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2016年12月6日

第357回 今週は、メジャーSQを控え、イタリア国民投票の結果受け大きな押し目買いのタイミングも

週前半は、利益確定売り優勢となるがOPECの減産合意受け、年初来高値更新

先週の予測では、今週は30日(水)のOPEC総会や週末の11月雇用統計を控え、テクニカル的に短期の過熱感もあり前週末に年初来高値を更新したことによって、利益確定売り優勢となる可能性があるとしました。又、OPEC総会で原油減産合意ができなければ、いったんの調整も考えられるともしました。 結果的に、週前半は利益確定売り優勢となりましたが30日(水)のOPEC総会でサウジアラビアとイランが土壇場で歩み寄り、8年ぶりの減産合意となったことで原油価格が9%上昇し、ドルも1ドル=112円台から114円台後半まで買われ12月1日(木)の日経平均は△437円の18,746円まで上昇し、終値は△204円の18,513円と約11カ月ぶりに年初来高値更新となりました。しかし週末は4日(日)のイタリアでの国民投票を控え、利益確定売りから▼87円の18,426円で引けました。

週始めは前週末のアメリカで、OPEC総会での減産合意への期待の後退や、10月卸売在庫が予想外の減少となったことでドル高が一段落し、これを受けて28日(月)は8日ぶりの反落となり、一時▼158円の18,222円まで下げましたが、▼23円の18,356円の小反落でした。後場からの久しぶりのETF買い観測がサポートとなりました。29日(火)もアメリカ市場で株安と111円台までの円高となったことで▼98円の18,258円まで下げましたが、日銀のETF買い期待で▼49円の18,307円の小幅続落でした。30日(水)は、引け後のOPEC総会を控えて前日の終値をはさんだもみあいとなり△1円の18,308円と3日ぶりの小反発となりました。注目のOPEC総会では、前日には事前協議の難航が伝えられ原油価格が下落していたことで、どうなることかと思われていましたが、土壇場でサウジアラビアとイランが歩み寄り8年ぶりの減産合意が成立しました。これを受けて原油価格は、この日の安値45.22ドルから49.9ドルまで急伸し、ドルも112.06円から114.54円まで買われ大幅な円安進行となりました。これを受けて12月1日(木)の日経平均は、前場は△437円の18,746円まで上昇し、今年の大発会の18,450円を上回り、年初来高値更新となりました。しかし後場には円安一服となったことで上げ幅を縮小し△204円の18,513円で引けました。

週末の2日(金)は、円安一服や引け後の11月雇用統計、4日のイタリア国民投票を控え持ち高調整の動きとなって▼87円の18,426円で週の大引けとなりました。

2日(金)のアメリカ市場では、11月雇用統計は、就業者数はやや予想を下回ったものの、失業率は4.6%と9年ぶりの低水準となったことで、FOMCでの利上げの確実性が高まりました。ただし為替は賃金が予想を下回ったことでドルが売られ1ドル=113.53円で引け、シカゴの日経先物は△35円の18,365円となっていました。

今週は、イタリアの国民投票の結果を受け、押し目買いの可能性

今週は、4日(日)のイタリア国民投票の結果を受けての相場の動きとなります。結果的にイタリアの国民投票は改憲反対派が多数となり、改憲派のレンツィ首相は敗北を認め辞任を表明しました。政局混乱や大手銀行の不良債権問題が懸念されることで多少リスク回避の円高もあって売り先行となり、一時▼198円の18,227円まで下げて▼151円の18,274円で引けました。思ったよりも下値は限定的でしたが、週末の12月SQに絡んだ面が強いので、引け後の欧米市場の反応によってはSQ日の週、特有の売り仕掛けが出て大きく下げることも想定しておく必要があります。短期売買の人にとっては思わぬ買い時となる場面があるかもしれません。今週はメジャーSQを控えており、チャート上は、上値は終値での年初来高値水準の18,500円台、下値は17,800円台というところです。下値は堅いものの悪材料の場合はメジャーSQを控えていますので一時的に想定よりも大きく下げる可能性があり、その場合は買い時となりそうです。

(指標)日経平均

先週は、ほとんどのテクニカル指標が過熱感を示しているため円安一服する場面あれば、いったん調整になってもおかしくない局面にはいっているとしました。日経平均は終値ベースで年初来高値を更新しているので11月30日のOPEC総会で減産合意ができなければ、ドル売り・円買いとなって調整の可能性があるとしました。

結果的には週半ばまでは小安い状況が続きましたが11月30日(水)のOPEC総会では土壇場でサウジアラビアとイランの合意が成立したことで、原油価格は9%の急伸となり、為替も114円台後半の円安進行となったことで、一時18,746円まで上昇しましたが終値は△204円の18,513円でした。 週末は▼87円の18,426円と反落しました。

12月5日(月)、イタリアの国民投票で憲法改正反対派が多数を占め改革派のレンツィ首相が辞任を表明しました。これを受けて日経平均は一時▼198円の18,227円まで下げて終値は▼151円の18,274円となりました。それほど大きく下げませんでしたが、引け後の欧米株式の反応をみる必要があります。今週はメジャーSQを控えており、先物主導で一時的に大きく下げる可能性もあります。そうなると短期売買の人にとっては買い時となりそうです。

日経平均

(指標)NYダウ

先週は、11月30日(水)にOPEC総会で減産合意できるかどうか、又、週末の11月雇用統計、4日(日)にはイタリアの国民投票を控え基本的に様子見としました。

結果的には、高値圏でのもみあいとなり11月30日(水)のOPEC総会での原油価格の上昇を受け、NYダウは19,225ドルと史上最高値を更新しました。しかし、その後は上値重く週末の雇用統計は堅調だったものの、4日(日)のイタリアの国民投票を控えポジション調整から▼21ドルの19,170ドルで引けました。

今週は、イタリアの国民投票が注視されますが反対となってレンツィ首相辞任となり、いったん下落となると思われます。13日(火)~14日(水)のFOMCでの利上げを控えて株価の上値は重たくなるところです。一方で経済指標が好調であればアメリカの経済の拡大期待から株価の上昇につながりますので高値圏でのもみあいとなりそうです。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、12月13日(火)~14日(水)のFOMCでの利上げが実施されるというのが大勢の見方であり、そのため週末の11月雇用統計を含めた経済指標が好調であれば利上げの確実性がさらに高まり、それを見込んでドル買い・円売り基調が続くことになるとしました。但し、11月30日(水)のOPEC総会での減産合意ができなければ原油安、ドル安となるともしました。

前週末に、OPEC総会での減産合意の不透明感や経済指標が予想を下回ったことでドル高が一服となって111円台の円高となり、その流れから週前半は112円台での動きでした。しかし11月30日(水)のOPEC総会で減産合意となり、原油が急伸したことでドルも114円台後半まで買われました。12月1日(木)はISM製造業景況指数が予想を上回ったことで10年債利回りが昨年6月以来の高値水準となり、ドルは114.83円まで買われました。週末はイタリア国民投票を控えていることで11月雇用統計は好調だったものの113.53円で引けました。

今週は12月13日(火)~14日(水)のFOMCでの1年ぶりの利上げ決定の見通しが強いことで、ドルは底堅い動きが想定されます。中期的にみると、さらに2017年も利上げ継続の見通しが大きいため日米金利差を意識したドル買い・円売りの基調は続くと思われます。トランプ氏の政策のインフラ投資、大型減税が実施すればアメリカの経済成長は続くことになりドル高要因ですが、保護主義的な発言も多いのでドルが売られる場面もでてくることになります。原油価格も減産合意が守られればドル高要因となります。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

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