先週の予測では、12日(金)の終値が16,919円となって過去の累積売買高が膨らんでいる16,550~16,850円を突破し、一時SQ値の16,926円、7月21日の戻り高値16,938円を上回ったことで、チャート上は上値を試す形となったものの、為替は1ドル=105円を下回ったままであり、ファンダメンタルズからは上値は追えない状況ですので、夏休みでの市場参加者が少ない中ではこう着感の強い展開になるとしました。結果的には、原油の反発が続きアメリカでの早期利上げが後退したことを材料にドルが売られ、一時100円を切る円高となっていることで、輸出企業の主力株が売られ一時16,500円を切るものの、それ以上は日銀のETF買い期待もあって売り込みづらく週末は16,545円で引けました。先週をみると為替が目先は100円を切るとは思っていませんでしたが、100円を切ったわりには日経平均の下値は堅いといえます。安値は16,481円、高値は16,887円と400円の値幅の中での動きとなりました。
15日(月)は、先週末に2カ月ぶりに16,900円台のせとなっていたことや、お盆ということもあって出来高が2年4カ月ぶりの12億4,377万株、売買代金は今年2番目の低水準となったことで利益確定売り優勢となって▼50円の16,869円と反落スタートとなりました。16日(火)は、為替でドルが売られ100円台前半の円高となったことで輸出株が売られ▼273円の16,596円と大幅続落しました。17日(水)は、前日のアメリカ株式は下落したものの円高一服となって101円台前半まで円安にふれたことで、買い戻しがはいって△149円の16,745円と3日ぶりの大幅反発となりました。しかし中身をみると値下がり銘柄数919、値上がり銘柄数927とほとんどかわらず、日経平均の指数を引き上げる一部の銘柄中心に買われたということがわかります。その結果、翌日18日(木)は、▼259円の16,486円と全面安の形となりました。市場ボリュームが少ないためにETF買いがあるかないかの思惑で先物に振り回される動きとなっていました。19日(金)は週末で手がかり材料に欠け、為替も100円近辺にあるため16,500円台での値動きに終始しました。
週末のNYダウは、史上最高値圏にあることや26日(金)のイエレン議長の講演を控え様子見ムード強く、▼45ドルの18,552ドルと小反落となり、シカゴの日経先物も大証比で▼45円の16,475円の反落となりました。
今週は、アメリカでの週末26日(金)のイエレン議長の議会講演を前に様子見ムードが続くことになりそうです。先週は、一部の連銀総裁が9月の利上げについて前向きな発言をし、一方ではFOMC議事録では慎重論も多く、利上げ時期が不透明になっています。21日にはFRBのフィッシャー副議長が年内利上げの可能性を示唆したことで、ややドル買いとなっています。イエレン議長の講演で利上げを示唆することになれば、ドル高・円安となって日本株式は買われることになりますが、逆に利上げ見送りの示唆があればドル安・円高となって株は売られることになりますので、日本株式は26日までは上にも下にも大きく動けないので投資家は様子見となると考えられます。
この水準での投資は、短期的にはリスクがあります。早期利上げ観測がでて円安にふれ日経平均が17,000円を突破できれば、チャート的には18,000円水準を目指す形となりますが、逆に利上げ観測が大きく後退すると8月12日の16,943円が当面のピークとなって16,000円を試す動きとなり、場合によってはさらに一段安となってきます。この投資ワールドでの投資法はそういう局面を待って投資することですので、リスクの少ない買いの水準が到来することになると思われます。それ以外の投資の場合は損切りポイントを決めて投資することが必要と考えられます。
8月22日(月)は、やや円安となって101円に接近するものの、材料不足の上、出来高、売買代金が細っている中では買い上がる勢いもなく、小幅のもみあいとなって△52円の16,598円で引けました。
先週の予測では、チャート上は17,000円水準を突破できれば、さらに上を目指す形だとしました。しかし柴田罫線でみると今年の2月12日の14,865円からの短期上昇トレンドの下値ライン(A)が17,000円水準で上値抵抗ラインになっており、夏休みで市場参加者も少なく高値圏でのこう着状態が強い展開になるとしました。
結局は、手がかり材料不足の中、原油の反発が続き、又、アメリカの早期利上げ観測が後退して、ドル売りが強まり、為替が100円を割る展開となったことで、日経平均は利益確定売り優勢となり8月18日(木)には、16,481円まで下げて終値は▼259円の16,486円と16,500円を割り込みました。週末は、プラス圏とマイナス圏を上下動し、終値では△59円の16,545円で引けました。
今週は、先週の動きが16,000~17,000円のボックス圏の中で、8月12日の16,943円の戻り高値に到達することなく、一時為替が100円を切ったことで上値重く下値を切り下げる展開となりました。しかし下値は日銀のETF買いで限定的であり、今週も動意薄く基本は16,300~16,800円の間のもみあいとなりそうです。
8月22日(月)は、やや円安となっていることで△53円の16,599円で始まるものの買い一巡後は伸び悩み売り買い交錯となって市場ボリュームが細る中△52円の16,598円で引けました。
先週の予測では、FOMC議事録公開や経済指標の結果を受け、年内利上げの時期の可能性に反応して株価が上下動し高値圏でのもみあいが続くとしました。
結果的には、8月15日(月)に原油高を好感して18,668ドルまで上昇し、△59ドルの18,636ドルと史上最高値を更新しましたが、8月17日に利益確定売りで18,468ドルまで下げたものの底堅く高値圏での小幅なもみあいといとなり、週末の19日(金)は、▼45ドルの18,552ドルと3日ぶりの小反落となりました。
今週は、週末の26日(金)に、イエレン議長の講演を控え様子見ムードから先週と同じく高値圏でのもみあいとなりそうです。先週は、何人かの連銀総裁が早期利上げに前向きの表明がある一方で、FOMC議事録の公開内容では、慎重論も多く利上げの時期が不透明なままとなっています。イエレン議長の年内利上げについての示唆があるかどうか注目となりそうです。
先週も前週と引き続き、年内利上げをめぐって強弱感が対立していることで、101~103円のレンジが続くとしました。結果的には、年内利上げが大きく後退したことでドル売りが加速し、99.54円まで円高が進み99.5~101.5円の一段落下のレンジでの動きとなりました。
日銀による金融緩和の対策への疑問が浮上し、7月のアメリカの消費者物価指数が予想を下回ったことで、ドル売りが加速し、一時99.54円の円高となりました。その後もアメリカの利上げの時期をめぐって100円をはさんだ上下動となり、週の引け値は100.18円でした。
今週も、先週と同じように利上げ時期をめぐって強弱対立することからドル・円相場が一方的に大きく動く可能性は少なくドルの上値が重いまま26日(金)のイエレン議長の発言で早期利上げが高まるのか、後退するのかを注目することになります。想定レンジは99~102円というところです。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
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ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
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取引金額 取引手数料
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50万円まで 275円(税込)
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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