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2014年12月30日

第258回 柴田罫線から中長期トレンドをみると、2015年は上昇相場の可能性

NYダウは7日続伸(4日連続史上最高値更新)で日経平均も堅調

先週の予測では、海外勢はクリスマス休暇に入り日本も休日を挟むので商いは細りやすい中、短期筋の売買で指数は振れやすいことも考えられるとし、「NISA」の買いや26日に受け渡しベースの新年入りとなるため税金対策の売りはなくなり、年末に向けた株高が期待されるとしました。また、当面はFOMCで今後の金融政策の不透明感が解消されたことでアメリカ株式の堅調な動きが想定され、日経平均もサポートされて堅調な動きが想定されるところとし、ただし、日経平均の指数が上昇するよりは、アベノミクス関連銘柄を中心に出遅れ銘柄の水準訂正が考えられるとも予測しました。

結果的には、そのような動きとなりました。休日明けの24日(水)は、休日中の23日(火)にアメリカ市場では7-9月期GDP改定値が予想の△4.3%を上回る△5.0%と約11年ぶりの高い伸びとなったことで、NYダウが△64ドルの18,024ドルと初の18,000ドル台乗せとなり、円も1ドル=120.83円まで進んだことで△219円の17,854円と17,800円台を回復しました。NYダウはその後も堅調で4日連続の史上最高値更新となりましたが、日本市場はクリスマス休暇や冬休み休暇で市場参加者は少なく薄商いの中を17,800円水準でこう着となり、週末の26日(金)は△10円の17,818円で引けました。しかし中小型株は反発し、値上がり銘柄数は1,422銘柄と70%近い銘柄が上昇しました。

大納会は3年連続の年初来高値更新が期待されたが、エボラ出血熱報道が水を差す

先週末の26日(金)のアメリカ市場では、主要な経済指標の発表などがない中、クリスマス休暇明けで実質的に2015年度入りでアメリカ景気への期待が下支えとなって、NYダウは△23ドルの118,053ドルと7日続伸となりました。シカゴの日経平均先物は大証比△60円の17,920円となっていました。

今週は2営業ですが、クリスマス休暇明けの海外勢が一部戻る可能性もあり、例え閑散相場になったとしても「閑散相場に売りなし」のため、アメリカ株式が堅調さを維持していれば先物主導で大納会は3年連続の年初来高値を更新する可能性があります。27日(土)に緊急経済対策3.5兆円を決定したことは、目先は相場のサポート要因にもなりそうです。

明日の大納会で18,000円台に乗せて終わると、1月の大発会(1月5日)から中旬にかけて目標達成感から年末の反動安の可能性もあります。アメリカ市場は元旦が休日である以外はふつうの営業日ですので、アメリカ株式が高値警戒感から一服すると下げるきっかけとなりやすいと考えられます。昨年も12月にかけて高値をつけた後、中旬にかけて調整し年末高となり、年明けから急落という形になりました。昨年と同じような形になっても、現状の相場環境は、原油安、円安、国内では日銀の15年以降もETFを年間3兆円購入、第3次安倍内閣のスタートなどプラス材料が多く、下げれば押し目買いのチャンスとなると思われます。

中長期の日経平均は、アベノミクス相場にサポートされて上昇相場が続くことが想定されますが、そうなっても12月中旬の数日で1,000円近い下げが起こるように大きな上下動を繰り返しながらの上昇となりますので、高くなったら買わず、安くなるのを待つということを実行しなければ株式投資で資産は作れないでしょう。

昨日の時点では、大納会は18,000円乗せで終えるかもしれないと考えていましたが、残念ながら29日(月)はエボラ出血熱報道で一時300円に迫る下げとなり終値は▼89円の17,729円で引けましたので、明日の大納会では18,000円台は難しくなったと思われます。新年明けの動きは、エボラ出血熱の動向やアメリカ株式と為替次第となるでしょう。

(指標)日経平均

先週の予測では、日米共に休日を挟んでおり、特に海外はクリスマス休暇で商いが細るため、悪材料が出なければ25日線(17,413円)を下値にもみあいを想定しました。

結果的には、アメリカ市場では商いの細る中好材料が続きアメリカの景気回復期待から史上最高値更新が続いたことで、休日明けの24日(水)は△219円の17,854円の大幅上昇となりました。しかし、その後はクリスマス休暇で外国人の買いが細り薄商いの中を17,800円水準でこう着状態となり、週末の26日(金)は△10円の17,818円で引けました。ただし、中小型株が物色され値上がり銘柄数は1,422銘柄でした。

今週は営業日は2日ですが、先週末の26日(金)のアメリカ市場はNYダウが△23ドルの18,053ドルと7日連続で、4日連続の史上最高値更新で引け、シカゴの日経先物は△60円の17,920円となっていることで、今年の2月21日の年初来高値18,240円(終値)を更新する可能性があります。アメリカ株高、円安、第3次安倍内閣発足での政策期待もあり、大納会の30日(火)に年初来高値を更新すれば3年連続の高値引けとなります。年明けは1月5日(月)スタートとなりますが、大方の見方は上昇相場が続くとみているようですが、少数派の見方として昨年と同じパターンでもある大発会(1月5日)で上昇し、その後いったん調整するという見方もありますので、注意する必要があります。

週明け29日(月)は、寄り付きはシカゴの日経先物(17,290円)にサヤ寄せする形で△95円の17,914円で寄り付くものの積極的に上値を追う材料がないところから上昇幅を縮め、前場は△31円の17,850円で引けました。ところが、後場になると厚生労働省が国内でエボラ出血熱に感染した疑いがあると発表すると一時300円に迫る下げとなって17,525円まで下落し、その後は買い戻されたものの▼89円の17,729円で引けました。これでは期待された明日の大納会での高値更新は難しくなりました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、25日(木)がクリスマス休暇であり、年末休暇に入る投資家も多く閑散取引となる可能性が高いものの、原油価格が落ち着いていれば高値圏でのもみあいとなりそうだとしました。

結果的には週を通じて上昇となり、週初めから4営業日連続の史上最高値更新となりました。週明けの22日(月)も前週のFOMC声明後の上昇が続き、23日(火)には7-9月期GDP改定値が11年ぶりの高い伸び率となり節目の18,000ドルを回復しました。その後もクリスマス休暇を挟んで閑散相場となるものの、アメリカ経済の順調な回復期待を背景に週末の26日(金)は△23ドルの18,053ドルと4日連続の史上最高値更新となりました。

アメリカ市場は元日が祝日となる以外は通常取引ですが、休暇に入っている投資家が多く閑散取引が予想されます。その中で年内は節税目的の売買の可能性があるものの、アメリカ景気への楽観論から底堅い相場が続くとみられる一方、18,000ドル台のせで利益確定売りが出る可能性もあります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、FOMC声明を受けて日米金利差拡大が改めて意識され、円売り・ドル高の基調が続くことになるとしました。

結局、23日(火)には7-9月期米GDP改定値が△5.0%と約11年ぶりの高い伸びとなったことでドルが買われ120.83円まで円安が進行しました。週末の26日(金)は120.40円で引けました。

今週は年末年始の休暇で市場参加者が少なく、29日のギリシャの次期大統領選で選出が失敗すれば不安定な政局となり、一段のユーロ売りにつながると対ドルの円相場にも影響が出ることになります。それがなければ日米金利差を意識した円安基調となります。119~121円のレンジを想定。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

(貸株サービスのみ)

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(信用貸株のみ)
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