先週の予測では、アメリカの本格決算や為替の動きをみながら16,700~17,000円のレンジの動きの中で、レンジの上限を試す動きになるとしました。チャートからは、9月5日(月)の17,156円を突破するには売買代金が2兆円に満たない状況では難しいともしていました。
結果的には、円安基調の中で原油価格の回復、クリントン候補の優勢の高まり、外国人投資家の買い戻しもあって5日続伸となり、一時17,200円台を回復する動きとなりました。
週始めの17日(月)は、前週末のアメリカ株高と円安を受けて一時16,954円まで上昇するものの、決算、大統領選のテレビ討論会待ちで△43円の16,900円と小幅続伸でした。18日(火)は前日のアメリカ市場では、原油価格が50ドル割れとなったことやフィッシャーFRB副議長が年内利上げを示唆する発言から株式は反落となりましたが、為替は104円水準で落ち着いていたことで△63円の16,963円と3日続伸しました。19日(水)は、前日のアメリカで企業の好決算が相次いだことで反発し、これを受けて日経平均も一時17,000円を回復し、△35円の16,998円と4日続伸となりました。この日の引け後のアメリカ市場では、金融株が好決算となり、さらに原油価格が△2.6%の1バレル51.6ドルと15カ月ぶりの高値となったことで株式は続伸しました。これを受けて20日(木)の日本市場は反発スタートとなり、11日(火)の直近高値17,074円を上抜くと買い戻しが早まり、アメリカのテレビ討論会でクリントン候補のさらなる優勢が伝わると上げ幅を拡大し、△236円の17,235円と5日続伸で5カ月ぶりの17,200円台回復となりました。
上値のポイントとしていた9月5日(月)の17,156円を突破し、売買代金も13日ぶりに活況の目安となる2兆円をこえてきました。週末の21日(金)は、前場はアメリカの反落にもかかわらず為替が104円台前半の円安だったことで、買い先行で始まり17,288円まで上昇しましたが、後場になると円安一服や鳥取地震への警戒感から利益確定売り優勢となって▼50円の17,184円と6日ぶりの反落で引けました。
21日(金)のアメリカ市場では、マチマチの企業決算を受けNYダウは一時▼112ドルの18,049ドルまで下落するものの、引けにかけては下げ幅を縮小し▼16ドルの18,145ドルで終了しました。シカゴの日経先物は△30円の17,250円でした。
今週は、先週の急ピッチな上昇で17,200円台まで上昇したことで、いったん利益確定売りが出やすい局面と考えられます。先週は円安基調の中で原油価格の15カ月ぶりの高値、アメリカの金融株の好決算、テレビ討論会でのクリントン候補の3回連続の優勢、外国人投資家の10月になってからの2週連続の買い越しという好材料を受け、日経平均は一時17,288円まで上昇しました。売買代金も20日(木)、21日(金)はかろうじて2兆円を突破しましたので、このまま売買代金が増加すれば本格上昇の期待ができます。
先週は、柴田罫線分析で9月5日(月)の17,156円を突破して17,200円台もクリアーできれば17,600円を目指すとしました。それは17,200円台にいくつかのフシがあるからです。例えば、5月31日(火)の戻り高値は17,251円ですが終値では17,234円であり、先週末の17,235円の終値とほぼダブル天井(このまま下げるとすれば)となっています。又、3月14日(月)の戻り高値(柴田罫線での)は17,233円です。このように17,200円台は上値ポイントになるところがいくつかありますので、本格上昇は17,300円を突破し売買代金が2兆円を確実に上回ってきてからだと思われます。今週は、2017年3月期第2四半期(4-9月)決算発表を控え様子見となりそうです。基本的には、11月8日(火)の大統領選を通過するまでは上にも下にも動きにくいところです。為替が現状を維持できていれば今回の決算通過でアク抜けということも考えられます。
10月24日(月)は、先週末の終値をはさんだもみあいとなり、終値ではETF買い観測もあったことから△49円の17,234円で引けました。しかし、売買代金は再び1兆5,658億円と2兆円を切っており売りが少ない中の上昇と考えられます。
先週の予測では、やや円安の動きから、中国のGDP発表やアメリカのテレビ討論会もあり、前週と同じく16,700~17,000円水準でのもみあいを想定しました。
結果的には、週始めから円安基調を背景にゆるやかな上昇を開始し、週半ばになると17,000円を試す動きとなり、20日(木)になると前日に原油価格が15カ月ぶりの高値をつけ、テレビ討論会では、クリントン候補の優勢がさらに高まったことで△236円の17,235円と5日続伸となりました。9月5日(月)の17,156円を突破して17,200円台をクリアーすると17,600円を目指すとしましたが、週末は17,288円まで上昇して▼50円の17,184円で引けました。
今週は、先週の急ピッチな上昇で9月5日(月)の17,156円を上にぬけて、17,288円まで上昇したことで、利益確定優勢となるところですが一服局面の可能性があります。17,000円水準を下値で値固めすれば、先週末の終値17,235円を上回ってくると来週は一段高が期待できます。17,200円台はフシがあるところで、例えば5月31日(火)のザラ場高値は17,251円ですが終値は17,234円で、先週の10月20日(木)の17,235円とほぼ同値ですので、何か悪材料がでて大きく下げることがあれば、目先ダブル天井の形となります。
本格上昇になるためには、売買代金は増加し、2兆円をこえて推移しますので、利益確定の売りをこなしながらゆるやかな戻りを期待するところです。
10月24日(月)は、先週末の終値をはさんだもみあいとなり、終値ではETF買い観測もあったことで△49円の17,234円で引けました。但し、売買代金は2兆円を大きく下回っています。
先週は、好調な経済指標を受けて12月利上げの可能性が高まっていることで、株価の上値は重いものの、本格化する7-9月期決算を受けて、個別株の影響を受ける相場になるとしました。
決算発表のスタートでアルコアの失望売りとなって決算に不透明感がでていましたが、大手金融会社が相次いで予想を上回る決算となったことで、相場を下支えし狭いレンジでのもみあいとなりました。週末の21日(金)はマチマチの決算を受け18,049ドルまで下げて▼16ドルの18,145ドルで引けました。
今週は、7-9月期のピークを向かえ主要企業の決算の結果を受けた相場となると思われます。10月28日(金)に7-9月期GDPの速報値の結果が堅調であれば、12月の利上げ期待が再び高まりますので、株価の上昇は上値を押さえられますので、それまでは基本は様子見となりそうです。
先週の予測では、経済指標が堅調であれば年内利上げ観測が高まるため、円安基調は続き原油価格の回復が続けばドルの下支えになるとしました。
結果的には、原油高、中国のGDPの予想と一致、テレビ討論会ではクリントン候補の優勢がさらに高まりドルは堅調な動きであるものの、アメリカの長期金利は上げ渋ったことでドルは伸び悩み、想定した102.5~105円のレンジ内の動きでした。
今週は、10月28日(金)に7-9月期GDPの速報値があり、堅調であれば年内利上げ期待が再燃し、日米金利差拡大期待からドルが買われることになりますが、それまでの間はドル・円はもみあって先週と同じく102.5~105円のレンジ内の動きが想定されます。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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