。
筆者自身も、「この銘柄は値上がりするだろう」とかなり自信がある銘柄であっても、ふたを開けてみると逆に値下がりしてしまう・・・ということが頻繁にあります。
今日の時点では「おススメ」であっても、来週になれば株価や業績の変動などで「おススメ」から外れる可能性もあります。でも、「おススメ」した相手に対してわざわざその事実を後日伝えてくれる人などまずいないでしょう。
本来、株式投資は自己責任で行うものです。でも、他人から聞いた「おススメ」銘柄を買った結果損失が生じてしまった場合、自分の責任ではなく、「〇〇さん、この銘柄おススメといっていたのに全然ダメじゃないか!」と他人に責任を押し付けてしまいがちです。
この3つの理由から言えること、それは「おススメ銘柄」を人に聞いているうちは、他力本願から抜け出せていないため株式投資が上達しない、ということです。
我が国には、投資顧問会社が数多くあります。機関投資家のみを対象としているところもありますが、個人投資家に向けて、銘柄の推奨をしている投資顧問会社もいくつもあります。
投資顧問会社は、まさに個人投資家に対して「おススメ銘柄」を教えてくれるところなのです。
なぜ投資顧問会社が存在しているのか、それはやはり多くの個人投資家にとって、将来値上がりが期待できる銘柄を教えてもらいたい、というニーズが根強いからだと思います。
筆者は、基本的に投資顧問会社を使うことはありません。それは上記3つの理由の(1)と同様、投資顧問会社が行う予想が外れることも結構多いからです。
もし、投資顧問会社が行う予想の大部分が的中し、「おススメ銘柄」を知りたがる個人投資家のニーズに完璧にこたえることができていればよいのですが、実際はそうはなっていないと思います。
筆者自身、以前投資顧問会社の役員をしていましたから分かりますが、投資助言者(予想をたて、銘柄の推奨をする人)が頑張って予想して推奨銘柄を選んだとしても、その銘柄の株価が想定通り動かない、ということは日常茶飯事でした。
また、マクロの予想は結構しっかりと当ててくる著名エコノミストであっても、個別銘柄の予想となると全然当たらない、という事実も目の当たりにしています。
では、筆者は「おススメ銘柄」を人から聞いていないのかと言えば、そうでもありません。筆者が毎月参加している株式投資の勉強会では、参加者の方(筆者より実力のある人も何人もいます)がそれぞれ注目している銘柄を持ち寄り、なぜその銘柄が注目に値するのかを説明してくれます。
筆者は、それらの銘柄のうち、関心を持ったものにつき業績をチェックしたり、業容を調べたりして、将来性が高いと判断した場合は「ウォッチ銘柄のリスト」に加えます。
つまり、筆者は人の「おススメ銘柄」をそのまま鵜呑みにしてすぐ飛びついて買ってしまうのではなく、まずは「リスト」に入れるのです。そのうえで日々株価チャートをチェックし、上昇トレンドであれば新規買いをしていきます。
筆者は投資情報サイトにて専門家・評論家の方が毎日のように推奨している「おススメ銘柄」は一切無視しています。それは、投資対象銘柄の想定投資期間が筆者の投資スタイルに比べて明らかに短かったり、推奨する理由が説得力のないものだったりすることが非常に多いためです。
なお、筆者は上で触れた勉強会において、自分からおススメ銘柄を求める、ということはしません。そうではなく、筆者が自分で調べてみて気になった銘柄について、「こんな銘柄があるのだけれど、どう思います?」と他の参加者の方に問いかけ、意見やヒントをもらうようにしています。
その勉強会の参加者は、誰一人として「おススメ銘柄ない?」とお互いに話したりしません。みな独自の投資スタイル、投資哲学を持っています。
筆者が数多くの個人投資家の方とお話しした結果導き出した結論、それは株式投資で成果をしっかりあげている個人投資家は、他人に「おススメ銘柄」を聞くことは一切していない、ということです。
この事実を踏まえ、皆さんも他力本願から卒業し、自分で銘柄を選び、自分で売買の判断をするような個人投資家をぜひ目指してください。
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本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。
足立武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのように行動すべきか、これから「株式投資」を始めようと考えている方、必見です。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
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