今回は前回の続きとして、株式投資で成果が出にくい方の共通項を3つ、そしてそれらを改善するにはどのようにしたらよいか、筆者が実践していることを踏まえてお伝えしていきます。
売買する銘柄を自身で決めることなく、書籍、雑誌の記事、投資情報サイトでの専門家の推奨など、他人に依存している個人投資家は相変わらず非常に多いです。
もちろん、それ自体が絶対に良くない、というわけではありません。でも、他人依存をしてしまうと、自分自身で売買する銘柄を選定している場合に比べ、失敗したときの責任を他人に転嫁してしまいがちになります。
特に他人が銘柄を推奨する場合、推奨する側の人間はその銘柄が素晴らしく、今後株価が上昇する見通しが高い、という論拠で推奨します。そこには、仮に株価が下がった場合どうするかという処方箋はほとんどの場合示されていません。
そのため、推奨銘柄の株価が大きく下がった場合でも、その株を保有し続けることにつながり、結局は塩漬け株を生み出すことになってしまいます。
失敗を他人のせいにしても、何も変わりません。株式投資は自己責任です。他人の意見を参考にすることはあっても、全てを他人に依存してしまっては成長できません。他人依存の強い個人投資家は、株式投資で満足のいく成果を出すことは非常に難しいと言わざるを得ません。
共通項5と関連しているのですが、他人依存が強い個人投資家は、どうしても同じ失敗を繰り返してしまいがちです。他人が推奨する銘柄を買った結果株価が下落して塩漬け、その後再び他人が推奨する銘柄を買い、またもや塩漬け・・・というようにです。
また、安く買うことのできた株を大きな利益で売却することに成功したにもかかわらず、その後すぐに大きく上昇しているほかの銘柄を買って高値掴みとなってしまう、という行動を繰り返す個人投資家もよく見受けられます。せっかくの利益を、高値掴みの銘柄の損失で帳消しにしてしまうのです。
これらを避けるためには、高値掴みを防ぐことと、損切りを確実に実行することが必要です。これらを実行できなければ、同じ失敗を何度も繰り返し、結局は上昇相場であっても利益を得られずに終わってしまうのです。
売買のタイミングについても、統一性・一貫性・客観性に欠ける個人投資家の方が多いように感じます。
非常に多いのが、株価が短期間に大きく上昇した銘柄をまさに「ジャンピングキャッチ」で高値掴みしてしまったり、逆に株価が短期間に急落するのをみてパニックになり、あわてて保有株を底値で投げ売ってしまう、という行動です。これらはすべて、自分自身の意思で売買しているのではなく、完全に相場環境に自身の判断が流されてしまっているために生じているものです。
あらかじめ「この水準より株価が高くなったら新規買いは控える」とか、「株価がこの水準を下回ったら保有株は売却する」といった客観的なルールを決めておくべきです。そうすれば、高値掴みをすることも激減しますし、保有株を底値で投げ売りする前の比較的株価が高い水準で売却することができるなど、相場環境に流されない投資判断が可能です。
前回と今回で、株式投資で思うような成果が出せていない個人投資家の7つの共通項についてご紹介してきました。実は、この7つの共通項の大部分は、「ルール化」することで回避することができます。
筆者は、簡単に言えば次のようなルールに基づいて日々株式投資を実行しています。
これらを実行することで、筆者は先週および今回のコラムでご紹介した7つの共通項を回避しているのです。
改めて7つの共通項を振り返ってみると、筆者はすべてこの逆を実行することができているな、と改めて感じます。ぜひ、本コラムをご覧の皆さんも、7つの共通項の逆の行動を取るようにしてみてください。きっと投資成果が大きく変わってくると思います。
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本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。
足立武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのように行動すべきか、これから「株式投資」を始めようと考えている方、必見です。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
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