先週の予測としては、20~21日の日銀金融政策決定会合とFOMCを控え様子見が続く中、基本は16,500~17,000円の中での利益確定売りやポジション調整の売りが強い展開になることを想定しました。
結果的に週初めの12日(月)の16,802円を高値に、上値を切り下げる展開となり14日(水)までは16,500円を守っていましたが、15日(木)は、16,500円割れとなったものの、16日(金)は終値で16,519円と16,500円を守って引けました。
週初めの12日(月)は、アメリカでの早期利上げ観測が再燃するなか、海外勢のポジション調整による売り圧力が、円の弱含みにもかかわらず主力株を中心に上値の重しとなり、一時▼364円の16,601円まで下げて▼292円の16,672円と大幅反落しました。その後もアメリカ株式は早期利上げと利上げ見送り観測から、NYダウは大きく上下するという不安定な中で、日経平均は円安が進まず輸出関連株の上値は重く、下値を切り下げる調整的な展開となり、15日(木)は、16,359円まで下げて16,405円と3週間ぶりに16,500円を割り込みました。16日(金)は、調整局面が続いただけに売られていた銀行株の買い戻しを中心に、3日ぶりの反発となり、△114円の16,519円と16,500円台を回復しました。但し、動いているのは日経平均の指数に連動する銘柄が中心で指数のみの上下動ともいえます。
16日(金)の日本市場の引け後のアメリカ市場は、司法省が過去の住宅ローン担保証券の不正販売を巡ってドイツ銀行に、140億ドルの和解金を要求したことで欧州株が全面安となり、これを受けてアメリカ株式も売り先行で始まり、原油価格の下落もあってエネルギー株が下げたことでNYダウは▼88ドルの18,123ドルと反落しました。 昨日19日(月)のアメリカ市場は、ヨーロッパ株高を受けて高く始まるものの、FOMCを前に様子見となり小幅安で引けました。
今週は、19日(月)と22日(木)と休日が2日はいっているため、3日間の取引となります。連休明けの20日(火)は、飛び石連休の谷間であり、この日と21日(水)は、日銀金融政策決定会合とFOMCが開催され、当面の金融政策の方向が決まることになると思われます。両方とも結果が分かるのは22日(木)となりますが、この日は、日本市場が秋分の日で休場ですので、週末の23日(金)に大きな影響を受けることになりそうです。それまでは、先のことは誰にも分からない以上、先週までと同様、様子見が続くと思われます。
日銀金融政策決定会合では、異次元緩和の「総括的な検証」がなされ、今後の金融政策の軸にマイナス金利政策の深堀りを据える方針といわれていますが、反対意見もありはっきりしません。たとえマイナス金利政策の深堀りをやったとしても日本経済の回復が金融政策だけで可能なのか疑問となるところです。規制緩和による内需拡大は、いつのまにか忘れさられています。日銀の追加の金融緩和はあったとしても円安は限定的となる可能性があります。
注目は、世界に影響を与えるFOMCの金融政策となります。9月の利上げに関しては、8月雇用統計発表以降、経済指標の結果が予想を下回るものが多く、見送りの見方が大半ですが、FRB関係者の中で早期利上げの意見もあり、9月利上げの可能性も否定できない状況です。
21日(水)の午後には、日銀の金融政策決定会合の結果を受けて荒い動きとなる可能性もありますが、FOMCの結果は、日本市場が終わったあとですので相場に影響するのは休日明けの23日(金)となります。大方の見方のように早期利上げが見送られても12月利上げの見方となりますので、円高はそれほど進まず日経平均は16,000~17,000円のボックスの中で戻りを試すことが想定されます。
3連休明けの20日(火)は、寄り付きは▼116円の16,403円と安寄りするものの、目立った売り材料もなかったことや、明日の日銀金融政策決定会合への期待もあり、一時プラスに転じましたが、結局は様子見ムード強く▼27円の16,492円で引けました。
先週の予測では、20~21日の日銀金融政策決定会合と米FOMCを控えて、方向感がないまま16,500~17,000円の間のもみあいを想定しました。
結果的には、アメリカ市場ではFOMCでの9月利上げと12月利上げの見方が別れ、NYダウは大きな上下動となり、これを受け9月14日(水)までは16,802円を高値とし、16,585円を安値とするもみあいとなっていましたが、週後半は16,359円まで下げ9月16日(金)の終値は16,519円とかろうじて16,500円を回復して引けました。
今週は、休日が2日あり営業日数は3日となります。その中で20日(火)、21日(水)に日銀金融政策決定会合とFOMCがあり、FOMCについては日本市場が22日(木)は休日ですので影響を受けるのは23日(金)となります。日銀の結果が現状維持であれば失望売りとなりますが、FOMCの結果が大方の見方のように早期利上げ見送りならば、12月利上げの見通しとなるだけですので円高はそれほど進行せず、16,300~17,000円の中で戻りを試すことになりそうです。
チャートをみると、先週は9月15日(木)に16,359円まで下げましたが、8月26日(金)の安値16,320円を守りましたので下値は堅いと思われます。
3連休明けの9月20日(火)は、▼116円の16,403円で寄り付くものの、売り材料もないことから切り返し、一時プラスに転じて16,591円まで上昇するものの、その後は様子見となって再びマイナスに沈み▼27円の16,492円で引けました。
先週の予測では、7月20日(水)の18,655ドル、8月15日(月)の18,668ドルと2山形成して、9月9日(金)に18,085ドルで売転換が出現したことで、利上げを織り込む動きとなって下値は17,700~18,000ドルの間としました。
結果的には、経済指標をめぐって9月利上げと、利上げ先送りで12月利上げとの見方に別れ、NYダウは大きな上下動となりました。
週明けの9月12日(月)は、当局者の発言から早期利上げ観測が後退したことで、△239ドルの18,325ドルと大幅反発しました。しかし翌日の9月13日(火)は、早期利上げが意識されたなかで原油安を受けてドルが買われ、NYダウは▼258ドルの18,066ドルと大幅反落しました。9月15日(木)は、注目の8月小売売上高が予想を下回ったことで、再び9月利上げが後退し△177ドルの18,212ドルと大幅反発しました。
週末の9月16日(金)は、FOMCを控えて様子見となり、▼88ドルの18,123ドルで引けました。
チャートでは、9月14日(水)に一時18,000ドルを下回る17,992ドルまで下げましたが、調整としては中途半端な下げです。9月12日(月)の18,358ドルを終値で上回ることができなければ調整が続くことになりそうです。
先週の予測では、来週にFOMCを控えているものの、経済指標の発表により多くの指標が下ブレていることで、利上げ後退を織り込む動きでドルの伸び悩みが続くとし、特に8月小売売上高が予想を下回れば早期利上げは遠のきドル売り・円買いの基調になるとしました。
結果的に、8月小売売上高が予想を下回ったことで早期利上げ観測が再び後退し、ドルは弱含みの動きとなりました。日本銀行のマイナス金利の深堀り観測でドル買い・円売りの場面もありましたが、長く続かず円売りは拡大しませんでした。
今週は、20~21日、開催の日銀金融政策決定会合とFOMCを見極める展開となりそうです。FOMCでは利上げは見送りの見方が一般的ですので、日銀の会合で現状維持であれば一時的にドル売り・円買いが強まると考えられます。もし、マイナス金利の深堀りが決定されれば、円売りとなりますが円安は限定的と思われます。101~104円のレンジを想定。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
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取引金額 取引手数料
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