先週の予測では、現在の急落は数年に数回しかない買い水準の局面にはいっているとしました。下落は催促相場となっているものの、どこまで下げれば好材料がでるのかは誰にもわかりませんが、5月26~27日に伊勢志摩サミットを控えており、それまでには何らかの好材料がでる可能性が高いと思われます。先週はもう一段下げがあれば15,500~15,800円としましたが、結果的には、週末の8日(金)に15,471円まで下げて15,821円で引けました。
4日(月)までは、16,000円台を守っていましたが、5日(火)は原油価格の下落と110円台への円高を嫌気し、日経平均は全面安となって▼390円の15,732円と約1カ月ぶりに16,000円を割れ、6日続落となりました。6日(水)は前日まで6日間で1,400円以上の下げ幅となっていたことで自律反発するも上昇は続かず終値は▼17円の15,715円と3年5カ月ぶりの7日連続安となりました。7日(木)は、アメリカ株高から8日ぶりに一時△155円の15,871円まで上昇するものの、為替が108円台の円高となったことで上げ幅を縮小し△34円の15,749円で引けました。週末は、前日のアメリカ市場で世界的景気後退懸念の高まりや原油価格の下落からNYダウは一時▼231ドルの17,484ドルまで下落し▼174ドルの17,541ドルとなり為替も1ドル=107.67円と2014年以来の円高となっていたことで日経平均は前場に売り先行となって15,471円と15,500円を割り込みました。しかし、後場になると麻生財務相の円高けん制発言から円高一服となり、一時16,027円まで上昇するものの、戻り売りに押され△71円の15,821円で引けました。
日本市場の引け後の週末のアメリカ市場では、原油の大幅上昇を受けNYダウは△153ドルの17,694ドルまで上昇するものの、消費財関連の下落が重しとなり上げ幅を縮小して△35ドルの17,576ドルでした。シカゴ日経先物は為替が108.08円の円高進行となったことで▼55円の15,775円でした。
昨年の8月から今年の2月までの下落は、中国の景気減速懸念をきっかけに新興国経済の景気懸念が拡大し、原油などの第一次産業の価格が需要不足からの暴落となり、特に中国経済の実態がつかめないことで投資家にとってパニック的な下落となりました。
今週は、日銀短観がキッカケでしたが、同時にアメリカの早期利上げ観測の後退、さらにIMFによる世界景気の下ブレ予想がリスク回避の円買いとなっているため、円相場は110円を軽くクリアーする円高となっています。つまり、日経平均がどこまで下げるのかは為替の動き次第ということです。この為替の円高は基本的には、これから始まる決算発表で悪い企業決算を先取りして円高・株安になっているという見方もできます。そうであれば決算発表まで売られ悪材料を織り込んで、その後は「材料出尽くし」で反発するということは十分に考えられます。5月には伊勢志摩サミットを控え好材料が出る確率は高いので、悪い決算発表を織り込めば上昇スタートとなると思われます。
先週は、前週の3月31日(木)の17,000円台から4月6日(水)の15,612円まで急落しました。日数では4日での大幅下げですが、これでは日柄調整が十分ではないと思われます。週末の8日(金)に15,471円の安値をつけて一時16,027円まで上昇し、終値は△71円の15,821円でしたが、何か目先好材料がでてくれば別ですが、一時的な反発の可能性があります。このまま15,500~16,000円のもみあいが続いたあと、再度下落すれば確率の高い買い水準になると思われます。ここからの動きは、大きく下げた後の反発としては、日柄調整としては短いので15,500~16,000円でもみあって、この中で日柄調整を完了して上昇する場合と、もみあったあと、もう1度下げて上昇する場合が想定されます。投資のタイミングとしては下げた方が分かりやすいのですが、どうなるかはわかりません。
柴田罫線で日経平均のチャートをみると、昨年の12月1日の20,012円からの下降トレンド(B)の上値斜線にサポートされるような形になっています。2月12日の14,865円に対する2番底を目指す形といえますが、15,000~15,500円のどこかでの待ち伏せとなるかもしれません。
4月11日(月)は、前場では円相場が一時107円台まで上昇したことに伴い、輸出関連株中心に大きく売られ300円近い下げ幅となって15,525円まで下落し、前引けは▼201円の15,620円でした。後場になると円高一服から買い戻し優勢となり、下げ幅を大きく縮小し▼70円の15,751円で引けました。為替の動きと輸出関連株の動きが連動しており、相場は円高による輸出企業の悪化を織り込んでいる動きといえます。
先週の予測では、4月1日(金)の日銀短観の大幅悪化をキッカケに、催促相場となっており16,000円水準とここを切ると15,500~15,800円としました。
4月5日(火)は原油安と110円台の円高を嫌気し全面安となって▼390円の15,732円と1カ月ぶりに16,000円を割りました。4月6日(水)は▼17円の15,715円と3年5カ月ぶりの7日連続安となりましたが、4月7日(木)は値頃感から反発し、15,871円まで上昇するものの為替が108円台となったことで前場は8日連続安となりましたが、値頃感から終値は△34円の15,749円と反発しました。週末は、NYダウ安と原油安、さらに107円台をつけた海外の動きを受け、一時15,471円と15,000円を割りましたが円高一服を受けて△71円の15,821円と2日続伸となりました。
先週は、大きく下げて週末の8日(金)に15,471円をつけて急反発し、一時16,027円まで上昇し、終値は△71円の15,821円でした。大きく下げたあとの日柄調整は十分でないので、この反発は一時的なものかもしれません。今週は15,500~16,000円のレンジの日柄調整を想定しまします。
4月11日(月)は、朝方為替が1ドル=107円台の円高更新となったことで、15,525円の大幅下落となりましたが、後場に円高一服となると買い戻しがはいって▼70円の15,751円で引けました。
先週の予測では、前週のイエレン議長の発言から、早期利上げ観測が後退しドル売り・円買いとなって株価は上昇してきたものの、チャートでは17,800~18,000ドルという過去に大きく出来高を伴っているゾーンであるため、17,800ドル水準からは上値は重いとしました。 結果的には、IMFによる世界経済についての弱気の見通しもあり、4月1日の17,811ドルを目先のピークに軟調な動きとなり、4月7日(木)は17,484ドルまで下げて▼174ドルの17,541ドルとなり、週末の4月8日(金)は△35ドルの17,576ドルで引けました。
今週はアメリカでは、1-3月期の決算発表が始まります。金融関連の決算は明暗が別れる見通しです。世界経済の後退懸念からアメリカでの早期利上げ観測は遠のき、低金利が継続されるとなると金融セクターの収益にはマイナスとなります。それが決算にでるようですとアメリカの株価もいったん調整となる可能性があります。
先週の予測では、イエレン議長の追加利上げに慎重な姿勢から9月以降の見方となっていますが、経済指標が好調であれば早期利上げの可能性は残っているため、そのまま円高が継続することはないとしていましたが、IMFが世界経済のリスクに言及したことで、リスク回避の原油、金、円が買われる動きとなり、安倍首相が米紙のウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで為替の介入に否定的な発言をしたことで、1ドル=107.37円まで円が買われました。いったん円高一服となって109円台となるものの再びドル売り・円買いとなって108.12円で引けました。
今週も、市場が110円とみていたフシを下に切ったことで下放れの形となり、下値水準をさぐる展開が想定されます。背景にはアメリカでの早期利上げの困難な見方が広がり、安倍首相が為替介入を否定したことで円高基調が持続しやすい状況です。但し、急激なドル安・円高では日本政府の対応がでる可能性があります。
107~110円のレンジを想定。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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