先週の予測では、円安、政策期待で底堅いものの16,550~16,850円のレンジの動きを想定しました。ここを突破するには売買代金が増加することがポイントであり、為替も105~108円のレンジの中で108円を目指せば16,550~16,850円のゾーンの上値を試すことになるとしました。結果的には、21日(木)に前日のNYダウが7日連続の最高値更新となり、為替も1ドル=107円台の円安となったことで前場に16,938円まで急騰しましたが、その後は戻り待ちの売りに押され出来高もそれほど増加しなかったことで△128円の16,810円で引けました。週末は▼182円の16,627円の大幅反落となっています。先週の安値は16,514円、高値は16,938円ですが終値ベースでは16,550~16,850円のレンジに収まりました。
連休明けの19日(火)は、日本市場が休場の前日にアメリカ株高、106円台の円安を好感し、又、日銀の金融政策決定会合に対する期待から6日続伸となって△225円の16,723円となりました。20日(火)は連騰の警戒感から利益確定売り優勢となって▼41円の16,681円と7日ぶりに反落しました。しかし21日(木)は、NYダウが9連騰し、そのうち7日連続の最高値更新となり、為替が107円台前半の円安にふれ、任天堂を中心とした「ポケモンGO」関連が盛り上がっていることもあり、前場は△257円の16,938円まで上昇しました。その後は戻り待ちの売りに押され、上げ幅を縮小し△128円の16,810円で引けました。週末の22日(金)は、前日のNYダウが10日ぶりの反落となり、為替も105円台の円高にふれたことで、利益確定売り優勢となり、一時▼243円の16,566円まで下げましたが終値は▼182円の16,627円となりました。
日本市場の引け後のアメリカ市場では、発表されている4-6月期決算が概ね好調のため、高値警戒感が薄れて株式は反発となり、NYダウは△53ドルの18,570ドルとなりました。S&Pは再び史上最高値更新となっています。シカゴ日経先物は▼20円の16,610円でした。
今週も基本は、16,550~16,850円(もしくは16,900円)の過去の累積出来高が膨らんでいるところでのもみあいとなりそうです。アメリカでは26~27日にFOMCを控え、経済指標が予想を上回るもの多く、4-6月期決算も概ね好調なため9月利上げ観測が再燃し、声明文の中に今後の利上げに対する方向性をさぐろうとした見解に注目となります。又、28~29日は日銀の金融政策決定会合があり、先週に黒田総裁がヘリコプターマネーの必要性を否定していますので、期待されていた追加緩和がどうなるのかも注目となります。日米の金融政策に対する様子見となるため、為替も先週までのようにドル買い・円売りが一方的に進むということはなく、もみあいとなることが想定されます。そうなると円安にサポートされて上昇してきた日経平均も一服することになる可能性があります。柴田罫線のチャートをみると上昇する場合は、終値ベースでは今年の2月12日の14,865円からの上昇トレンド(C)にアタマを押さえられる格好となっていますが、先週の21日にザラ場で16,938円まで上昇していますので、これを実体で埋める形となって終値で16,938円を上回れば上放れの形となって17,000円台を試すことになると思われます。ただし、出来高、売買代金の増加が伴わなければ、もう少し先の展開となりそうです。
7月25日(月)は、前場は買い先行で始まり、一時△151円の16,778円まで上昇するものの、買い一巡後は、利益確定売りと戻り売りに押され△63円の16,690円で引け、さらに後場になると円の下げ渋りと、これからのFOMCや日銀融政策決定会合を控えて様子見となり▼6円の16,620円と小幅続落となりました。
先週は、トルコのクーデターの影響を心配しましたが、すぐに鎮圧されたことで相場には影響ありませんでした。チャート上は、16,550~16,850円のレンジが過去の累積売買高が膨らんでいるところですので、この16,300~16,800円でのもみあいを想定しました。
結果的には、NYダウの史上最高値更新が続き、7月28~29日の日銀金融政策決定会合での金融緩和期待から戻りを試す展開となり、7月21日(木)には一時107円の円安進行となったこともあって16,938円まで上昇しました。しかし終値では△128円の16,810円となり、週末の7月22日(金)は▼182円の16,627円と反落して引けました。
今週は、アメリカではFOMC、日本では日銀金融政策決定会合という日米の金融政策をにらみながら為替がもみあう可能性があるため、日経平均も基本は先週述べたように16,550~16,850円の中でのもみあいが想定されます。但し、チャート上は終値で7月21日の16,938円を上回れば2月12日の14,865円からの上昇トレンドライン(C)が上値抵抗ラインとなっているところを上にぬけるため17,000円を試す動きとなりそうです。
ただ、日銀金融政策決定会合が現状維持であれば追加の金融政策を期待して上昇してきたために、失望売りとなって一服となる場合も考えられます。
7月25日(月)は、先週末のアメリカ株高を受け買い先行で始まり、一時△151円の16,778円まで上昇するものの、買い一巡後は上値が重くなり、後場になるとFOMCや日銀の金融政策決定会合を控えていることで様子見となり▼6円の16,620円と小幅続落となりました。
先週の予測では、前週までに4日継続の最高値更新となっていたことで、上値は重くなりピークを迎える決算に左右される展開を想定しました。
結果的には、好決算が続き経済指標も好調なことから7月20日(水)まで7日連続の最高値更新となりました。7月21日(木)は一服するものの企業決算好調で7月22日(金)は、△53ドルの18,570ドルと反発して引けました。
今週は、基本的には高値圏でのもみあいとなりそうです。4-6月期決算もピークを過ぎ手がかり材料に欠けることになりそうです。その中で7月26~27日にFOMCが開催されることになりますが、これまで経済指標や企業決算の好調さを受け9月利上げ観測がでてきていますので、声明文の中でその手がかりを探すことになり注目となりそうです。
先週の予測では、日銀の金融緩和期待とアメリカの経済指標が好調なことで、再び利上げが再燃しかかっており、ドル買い・円売り基調が続くとしました。その場合、イギリスのEU離脱前の106.84円を突破すれば108円台を目指すともしました。
結局、日本政府の経済対策が20兆円をこえる規模と報じられ、これに伴って日銀の追加緩和期待からドル買い・円売りとなり、さらにアメリカでは9月利上げ観測の再燃から同じくドル買い・円売りとなったことで6月24日の106.84円を突破し、7月21日(木)には、107.49円まで上昇しました。週末は黒田総裁のヘリコプターマネーに否定的な見解を示したことで円が買い戻され106.12円で引けました。
今週は、7月26~27日のアメリカのFOMC、7月28~29日の日銀金融政策決定会合があり、日米の金融政策をにらみながらのもみあいとなりそうです。日銀金融政策決定会合での追加緩和を期待して円が売られた面もあり、現状維持であれば失望売りになると考えられます。但し、その場合でもアメリカでの利上げ観測がドルの下値をサポートすることになり、105~108円のもみあいが基本となりそうです。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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