先週の予測では、クリントン氏勝利ならば株価はリバウンド、トランプ氏勝利ならば株価は一段安(但し、その後はアメリカの景気は回復しているので反発)としました。
クリントン氏勝利を予想していましたが、結果的には予想外のトランプ氏の勝利となり、NYダウは年初来高値を更新し、為替は1ドル=106円台後半となり、日経平均も一時約7カ月ぶりの17,600円台を回復する動きとなりました。
7日(月)は、この日の早朝にFBI長官がクリントン氏の私用メール再捜査で「訴追を求めない」と発言し、クリントン氏優勢となったとの見方から△271円の17,177円と反発しました。しかし、9日(水)には前日のアメリカ大統領選でトランプ氏の勝利が確定的になると日経平均は▼1,059円の16,111円まで急落し、▼919円の16,251円で引けました。為替も1ドル=105.46円から101.19円までのドルの急落となりました。アメリカでも時間外取引では、NYダウは一時▼5%をこえる急落となっていましたが、トランプ氏が勝利演説の中で、規制緩和策や減税、インフラ投資計画を述べると政策への期待が浮上し、9日(水)は△256ドルの18,589ドルと終値ベースで史上最高値を更新しました。為替は106.95円までドルが買われることになりました。10日(木)の日本市場は、アメリカ株高と円安を受けて△1,092円の17,344円と前日の下げを一気に回復し、今年最大の上げ幅となりました。週末の11日(金)は、前日のアメリカ市場でNYダウが△218ドルの18,807ドルとなってザラ場、終値で史上最高値を更新し、為替はトランプ氏の政策がインフレ加速要因になるとの見方で長期金利が上昇し、ドルは106.95円まで買われました。これを受けて日経平均は、一時4月25日(月)の17,613円を上回って17,621円まで上昇しましたが、終値では△30円の17,374円でした。この日は11月オプションのSQ日で、SQ値は17,596円でした。
日本市場の引け後のアメリカ市場では、原油価格が1バレル=43.0ドルまで下落し、9月20日以来の安値となったにもかかわらず、トランプ新政権への期待が続き、又、消費関連の決算を好感してNYダウは最高値更新となりました。シカゴの日経先物は△20円の17,420円でした。
今週は、先週末の日経平均が17,621円まで上昇して、終値は△30円の17,344円と11月のSQ値17,596円を大きく下回っているため、早い段階でここを上に抜けなければいったん一服となるところです。ただし、すでに4月25日(月)の高値17,613円をクリアーしていますので、目先は2月1日(月)の17,905円までは上値抵抗ラインらしいものはありません。そうなるとあとはトランプ政策への期待の継続からのNYダウと為替の動きがポイントとなりそうです。
NYダウの上昇と為替の円安が続けば、日経平均も18,000円水準を目指すことになりますが、トランプ政策はあくまでも期待で買われていますので、そろそろいったん落ち着いて現実の政策を注視していく動きになると思われます。又、2015年以来、NYダウは史上最高値を更新するのが今回で4回目ですが過去3回は短期上昇で終わり、そのあとはちょっとした調整にはいっていますので注意が必要です。
11月14日(月)は、トランプ新政権の期待を背景に、先週末のNYダウが史上最高値を更新し、寄り前の国内の7-9月期GDP発表で、事前予想を上回ったことで為替が107円台まで買われ、日経平均は大幅の3日続伸となり、一時△322円の17,697円をつけ、終値では△297円の17,672円となりました。17,600円台は2月2日(火)以来、ほぼ9カ月ぶりとなります。このままトランプ政権への期待相場が続くかどうかわかりませんが、目先は17日(木)の安部首相とトランプ氏との会談が注目となりそうです。
先週の予測では、クリントン氏勝利なら株価はリバウンド、トランプ氏勝利ならば株価は一段安としました。
結果的には、クリントン氏が敗れて混乱の動きとなりました。トランプ氏の勝利で日経平均は9日(水)に急落し、16,111円まで下げて▼919円の16,251円となりました。アメリカ株式も時間外では急落するもののトランプ氏の勝利演説を好感し、政策期待から大幅上昇となって史上最高値更新となりました。日経平均も10日(木)は下げ幅をそっくりとり戻す△1,092円の17,344円となり、11日(金)は一時17,621円をつけて4月25日(月)の17,613円を上回りました。終値では△309円の17,344円で引けました。柴田罫線では、11月9日(水)に売転換となり、11月10日(木)には買転換となり、その後4月25日(月)の17,613円を上回ったのでチャート上は18,000円を目指す形となりました。
