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2015年03月03日

第267回 名実ともに3月相場入りで、需給関係は良好・・・過熱感を冷やしながらも、上値を目指す展開へ・・・

先週は、前週からの上昇が継続し、週末は18,900円に迫る動きへ

前週末の20日(金)に、ユーロ圏の財務相会合で今月末に期限を迎えるギリシャに対する金融支援策を4カ月延長することで合意したことを受け、NYダウ、S&Pは史上最高値を更新しました。これを受けて週明けの日経平均は上昇が続き、24日(火)には△136円の18,603円と18,500円を上回り、その後も過熱感や高値警戒感が高いなか年金資金とみられる買いが入り、海外勢とみられる資金流入が観測されました。25日(水)に▼18円の18,585円と小反落しただけで押し目らしい押し目なく、26日(木)は△200円の18,785円、更に週末の27日(金)は一時18,865円と18,900円に迫る動きとなり、終値では△12円の18,797円で引けました。

急上昇の背景に、海外投資家の資金が流入

これまでの予想で、18,000円のフシを上に抜いても2007年の高値18,300円水準では上値を押さえられることを想定し、アベノミクスの再評価で外国人買いが買ってくる場合のみ上値を目指すことができるとし、2月の初めまでは外国人の売り越しが続いていたため(但し、先物は大量に買っていました)、18,300円水準では一旦止まると考えていました。

ところがここにきて、好調な企業収益と年金基金などの買いを背景に、海外投資家が2月第3週(16~20日)の1週間で先物と現物の合計で1兆1,223億円と買い越して株高を牽引しているのがわかりました。日銀の追加緩和直後の昨年の11月第1週以来の規模となっています。いつまで続くかわかりませんが、ゴールドマンサックス証券は26日付のレポートで15年末の日経平均を21,700円と現状より16%高い水準に引き上げており、外国証券の日本株への見直しが始まっているようです。

3月相場入りで需給は良好…今週は高値圏でのもみあい

今週は、高値圏でのもみあいが想定されるところです。上述した様に国内景気や企業業績の改善期待が高まり、これまでの日銀のETF買いや年金資金の買いに海外投資家の買いが加わり、先高観が強くなっています。但し、目先は騰落レシオが140%を超えてくるなど過熱感を示すテクニカル指標も出ており、売り買いが交錯し一進一退となる展開が想定されます。

騰落レシオに関しては過熱感が出ているものの、この指標は、過熱圏に入った後1カ月近く過熱圏で推移するという経験則もあり、すぐに下落に結びつくとは言えないと思われます。基本的には、大きな下落があれば押し目買いのチャンスと思われ、その場合に25日移動平均線(2日18,006円)近辺までの下げとなれば、値幅調整となって絶好の買い場ですが、今のところ需給から考えてもそこまで下げる可能性は少ないようです。むしろ、もみあって日柄調整を経て再上昇するというパターンになる可能性が高いと考えられます。

今週から名実ともに3月相場入りで期末要因を意識した需給相場になってきます。3月期末の株価を意識した動きや、3月期末の配当を狙った売買となって、下げれば押し目買いが入る展開となりそうです。本日2日(月)は、119円台後半の円安を材料に一時△139円の18,939円まで上昇するものの、高値警戒感も強く乱高下となり、△28円の18,826円で引けました。

(指標)日経平均

先週の予測では、前週に約15年ぶりの高値更新となったことで中期的には2万円を目指す動きが想定されるものの、目先は騰落レシオなどテクニカル指標の一部に過熱感もあり、18,500円水準を上値にもみあう展開を想定しました。

結果的には、上昇の勢いが止まらず押し目待ちに押し目なしの動きとなって、25日(水)に1日だけ▼18円の18,585円となった他はすべて上昇となり、週末の27日(金)は18,865円まで上昇して、△12円の18,797円で引けました。

今週は、国内の景気や企業業績への改善期待が高まり、日銀のETF買いや年金資金の流入期待に加え、海外投資家の買い越しも増加してきたことで買い意欲は強いものの、短期間に一気に上昇した後だけに高値警戒感も広がって、一進一退の動きとなりそうです。

