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2015年12月01日

第304回 今週は中国株安と週末にアメリカ11月雇用統計を控え2万円を前にもみあいか

先週は、2万円回復を試すが6円足らずの19,994円まで

先週は、日経平均の2万円台回復を試す展開になると想定しました。その背景には、アメリカでは12月のFOMC(15~16日)での利上げを織り込んだとの見方や欧州中央銀行の追加緩和期待、中国株式の堅調な動き、需給要因としては11月第2週(9~13日)の時点で外国人の4週連続買い越しなどの下値サポート要因に支えられアメリカ株式の動きを見ながら2万円台回復を試す展開を想定しました。

結果的には、アメリカ市場では26日(木)が感謝祭休日となり翌日は短縮取引となることから週後半は閑散相場が予想され、手控えムードの中で週間を通じて100ドル強の値幅に終始し日本市場も動きが鈍く日経先物は26日(木)、27日(金)と2万円に到達しましたが、日経平均の方は27日(金)に19,994円とあと6円まで接近しましたが、終値では▼60円の19,883円でした。

連休明けの24日(火)は前場は利益確定売りに押されるものの、先週は「一億総活動社会」の実現に向けた緊急対策などの発表があるため政策期待の買いが下支えとなり、△45円の19,924円と5日続伸となりました。 しかし25日(水)はトルコ軍がロシア軍機を撃墜したことで地政学的リスクから一時19,786円まで下落し▼77円の19,847円で引けました。26日(木)は12月のECB理事会で追加緩和策が出るとの期待から欧州株式が大幅高となり、為替も1ドル=122円台後半の円安方向となったことで日経先物は3カ月ぶりに2万円をつけ、日経平均は19,992円をつけました。週末の27日(金)はアメリカ市場が感謝祭で休場ながら欧州市場は軒並み上昇したことで19,994円と2万円まであと6円の寄り付きとなりましたが、その後は下げ幅を拡大し▼60円の19,883円で引けました。中国株式は当局が大手証券会社を捜査していると報じられ▼199Pの3,436Pの急落となっています。

27日(金)の日本市場の引け後のアメリカ市場は感謝祭の翌日のため午後1時までの短縮取引で閑散相場の中、中国株安や原油価格の下落で上値は重く▼14ドルの17,798ドルで引けました。シカゴの日経先物は大証比△30円の19,890円でした。

今週は週末にアメリカの11月雇用統計を控え様子見か

今週も基本的には2万円台回復を試す展開が想定されますが、その場合は、週末急落した中国株の落ち着きとNYダウの上昇が必要となります。アメリカでは12月15~16日のFOMCでの利上げを見据えて今週は週末の11月雇用統計の発表を前に多くの経済指標の発表やイエレン議長の議会証言などがあり、その内容が12月利上げをより確実にするものであればアメリカ株式が活発化し、日本市場をサポートすることが考えられます。もしくは週末の11月雇用統計を見極めようと様子見ムードとなることも考えられます。

日米株式ともに下げても底堅く、12月利上げはすでに織り込んでいるという見方が一般的になってきました。ということはFOMCのある12月15~16日まではしっかりした動きが想定されますが、次は利上げ発表後、株式相場はどうなるのかということになります。一般的な見方では、利上げ発表後上昇するというものですが、本当にそうなるのかどうかは将来のことなのでわかりません。一方的に12月利上げ発表後、必ず上昇すると考えるのはリスクがあります。1つは目先新興国からの資金の流れがもうないのかどうか、利上げの幅とペースの内容によっては、すでに株式市場に織り込まれていないか、織り込まれていないとしてもわずかの上昇幅しかでてこないのではないかなど考えられます。

  • 12月15~16日のFOMCで利上げ発表
    (ア)12月15~16日までもみあいが続けば発表後上昇。
    (イ)12月15~16日までそれまでの経済指標の結果を受けて上昇すれば目先材料出尽くし感も。
  • 12月15~16日のFOMCで利上げ延期
    これは今のところ可能性は少ないですが、11月雇用統計の予想以上の悪化や中国株式の暴落などの影響など要因があった場合、この場合は日米ともに大幅下落も。

現在の市場の動きは①の(イ)を想定した動きとなっているようです。11月30日(月)は、先週末の中国株式の急落の懸念から▼26円の19,857円で寄り付き、下げ幅を拡大する展開となりました。後場には中国株式が下げ幅を拡大したことで、日経平均は一時19,707円まで下落し、終値は▼136円の19,747円でした。今週は週末に11月のアメリカ雇用統計を控え2万円を前にもみあいとなりそうです。

(指標)日経平均

先週の予測では、柴田罫線では2万円のフシの前にもみあう展開ですが、ここを突破すれば20,100~20,350円の上値抵抗ゾーンがあるとしました。

結果、日経先物は11月26日と27日に2万円にタッチするものの、日経平均は11月27日に19,994円とあと6円とせまるものの、2万円に到達できず終値は▼60円の19,883円でした。11月25日(水)はトルコ軍がロシア軍機を撃墜したという地政学的なリスクから19,786円まで下げる場面がありましたが、政策期待が下支えし▼77円の19,847円でした。その後は2万円を前にもみあいとなりました。

今週はアメリカでは週末に11月雇用統計を控え、その前には多くの経済指標の発表があり、12月15~16日のFOMCでの12月利上げがより確実になるのかどうかNYダウがどう動くかに日経平均は影響されることになるでしょう。先週末に一億総活躍社会の実現に向けて「アベノミクス3本の矢」の緊急対策を決定しており下値は底堅いことからアメリカ株式次第で2万円台回復が期待できます。

11月30日(月)は先週末の中国株式の大幅下落を嫌気し▼26円の19,857円で寄り付くと下げ幅を拡大し、後場には中国株式が下げ幅を拡大したことで、日経平均は一時19,707円まで下落し終値は▼136円の19,747円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、11月26日(木)の感謝祭で休日、翌11月27日(金)は短縮取引であることから、週後半は出来高が細ってくることが想定され高値圏でのもみあいとなりそうだとしました。

結果、想定通り感謝祭を控えて様子見ムードにより週始めからせまい範囲のもみあいが続き週末は原油価格の下落が上値を押さえ▼14ドルの17,798ドルで引けました。週間の値幅は100ドル強ぐらいの狭い値動きでした。

今週は12月15~16日のFOMCでの確実視されている利上げを見据えて12月1日の11月ISM製造業景況指数、12月2日のベージュブック公表、12月3日のイエレン議長の議会証言、12月4日の11月雇用統計があり、大きく悪化しない限り12月の利上げは確実となり、相場下支え要因となります。まずは11月3日の17,977ドルを終値で上回り18,000ドルにのせるような展開となるかどうかに注目となります。上値の重いところにさしかかってきます。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、12月利上げが確実視される中、利上げのペースに影響を与える経済指標や当局の発言が注目されるものの、方向感はなく123円をはさんだもみあいを想定しました。

結果的には、123円からの上値重く122.3~123円のせまい範囲の値動きとなりました。12月3日のECB理事会での追加緩和期待でユーロの一段安、ドルは主要通貨に対してマチマチの動きとなり、ユーロ安・円高と日米金利差期待からドル高・円安との関係で大きく動けない状況となっています。

今週はユーロ圏の追加緩和を織り込んでしまえばドルは底堅い動きとなります。12月15~16日のFOMCでの利上げは確実視されており、それを確認する意味で今週末の11月雇用統計がポイントとなります。ただし、12月利上げの確実性が高まっても利上げのペースは穏やかとの見方から大幅な上昇はないと思われます。122.5~123.5円のレンジを基本とする動き。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
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【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

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  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
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