先週の予測では、海外勢はクリスマス休暇に入り日本も休日を挟むので商いは細りやすい中、短期筋の売買で指数は振れやすいことも考えられるとし、「NISA」の買いや26日に受け渡しベースの新年入りとなるため税金対策の売りはなくなり、年末に向けた株高が期待されるとしました。また、当面はFOMCで今後の金融政策の不透明感が解消されたことでアメリカ株式の堅調な動きが想定され、日経平均もサポートされて堅調な動きが想定されるところとし、ただし、日経平均の指数が上昇するよりは、アベノミクス関連銘柄を中心に出遅れ銘柄の水準訂正が考えられるとも予測しました。
結果的には、そのような動きとなりました。休日明けの24日(水)は、休日中の23日(火)にアメリカ市場では7-9月期GDP改定値が予想の△4.3%を上回る△5.0%と約11年ぶりの高い伸びとなったことで、NYダウが△64ドルの18,024ドルと初の18,000ドル台乗せとなり、円も1ドル=120.83円まで進んだことで△219円の17,854円と17,800円台を回復しました。NYダウはその後も堅調で4日連続の史上最高値更新となりましたが、日本市場はクリスマス休暇や冬休み休暇で市場参加者は少なく薄商いの中を17,800円水準でこう着となり、週末の26日(金)は△10円の17,818円で引けました。しかし中小型株は反発し、値上がり銘柄数は1,422銘柄と70%近い銘柄が上昇しました。
先週末の26日(金)のアメリカ市場では、主要な経済指標の発表などがない中、クリスマス休暇明けで実質的に2015年度入りでアメリカ景気への期待が下支えとなって、NYダウは△23ドルの118,053ドルと7日続伸となりました。シカゴの日経平均先物は大証比△60円の17,920円となっていました。
今週は2営業ですが、クリスマス休暇明けの海外勢が一部戻る可能性もあり、例え閑散相場になったとしても「閑散相場に売りなし」のため、アメリカ株式が堅調さを維持していれば先物主導で大納会は3年連続の年初来高値を更新する可能性があります。27日(土)に緊急経済対策3.5兆円を決定したことは、目先は相場のサポート要因にもなりそうです。
明日の大納会で18,000円台に乗せて終わると、1月の大発会(1月5日)から中旬にかけて目標達成感から年末の反動安の可能性もあります。アメリカ市場は元旦が休日である以外はふつうの営業日ですので、アメリカ株式が高値警戒感から一服すると下げるきっかけとなりやすいと考えられます。昨年も12月にかけて高値をつけた後、中旬にかけて調整し年末高となり、年明けから急落という形になりました。昨年と同じような形になっても、現状の相場環境は、原油安、円安、国内では日銀の15年以降もETFを年間3兆円購入、第3次安倍内閣のスタートなどプラス材料が多く、下げれば押し目買いのチャンスとなると思われます。
中長期の日経平均は、アベノミクス相場にサポートされて上昇相場が続くことが想定されますが、そうなっても12月中旬の数日で1,000円近い下げが起こるように大きな上下動を繰り返しながらの上昇となりますので、高くなったら買わず、安くなるのを待つということを実行しなければ株式投資で資産は作れないでしょう。
昨日の時点では、大納会は18,000円乗せで終えるかもしれないと考えていましたが、残念ながら29日(月)はエボラ出血熱報道で一時300円に迫る下げとなり終値は▼89円の17,729円で引けましたので、明日の大納会では18,000円台は難しくなったと思われます。新年明けの動きは、エボラ出血熱の動向やアメリカ株式と為替次第となるでしょう。
先週の予測では、日米共に休日を挟んでおり、特に海外はクリスマス休暇で商いが細るため、悪材料が出なければ25日線(17,413円)を下値にもみあいを想定しました。
結果的には、アメリカ市場では商いの細る中好材料が続きアメリカの景気回復期待から史上最高値更新が続いたことで、休日明けの24日(水)は△219円の17,854円の大幅上昇となりました。しかし、その後はクリスマス休暇で外国人の買いが細り薄商いの中を17,800円水準でこう着状態となり、週末の26日(金)は△10円の17,818円で引けました。ただし、中小型株が物色され値上がり銘柄数は1,422銘柄でした。
今週は営業日は2日ですが、先週末の26日(金)のアメリカ市場はNYダウが△23ドルの18,053ドルと7日連続で、4日連続の史上最高値更新で引け、シカゴの日経先物は△60円の17,920円となっていることで、今年の2月21日の年初来高値18,240円(終値)を更新する可能性があります。アメリカ株高、円安、第3次安倍内閣発足での政策期待もあり、大納会の30日(火)に年初来高値を更新すれば3年連続の高値引けとなります。年明けは1月5日(月)スタートとなりますが、大方の見方は上昇相場が続くとみているようですが、少数派の見方として昨年と同じパターンでもある大発会(1月5日)で上昇し、その後いったん調整するという見方もありますので、注意する必要があります。
週明け29日(月)は、寄り付きはシカゴの日経先物(17,290円)にサヤ寄せする形で△95円の17,914円で寄り付くものの積極的に上値を追う材料がないところから上昇幅を縮め、前場は△31円の17,850円で引けました。ところが、後場になると厚生労働省が国内でエボラ出血熱に感染した疑いがあると発表すると一時300円に迫る下げとなって17,525円まで下落し、その後は買い戻されたものの▼89円の17,729円で引けました。これでは期待された明日の大納会での高値更新は難しくなりました。
先週の予測では、25日(木)がクリスマス休暇であり、年末休暇に入る投資家も多く閑散取引となる可能性が高いものの、原油価格が落ち着いていれば高値圏でのもみあいとなりそうだとしました。
結果的には週を通じて上昇となり、週初めから4営業日連続の史上最高値更新となりました。週明けの22日(月)も前週のFOMC声明後の上昇が続き、23日(火)には7-9月期GDP改定値が11年ぶりの高い伸び率となり節目の18,000ドルを回復しました。その後もクリスマス休暇を挟んで閑散相場となるものの、アメリカ経済の順調な回復期待を背景に週末の26日(金)は△23ドルの18,053ドルと4日連続の史上最高値更新となりました。
アメリカ市場は元日が祝日となる以外は通常取引ですが、休暇に入っている投資家が多く閑散取引が予想されます。その中で年内は節税目的の売買の可能性があるものの、アメリカ景気への楽観論から底堅い相場が続くとみられる一方、18,000ドル台のせで利益確定売りが出る可能性もあります。
先週の予測では、FOMC声明を受けて日米金利差拡大が改めて意識され、円売り・ドル高の基調が続くことになるとしました。
結局、23日(火)には7-9月期米GDP改定値が△5.0%と約11年ぶりの高い伸びとなったことでドルが買われ120.83円まで円安が進行しました。週末の26日(金)は120.40円で引けました。
今週は年末年始の休暇で市場参加者が少なく、29日のギリシャの次期大統領選で選出が失敗すれば不安定な政局となり、一段のユーロ売りにつながると対ドルの円相場にも影響が出ることになります。それがなければ日米金利差を意識した円安基調となります。119~121円のレンジを想定。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
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※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
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取引金額 取引手数料
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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