週明け3月2日(月)は、前場の早い段階は為替の円安が支援材料となって△139円の18,939円まで上昇するものの、高値警戒感が強く乱高下する動きとなり一時マイナスとなって18,775円まで下落し、前引けは△49円の18,847円でした。後場には狭い値動きとなってもみあい、△28円の18,826円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、チャートからは昨年の12月26日の18,103円の高値を更新したことで更に一段高を目指す形として18,500円水準を目指すとしています。

週前半の24日(火)は、EUがギリシャの改革案を承認したことを好感し、NYダウは△92ドルの18,209ドル、S&Pは△5Pの2,115Pと共に史上最高値を更新しました。注目されたイエレン議長の議会証言は、具体的に利上げのタイミングにふれなかったことで材料とはなりませんでした。25日(水)も△15ドルの18,224ドルと史上最高値を更新しましたが、その後は経済指標がまちまちの動きとなり、週末の27日(金)は利益確定売り優勢となって▼81ドルの18,132ドルで引けました。

先週はギリシャ問題が後退したことで、NYダウ・S&P共に史上最高値を更新する動きとなりましたが、上昇の勢いは鈍ってきており、目先は利益確定売りに押されやすく、高値圏でのもみあいとなりそうです。今週は、経済指標の発表が多く、アメリカ経済の底堅さを裏付ける結果が予想を上回れば最高値更新の局面もあるかもしれません。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、前週に引き続き118~120円台のレンジの中で方向感のない動きとなるが、24日のイエレン議長の議会証言の内容によってはどちらかの方向に動くとしました。

結果的には、イエレン議長の証言は利上げを急がない姿勢は維持したものの、具体的には引き上げのタイミングにはふれなかったことで材料とはなりませんでした。118~120円の間の動きとなり、119円を挟んだもみあいとなって週末の27日(金)は10-12月GDP改定値が予想の2.0%を上回る+2.20%となったことでドルが119.8円まで買われ、引けは119.64円でした。

今週は、アメリカでは週末の雇用統計を筆頭に重要な経済指標の発表が相次ぎ、経済の回復基調が改めて確認できればドル買い・円売りの基調となります。但し、安倍政権の4月の選挙に向けた原材料輸入価格の高騰に苦しむ地方中小企業への配慮から円安を牽引する発言が度々出ており、一方的な円安とはなりにくいと思われます。118~120円台のレンジが継続。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

(貸株サービスのみ)

リスクについて
貸株サービスの利用に当社とお客様が締結する契約は「消費貸借契約」となります。株券等を貸付いただくにあたり、楽天証券よりお客様へ担保の提供はなされません(無担保取引)。
(信用貸株のみ)
株券等の貸出設定について
信用貸株において、お客様が代用有価証券として当社に差入れている株券等(但し、当社が信用貸株の対象としていない銘柄は除く)のうち、一部の銘柄に限定して貸出すことができますが、各銘柄につき一部の数量のみに限定することはできませんので、ご注意ください。

(貸株サービス・信用貸株共通)

当社の信用リスク
当社がお客様に引渡すべき株券等の引渡しが、履行期日又は両者が合意した日に行われない場合があります。この場合、「株券等貸借取引に関する基本契約書」・「信用取引規定兼株券貸借取引取扱規定第2章」に基づき遅延損害金をお客様にお支払いいたしますが、履行期日又は両者が合意した日に返還を受けていた場合に株主として得られる権利(株主優待、議決権等)は、お客様は取得できません。
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手数料等諸費用について
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株主優待、配当金の情報について
株主優待の情報は、東洋経済新報社から提供されるデータを基にしており、原則として毎月1回の更新となります。更新日から次回更新日までの内容変更、売買単位の変更、分割による株数の変動には対応しておりません。また、貸株サービス・信用貸株内における配当金の情報は、TMI(Tokyo Market Information;東京証券取引所)より提供されるデータを基にしており、原則として毎営業日の更新となります。株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
大量保有報告(短期大量譲渡に伴う変更報告書)の提出について
楽天証券、または楽天証券と共同保有者(金融商品取引法第27条の23第5項)の関係にある楽天証券グループ会社等が、貸株対象銘柄について変更報告書(同法第27条の25第2項)を提出する場合において、当社がお客様からお借りした同銘柄の株券等を同変更報告書提出義務発生日の直近60日間に、お客様に返還させていただいているときは、お客様の氏名、取引株数、契約の種類(株券消費貸借契約である旨)等、同銘柄についての楽天証券の譲渡の相手方、および対価に関する事項を同変更報告書に記載させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
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