先週の予測では、8月12日(金)の16,943円を高値とし、8月26日(金)の16,320円を安値とするレンジの中で、戻りを試したあと再び様子見へとしました。
結果的に、週初めの16,616円を安値に戻りを試す展開となり、週末は16,946円と16,943円をわずかに突破し▼1円の16,925円で引けました。
29日(月)は、アメリカの利上げ観測を背景にした円安を好感し、一時△403円の16,764円まで上昇し、△376円の16,737円と3日ぶりの大幅反発となりました。30日(火)は、材料不足から小反落となりましたが、31日(水)は、前日のアメリカでフィッシャーFRB副議長が完全雇用に近づいていることで年内複数回の利上げを示唆したことにより、早期利上げ観測が高まり1ドル=103円台の円安となり、メガバンクや輸出関連銘柄が上昇し、△162円の16,887円と半月ぶりに16,800円台を回復しました。9月1日(木)はアメリカの8月ADP雇用者数が予想を上回ったことで、8月の雇用統計への期待も高まり△39円の16,926円とレンジの上限に接近しました。週末の2日(金)は、引け後の8月雇用統計待ちのため、一時16,946円と8月12日(金)の16,943円を3円突破するものの、終値は▼1円の16,925円で引けました。
9月2日(金)のアメリカの注目の8月雇用統計は、雇用者数は予想の+18万人より少ない15.1万人、失業率も予想の4.8%を下回る4.9%と予想を下回りました。これを受けて株式は利上げが遠のいたとして上昇した半面、為替はいったんドル売りとなるものの、すぐに切り返し1ドル=104.32円までのドル高・円安となりました。シカゴ日経先物は、円安を好感し大証比△190円の17,130円と17,000円台を回復して引けました。
先週末の8月雇用統計の結果は予想を下回ったことで9月利上げは後退したものの、年内の利上げ観測が強まっていることで為替は発表直後に一時1ドル=102円台までドルが売られるものの、すぐに切り返し104.32円まで買われました。これを受けてシカゴの日経先物は大証比△190円の17,130円となっていることで、週明けはこれにサヤ寄せする形でのスタートとなり、17,000円台回復が想定されます。
今年になっての動きは、15,000~18,000円の大きなレンジの中で、7月以降は16,000~17,000円のレンジの動きとなっていましたので、この17,000円を突破するとチャート的には18,000円を目指す形となりそうです。一気に円安にふれれば、そのまま上昇することも考えられますが、8月の雇用統計の結果は9月の利上げ観測が後退して12月利上げ観測が強まっていることで目先は、強弱感が対立してドルの上値は重くなる可能性があります。そのため戻りを試したあとは9月20~21日のFOMCを前に様子見ムードがでてくることになります。
8月の雇用統計の結果は予想を下回りましたが、その反応は利上げが後退したとみて株式市場は上昇しましたが、その反面、債券市場と為替市場は、年内利上げは間違いないという見方で、ドル高・円安が進みました。今の日経平均は、為替の動きに連動していますので円安が進んだことで、日経平均は17,000円台を回復してきたと考えられます。ただし、円安がこのまま進むにはFOMC待ちとなります。この場合、注目されるのは9月に利上げが実施されれば、年内もう1回という見方で円安が進みますが、逆に早期利上げの後退発言がでると、一気に円高となって日経平均は急落することになると思われます。
その場合、出来高が少ない中で上昇してきているので急落の可能性は高くなります。円安がゆるやかであっても円安基調であればチャート上は日経平均は戻りを試していくことになり、目先の上値は5月31日(火)の17,251円、その上は4月25日(月)の17,613円となります。但し、出来高、売買代金が増加しなければ上値は限定的と考えられます。ここからの投資は、チャート上は上放れしたものの、アメリカの利上げ動向で為替がどう動くのかわかりませんので、投資する場合は損切りポイントを決めておく必要があります。逆に、これまでリスクをとって買っている人は、利食い局面を待つことになりそうです。
9月5日(月)の前場は、欧米株高、円安を好感して△205円の17,131円とシカゴCMEにサヤ寄せする形で始まり、上げ幅を拡大して△230円の17,156円まで上昇するものの、後場になると円安一服と前引け後の黒田総裁の講演で、追加緩和への言及がなかったことが失望となり、徐々に上げ幅を縮小して△111円の17,037円で引けました。目先は17,000円水準で底固めの動きのあと戻りを試すことも考えられます。
