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2016年03月08日

第318回 今週は、大幅上昇後の一服で上値重い

週始め、もみあうが2日(水)からは上放れとなって17,000円台回復

先週の予測では、25日移動平均線をぬけなければ16,000円水準の日柄調整が継続するが、チャートの形からは25日移動平均線(29日時点16,508円)を上回ると17,000円を試す可能性があるとしました。それは基本的に15,800~16,500円の日柄調整が続いており、このボックス圏を同時に上放れする形となるためでした。先週いっぱいは16,000円水準の日柄調整のあと、週末のアメリカの雇用統計を受けて今週のメジャーSQに向けて上昇と考えていましたが、結果的には週始めの2日だけもみあい3日目からは上放れとなりました。

週明けの29日(月)は前週末の26日(金)のアメリカ市場で10-12月期GDPが予想を上回ったことで経済の堅調さが確認され、ドル高・円安となって一時114.0円まで円安が進んだこともあり、又、G20の共同声明が相場の下支えとなり、前場は16,464円まで上昇するものの、後場になると中国株式が昨年来の安値となる急落となり、つれて為替も112円台の円高へふれたことで▼161円の16,026円と反落しました。翌日の3月1日(火)も中国の経済指標が予想を下回ったことで15,857円まで下げましたが、円高一服と中国株式の堅調な動きで△54円の16,086円と反発しました。 結局、週前半は16,000円をはさんだもみあいでした。

2日(水)になると、前日のアメリカ市場で原油価格が1バレル=34ドル台まで上昇し、さらに経済指標の改善からNYダウは△348ドルの16,865ドルとなっていたことで、大幅反発となり△661円の16,746円と1カ月ぶりの高値となり、25日移動平均線を突破すると同時に16,000~16,500円のボックス圏を上放れすることになりました。そのため3日(木)は△213円の16,960円、4日(金)は△54円の17,014円と今年始めての3連騰、4連騰となって引けました。 出来高、売買代金が上昇幅のわりに増加していないのは先物中心の買い戻しが原動力になったと思われます。

日本市場の引け後の4日(金)のアメリカ市場は、注目の2月の雇用統計は雇用者数が予想を上回ったものの、平均時給は予想外に低下し、1月の貿易赤字は一段と拡大したことで、FRBは3月の利上げを見送るとの見方が相場を支えNYダウは△62ドルの17,006ドルと17,000ドル台を回復しました。為替は円売り・ドル買いは拡大しませんでした。

今週は、利益確定売り優勢で一服も

先週は、2月中旬以来の15,800~16,500円のボックスゾーンを上にぬけ、先物主導の買い戻しが原動力となって17,000円台を回復して引けましたが、今週は、この買い戻しが一巡して次の上昇が継続するかどうか見極めることになります。為替も1ドル=115円を上回る円安となっていないので、このまま上昇が継続するのは難しいかもしれません。5日から16日まで中国の全国人民代表大会(全人代)もあり注目するところです。ただ、10日(木)にECB理事会が開催され前回(1月)に追加緩和を示唆していたので今回何らかの具体的な追加策がでてくるのかどうか期待されるところです。何か出てくれば為替は円安方向の動きとなって株価は上昇する可能性があります。週末のメジャーSQがあり何か好材料待ちとも言えるでしょう。 基本的には、今週は大幅上昇後の一服が想定され、ECB理事会でなにもなければ来週のアメリカのFOMC(15~16日)を控え、ここまでは様子見が続く可能性もあります。

先週末の雇用統計の予想を上回る結果を受けて△9円の17,024円でスタートするものの、上述したような買い戻しの一巡やフシ目の17,000円回復による達成感もあり、利益確定売りにおされ、一時16,900円を割り込む場面もありましたが、終値は▼103円の16,911円となりました。

(指標)日経平均

先週の予測では、前週のG20での声明の採択やアメリカでは10-12月期のGDPが予想を上回ったことで、利上げ観測が高まり週明けの日経平均は、どう動くのか期待と不安というところとしました。

しかし、チャートの形からは2月26日の16,472円とその上の25日移動平均線(29日時点16,508円)を上回って引ければ17,000円を目指す可能性があるとしました。

週明けの日経平均は、先週末海外で為替が一時、114.0円までの円安進行となったのを好感し、週始めは16,464円まで上昇するものの反落となり、3月1日(火)には15,857円まで下げ16,000円をはさんだもみあいとなりました。しかし、原油高とアメリカの経済指標の改善で海外株式が大幅高となり、3月2日(水)の日経平均は△661円の16,746円となって25日線を軽くクリアーし、1カ月ぶりの高値となりました。25日線を上回ったことで買い戻しが加速し3月3日(木)は△213円の16,960円、3月4日(金)は△54円の17,014円と今年始めての3連騰、4連騰となりました。

3月7日(月)は△9円の17,024円と小幅高で寄り付き、17,026円を高値にジリジリ値を下げ終値は▼103円の16,911円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、2月25日に16,697ドルで追加の買法則(ろく買)がでており、経済指標の内容がよければ上昇するものの早期利上げが意識され上値は押さえられるとしました。ただ、原油が戻りを試せばNYダウは17,000ドルを試す動きとなりそうだとも想定しました。

週明けの2月29日(月)は、経済指標が冴えず▼123ドルの16,516ドルと反落するものの3月1日(火)は経済指標が予想を上回り原油が1バレル=34ドル台まで上昇したことでNYダウは△348ドルの16,865ドルの大幅高となりました。その後は経済指標の改善を受けて3月2日(水)は△34ドルの16,899ドル、3月3日(木)は△44ドルの16,943ドルと続伸し週末の3月4日(金)は、2月の雇用統計が予想を上回り原油価格も35.92ドルと一段高となったことで、△62ドルの17,006ドルと4日続伸となりました。

今週は、先週末17,000ドルにのせたことや、5日から16日までの中国の全国人民代表大会や10日のECB理事会、又、来週の15~16日のFOMCを控える中、ECB理事会での追加緩和や原油価格の動きに影響されることになるでしょう。NYダウの上値はチャートからは17,100ドルをこすと上値は重くなるところです。一方で、短期の上昇トレンドを上放れした形もみられ下値は限定的と思われます。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、G20で過度な通貨安競争を避けることが確認され、アメリカの経済が堅調で追加の緩和観測が高まっていれば、日米金利差からゆるやかなドル買い・円売りが続くことになるとしました。

結果的には、3月1日(火)はアメリカの経済指標が予想を下回ったことで、ドル売り・円買いとなって112円台前半へ、3月2日(水)のアメリカADP雇用統計は予想を上回ったことでドルが買われ114.56円までの円安となり、3月4日(金)は2月雇用統計で雇用者数は予想を上回るものの、平均時給は予想外の減少で早期の追加緩和は後退との見方から円安は進まず113円台後半で引けました。

今週は、ドルは底堅くFOMCを控えて調整的なドル買いも考えられます。もし10日のECB理事会で何らかの追加緩和策があれば、ドル買い・円売りの流れとなります。但し、円安となってもドルの上昇トレンドを下に切っていますので115円からは上値は重くなります。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
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