今週は、先週末に日経平均が11月SQ値17,596円を下回る17,374円で終わっていますので、早い段階でSQ値を上回れば18,000円水準(2月1日(月)の17,905円が上限のフシとなる場合も)を目指すことになります。それをサポートするためにはトランプ新政権への期待が継続し、NYダウ高、ドル高・円安が続くことが条件となります。
結果的に11月14日(月)は、先週末のNYダウの最高値更新の上に、寄り前発表の国内の7-9月GDPが予想を上回ったことで、為替も一段高の107円台をつけ日経平均は△297円の17,672円と大幅の3日続伸となりました。
先週の予測では、11月8日(火)の大統領選でクリントン氏の勝利ならばリバウンド、トランプ氏ならば下落としましたが、結果は予想外のトランプ氏の勝利で急騰となり史上最高値を更新して引けました。
前週末の11月4日(金)は、10月雇用統計は予想を下回ったものの全体としての雇用情勢は好調なため上昇して始まりましたが、クリントン氏の私用メール問題で9日続落となりました。11月7日(月)はFBIが私用メール問題は訴求せずと発言したことで、クリントン氏有利となって△371ドルの18,259ドルと反発しました。選挙結果は予想外のトランプ氏勝利となり、11月9日(水)の時間外取引では▼5%の急落となりましたが、通常取引になると逆にトランプ氏の勝利演説の中での政策を好感し△256ドル18,589ドルと急反発しました。その後も政策期待が高まり11月10日(木)は△218ドルの18,807ドルと史上最高値を更新し、さらに週末の11月11日(金)も△39ドルの18,847ドルと続伸で引けました。
今週は、先週のトランプ氏の当選後の勝者演説の中での減税政策、規制緩和、インフラ投資計画を好感し、史上最高値更新となったが、それが一服し次は具体的な内容や実行時期、関係人事の発表を待つことになります。そこで注目となるのは、12月利上げとなりますが、上値を抑える要因となりますが多数の小売店の決算発表予定となっていますので結果によって相場の変動要因となりそうです。
先週の予測では、前週末の10月雇用統計の結果を受けて、12月利上げ期待が高まっておりクリントン氏勝利ならばドル買いとなって105円を試すとしました。結果的には、予想外のトランプ氏勝利となりドル売りとは逆に勝利演説の中で規制緩和、インフラ投資などの政策を述べたことで政策期待が高まり、さらに12月利上げ期待からの日米金利差拡大期待もあり、ドルが買われる動きとなりました。
8日(火)の大統領選で、予想外にトランプ氏が当選し10日(水)の日本市場は、株式は一時1,000円をこえる下げとなり、為替は105円台後半から一時101.20円までドルが急落しました。アメリカ市場でもNYダウは、時間外では一時5%をこえる下げとなりましたが、トランプ氏の演説での政策を好感し、通常取引では急騰となって史上最高値を更新、つれてドルも買われて10日(水)には106.95円をつけました。週末は106.83円で引けました。
今週は、大統領選が終了しトランプ氏の政策期待で106円台後半までドルが買われましたが、一服したあと次ぎの注目はFRBの12月利上げへの期待が高まり、経済指標が好調であれば利上げを織り込むドル買いの方向となりそうです。但し、11月30日(水)に開催されるOPECでの減産合意が上手くいかないようであればドルの上値を抑えることになると思われます。105~108円のレンジを想定。
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出島昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
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〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
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