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2016年08月02日

第339回 今週は、ETF購入拡大で底堅いものの上値も重い

先週は、想定した16,550~16,850円を一時、下に切るが終値では16,550円守る

先週の予測では、FOMCと日銀金融政策決定会合という日米金融政策決定会合をにらみながらのもみあいを想定し、基本は16,550~16,850円のもみあいを想定しました。但し、前提は為替チャートで想定したような105~108円のレンジでした。結果的に、為替は25日(月)の1ドル=107.72円をドルの高値に29日(金)の101.97円までの円高進行となったことで円に連動している日経平均も27日(水)の16,821円を高値に、29日(金)の16,174円まで下落しました。しかし終値では△92円の16,569円で引けました。

週始めの25日(月)は、先週末のアメリカ株高を好感し買い先行で始まって△151円の16,778円まで上昇するものの、任天堂の急落もあって上値重く、円も下げ渋ったことで▼6円の16,620円と小幅続落となりました。26日(火)は、アメリカ株安、円高で売り優勢となり3日続落となって▼226円の16,383円と6日ぶりに16,500円を割れました。27日(水)になると経済対策規模が28兆円規模になるとの報道や日銀の追加緩和期待が再び頭をもたげ一時△438円の16,821円まで上昇し、△281円の16,664円と4日ぶりに大幅反発となりました。しかし、28日(木)は翌日の日銀金融政策決定会合を前に様子見となって▼187円の16,476円と反落。29日(金)の日銀会合での追加緩和はETFの年間買い入れ額を現在の3兆3,000億円から6兆円に拡大することを決定しましたが、不十分である見方もあり大きな乱高下となりました。発表直後△202円の16,679円まで上昇し、一転急落となって▼302円の16,174円となりましたが、引けにかけては△92円の16,569円の反発で引けました。

週末29日(金)の日本市場の引け後のアメリカ市場は、NYダウは▼24ドルの18,432ドル、ナスダック△7Pの5,162Pとマチマチの動きとなりました。内容的には4-6月期のGDPが個人消費は伸びたものの企業設備投資が減少し、市場予想を大きく下回りました。その結果、利上げ観測が後退して長期金利が低下しドルが売られて一時101.97円をつけました。そのためシカゴ日経先物は▼290円の16,320円となっていました。

今週は、下値は堅いが円高や米7月雇用統計を前に上値は重い

今週は、先週末にアメリカ市場で4-6月期GDPが予想を大きく下回ったことで、円高が進みシカゴCMEが▼290円の16,320円となっていますので、週始めは売り優勢となる可能性があります。但し、先週末の日銀の追加緩和がETFの購入枠を3兆6,000億円から6兆円の増額は不足という見方もありますが、株価の引き上げ要因にはならなくても下値サポート要因にはなりますので、下値は底堅い動きとなりそうです。又、2日(火)には政府の経済対策の発表、3日(水)には内閣改造があるため、政策期待からある程度の戻りを試す動きも想定されます。ただ為替が105円を切った円高水準のままでは輸出企業の業績懸念がでてきますので、上値を追っていく動きにはなりづらいと思われます。基本は、16,550~16,850円の過去の累積出来高の膨らんだゾーンの中で上値は重くなることになりそうです。為替が102円台水準の円高になっている割には日経平均の下げが少ないのは、やはり先週末の日銀のETFの購入枠の拡大からETF買い期待が下支えするという見方からでしょう。週末にはアメリカの7月雇用統計を控えているため戻したあとは様子見ムードとなりそうです。

8月1日(月)は、朝方は▼153円の16,415円で寄り付き、シカゴCMEの16,320円にサヤ寄せする形で16,319円まで下げたあとは、下げ渋り先物にまとまった買いが入ると上昇に転じ前引けは△81円の16,650円でした。

後場になると、売り先行で始まりましたが、その後上げ幅を拡大しこの日の高値△108円の16,677円まで上昇しましたが、伸び悩み△66円の16,635円で引けました。

(指標)日経平均

今週は、FOMCや日銀金融政策決定会合という日米の金融政策をにらみながら為替がもみあうため、日経平均も16,550~16,850円でのもみあいを基本としました。

結果的には、上値は7月27日(水)の16,821円まで上昇しましたが、為替が105円を大きく下に切る動きとなったことで7月29日(金)には16,174円まで下げて16,569円で引けました。

週前半は、日銀会合への過度の期待に対するポジション調整と円高基調から売り先行となり、その後は経済対策の事業規模への期待から反発する場面があるものの、29日(金)の日銀会合では追加緩和が決定されたものの内容が期待ハズレで大きな上下動となり、終値は△92円の16,569円で引けました。

先週末のアメリカでのシカゴCME(▼290円の16,320円)を受けて週始めは安く始まる可能性があるものの、8月2日(火)には政府の経済政策の発表、8月3日(水)には内閣改造もあり上値は重いものの政策期待から底堅い動きが想定されます。但し、8月5日のアメリカの7月雇用統計を控え、ある程度戻したあとは様子見となりそうです。16,300~16,850円のレンジを想定。

8月1日(月)は、先週末のシカゴCMEの▼290円の16,320円にサヤ寄せする形で16,319円まで下げたあとは、ETF買いへの期待や円高一服もあり、プラスに転じて一時△108円の16,677円まで上昇、終値は△66円の16,635円でした。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、決算もピークを過ぎ手がかり材料に欠けるため上値追いは難しく高値圏でのもみあいになるとしました。

結局、7月25日(月)は原油安を受けてエネルギー株が下落し、▼77ドルの18,493ドルと反落し、その後も上値重く小幅ながら5日続落となりました。27日(水)のFOMCは政策金利が据え置きとなり、声明文では景気は好調との見方から9月利上げ観測が再燃しかかりました。

しかし、週末の7月29日(金)の4-6月期GDP発表では予想を大きく下回りドルが売られて▼24ドルの18,432ドルで引けました。

7月20日の18,622ドルの史上最高値をつけたあと、材料不足から少しずつ上値を切り下げています。今週は8月5日(金)の7月雇用統計が注目となります。7月29日(金)発表のGDPが市場予想を大きく下回ったことで利上げ観測後退、長期金利の低下でのドル売りとなっていますが、雇用統計で労働市場の堅調さを確認できるかどうか注目となります。雇用統計が予想を上回れば再びドル買い・株高の期待がもてますが、下回ればドル売り・株安となります。基本は18,000~18,500ドルの間の動きが想定されます。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週は、FOMCと日銀金融政策決定会合という日米の金融政策がり、これらをにらみながらのもみあいとなりそうだとしました。

週前半は、やや円高基調ながら105円台を守っていましたが、その後はポジション調整のドル売りが進み、週後半は一時102円を下に切るドル売り・円買いとなりました。

特に29日(金)は、日銀の金融政策決定会合で追加の緩和が決定されたものの不十分との見方から再び105円を切る円高となり、さらにアメリカでは4-6月期GDPが予想を大きく下回ったことで利上げ後退、長期金利の低下からドルが売られ一時101.91円まで下げ102.06円で引けました。

今週は、8月2日に28.1兆円規模の大型経済対策が閣議決定されるため、株価は底堅い動きが想定されドル高・円安基調となる可能性があります。8月5日には7月雇用統計の発表があり予想を上回れば雇用の改善が続いているとして年内利上げ観測が再燃し、ドル買い・円売りサポートとなります。但し、予想を下回ればドル売りとなってもみあいとなりそうです。102~105円のレンジを想定。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
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