先週の予測では、FOMCと日銀金融政策決定会合という日米金融政策決定会合をにらみながらのもみあいを想定し、基本は16,550~16,850円のもみあいを想定しました。但し、前提は為替チャートで想定したような105~108円のレンジでした。結果的に、為替は25日(月)の1ドル=107.72円をドルの高値に29日(金)の101.97円までの円高進行となったことで円に連動している日経平均も27日(水)の16,821円を高値に、29日(金)の16,174円まで下落しました。しかし終値では△92円の16,569円で引けました。
週始めの25日(月)は、先週末のアメリカ株高を好感し買い先行で始まって△151円の16,778円まで上昇するものの、任天堂の急落もあって上値重く、円も下げ渋ったことで▼6円の16,620円と小幅続落となりました。26日(火)は、アメリカ株安、円高で売り優勢となり3日続落となって▼226円の16,383円と6日ぶりに16,500円を割れました。27日(水)になると経済対策規模が28兆円規模になるとの報道や日銀の追加緩和期待が再び頭をもたげ一時△438円の16,821円まで上昇し、△281円の16,664円と4日ぶりに大幅反発となりました。しかし、28日(木)は翌日の日銀金融政策決定会合を前に様子見となって▼187円の16,476円と反落。29日(金)の日銀会合での追加緩和はETFの年間買い入れ額を現在の3兆3,000億円から6兆円に拡大することを決定しましたが、不十分である見方もあり大きな乱高下となりました。発表直後△202円の16,679円まで上昇し、一転急落となって▼302円の16,174円となりましたが、引けにかけては△92円の16,569円の反発で引けました。
週末29日(金)の日本市場の引け後のアメリカ市場は、NYダウは▼24ドルの18,432ドル、ナスダック△7Pの5,162Pとマチマチの動きとなりました。内容的には4-6月期のGDPが個人消費は伸びたものの企業設備投資が減少し、市場予想を大きく下回りました。その結果、利上げ観測が後退して長期金利が低下しドルが売られて一時101.97円をつけました。そのためシカゴ日経先物は▼290円の16,320円となっていました。
今週は、先週末にアメリカ市場で4-6月期GDPが予想を大きく下回ったことで、円高が進みシカゴCMEが▼290円の16,320円となっていますので、週始めは売り優勢となる可能性があります。但し、先週末の日銀の追加緩和がETFの購入枠を3兆6,000億円から6兆円の増額は不足という見方もありますが、株価の引き上げ要因にはならなくても下値サポート要因にはなりますので、下値は底堅い動きとなりそうです。又、2日(火)には政府の経済対策の発表、3日(水)には内閣改造があるため、政策期待からある程度の戻りを試す動きも想定されます。ただ為替が105円を切った円高水準のままでは輸出企業の業績懸念がでてきますので、上値を追っていく動きにはなりづらいと思われます。基本は、16,550~16,850円の過去の累積出来高の膨らんだゾーンの中で上値は重くなることになりそうです。為替が102円台水準の円高になっている割には日経平均の下げが少ないのは、やはり先週末の日銀のETFの購入枠の拡大からETF買い期待が下支えするという見方からでしょう。週末にはアメリカの7月雇用統計を控えているため戻したあとは様子見ムードとなりそうです。
8月1日(月)は、朝方は▼153円の16,415円で寄り付き、シカゴCMEの16,320円にサヤ寄せする形で16,319円まで下げたあとは、下げ渋り先物にまとまった買いが入ると上昇に転じ前引けは△81円の16,650円でした。
後場になると、売り先行で始まりましたが、その後上げ幅を拡大しこの日の高値△108円の16,677円まで上昇しましたが、伸び悩み△66円の16,635円で引けました。
今週は、FOMCや日銀金融政策決定会合という日米の金融政策をにらみながら為替がもみあうため、日経平均も16,550~16,850円でのもみあいを基本としました。
結果的には、上値は7月27日(水)の16,821円まで上昇しましたが、為替が105円を大きく下に切る動きとなったことで7月29日(金)には16,174円まで下げて16,569円で引けました。
週前半は、日銀会合への過度の期待に対するポジション調整と円高基調から売り先行となり、その後は経済対策の事業規模への期待から反発する場面があるものの、29日(金)の日銀会合では追加緩和が決定されたものの内容が期待ハズレで大きな上下動となり、終値は△92円の16,569円で引けました。
先週末のアメリカでのシカゴCME(▼290円の16,320円)を受けて週始めは安く始まる可能性があるものの、8月2日(火)には政府の経済政策の発表、8月3日(水)には内閣改造もあり上値は重いものの政策期待から底堅い動きが想定されます。但し、8月5日のアメリカの7月雇用統計を控え、ある程度戻したあとは様子見となりそうです。16,300~16,850円のレンジを想定。
8月1日(月)は、先週末のシカゴCMEの▼290円の16,320円にサヤ寄せする形で16,319円まで下げたあとは、ETF買いへの期待や円高一服もあり、プラスに転じて一時△108円の16,677円まで上昇、終値は△66円の16,635円でした。
先週の予測では、決算もピークを過ぎ手がかり材料に欠けるため上値追いは難しく高値圏でのもみあいになるとしました。
結局、7月25日(月)は原油安を受けてエネルギー株が下落し、▼77ドルの18,493ドルと反落し、その後も上値重く小幅ながら5日続落となりました。27日(水)のFOMCは政策金利が据え置きとなり、声明文では景気は好調との見方から9月利上げ観測が再燃しかかりました。
しかし、週末の7月29日(金)の4-6月期GDP発表では予想を大きく下回りドルが売られて▼24ドルの18,432ドルで引けました。
7月20日の18,622ドルの史上最高値をつけたあと、材料不足から少しずつ上値を切り下げています。今週は8月5日(金)の7月雇用統計が注目となります。7月29日(金)発表のGDPが市場予想を大きく下回ったことで利上げ観測後退、長期金利の低下でのドル売りとなっていますが、雇用統計で労働市場の堅調さを確認できるかどうか注目となります。雇用統計が予想を上回れば再びドル買い・株高の期待がもてますが、下回ればドル売り・株安となります。基本は18,000~18,500ドルの間の動きが想定されます。
先週は、FOMCと日銀金融政策決定会合という日米の金融政策がり、これらをにらみながらのもみあいとなりそうだとしました。
週前半は、やや円高基調ながら105円台を守っていましたが、その後はポジション調整のドル売りが進み、週後半は一時102円を下に切るドル売り・円買いとなりました。
特に29日(金)は、日銀の金融政策決定会合で追加の緩和が決定されたものの不十分との見方から再び105円を切る円高となり、さらにアメリカでは4-6月期GDPが予想を大きく下回ったことで利上げ後退、長期金利の低下からドルが売られ一時101.91円まで下げ102.06円で引けました。
今週は、8月2日に28.1兆円規模の大型経済対策が閣議決定されるため、株価は底堅い動きが想定されドル高・円安基調となる可能性があります。8月5日には7月雇用統計の発表があり予想を上回れば雇用の改善が続いているとして年内利上げ観測が再燃し、ドル買い・円売りサポートとなります。但し、予想を下回ればドル売りとなってもみあいとなりそうです。102~105円のレンジを想定。
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出島昇
柴田罫線実践教室
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