先週の予測では、週末にアメリカの8月雇用統計を控え、8月12日(金)の高値16,943円と8月26日(金)の安値16,320円のレンジの中でのもみあいを想定しました。結果的には、8月ADP雇用統計が改善して9月の利上げ観測が高まったことで、薄商いの中を8月29日(金)の16,616円を安値にジリジリと下値を切り上げる動きとなり、上値では雇用統計の結果待ちで上値が重たいものの9月2日(金)には一時16,946円と8月12日(金)の16,943円を上回り、終値は▼1円の16,925円で引けました。
柴田罫線では、8月12日(金)に16,943円まで上昇して終値16,919円で買転換となり、8月26日(金)の16,320円まで押し目を入れて反発となり、先週末には16,943円まで上昇して目先の上限を突破していますので、上放れ寸前の形で引けました。引け後のアメリカ市場でシカゴ日経先物が大証比△190円の17,130円となっていますので、週明けは17,000円台で始まってくるものと思われます。チャート上は17,000円水準を上放れると18,000円を目指す形となりますが、その前には4月25日(月)の高値17,613円があります。ただし、先週末のアメリカ雇用統計が予想を下回ったことで9月利上げ観測が後退しており、年内利上げ観測の確立は高いものの当面は強弱感の対立があり為替ももみあいとなってくるため、日経平均は17,000円水準を下値にもみあう可能性があります。
9月5日(月)は、シカゴCMEにサヤ寄せする形で△205円の17,131円で寄り付き、△230円の17,156円まで上昇するものの、円安一服で上げ幅を縮小し△111円の17,037円で引けました。
週末の8月雇用統計が注目となるが、9月利上げ観測が高まっているものの様子見ムードながら高値圏でのもみあいが続くとしました。雇用統計発表の9月2日(金)の前日までのNYダウは、高値は8月29日(月)の18,523ドル、安値は9月1日(木)の18,295ドルのレンジで終値は8月31日(水)の18,400ドルが安値でした。9月2日(金)の8月雇用統計の予想を下回る結果を受けて、一時△125ドルの18,544ドルまで上昇し終値は△72ドルの18,491ドルでした。結局、高値圏でのもみあいとなりました。
先週末の2日(金)は、注目の8月雇用統計が予想を下回ったことで9月利上げが後退したとの見方から、NYダウは一時△125ドルの18,544ドルまで上昇し、終値は△72ドルの18,491ドルまで反発しました。しかし、年内利上げ観測は確実な見方が大半なため、そのまま上昇がつづく可能性は少なく、高値圏でのもみあいが続くことになりそうです。柴田罫線では、8月15日(月)の18,668ドルを上回れば一段高、逆に8月2日(火)の18,247ドルを終値で下回ると目先いったんの調整入りとなる形です。
先週の予測では、前週末のイエレン議長の早期利上げへの前向きな発言を受け、ドルは底堅い展開が想定されるとし、週末の8月雇用統計の結果によっては9月利上げ観測が強まるためドルが強含みの様子見となりそうだとしました。レンジは101~104円を想定。
週前半は、1ドル=101円台後半での動きとなっていましたが、中盤はフィッシャーFRB副議長の発言や8月ADP雇用者数の改善を受けて早期利上げ観測が高まり、103円台のドル高・円安の動きとなりました。
週末の8月雇用統計は予想を下回ったことで一時102円台までドルが売られましたが、年内の利上げは変わらないとして一時104.32円まで買われ、103.92円で引けました。
先週末は、8月雇用統計の予想を下回る結果を受けて、為替はいったんドル売りとなって102円台まで下げるものの、年内の利上げ観測はかわらないという見方からドルが再び買われ104.32円をつけました。しかし、9月の利上げ期待が低下すれば当面はドルの上値は重くなり、102~105円のレンジの中で、ドルの上値は重い展開が想定されます。
本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。
出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
(貸株サービスのみ)
(貸株サービス・信用貸株共通)