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2016年12月13日

第358回 先高感強いが、今週はFOMC後に注意が必要

アメリカの連日の史上最高値更新に連動して日経平均も連日の年初来高値更新

先週は、週末にメジャーSQを控えイタリアの国民投票の結果を受け、大きな押し目買いの可能性を想定しました。結果的には、イタリアの国民投票は憲法改正の反対が多数を占め、レンツィ首相は辞任を表明したものの週始めだけの下げに終わり、その後はアメリカ株式の4主要指標が連日の史上最高値更新となったことで日経平均も4日続伸となって連日の年初来高値を更新し、週末は一時19,000円を回復しました。週始めの下げの押し目は浅く、買い時とはなりませんでした。

週始めの5日(月)の日経平均は、イタリア国民投票の結果を受けて首相が辞任を表明。これを受けて先行き不透明感から▼151円の18,274円となりました。6日(火)の日経平均は△85円の18,360円と3日ぶりに反発しました。その後はアメリカ株式が主要指標そろって史上最高値更新が続いていることで、日本市場もSQ算出日に向けて買い優勢となり、7日(水)は△136円の18,496円、8日(木)は△268円の18,765円と終値ベースでの年初来高値を更新しました。9日(金)は、12月限のオプションSQは18,867円となって、その後も円安、原油高が支えとなり、先物買いを支えて上げ幅を拡大し、一時19,000円台を回復し、終値は△230円の18,996円となりました。

日本市場の引け後のアメリカ市場は、株価の先高期待から週末の利益確定売りを上回り、12月ミシガン大学消費者信頼感指数も予想を上回ったことで、前日に続いて4指標が史上最高値を更新しました。ドルも115.37円まで買われて115.31円で引けました。シカゴの日経先物は△195円の19,185円となりました。

今週は、FOMCの利上げ決定後に要注意

先週末の9日(金)は、ECBの金融緩和策延長の決定や原油高も支えとなって欧米株高となったことを受け、△230円の18,996円と連日の終値ベースでの年初来高値更新となりました。寄り付きの12月限のSQ値算出に伴う売買が買い越しとなったうえに、前日比△101円の18,867円のSQ値を早々に上回ったことが強気の相場となりました。 当面は19,000円水準が目先のピークになるのではと思っていましたが通過点になってきました。しかし冷静にみてみると今の買い材料は円安とトランプラリーという政策期待からの上昇であり、いつハシゴを外されてもおかしくない状況となっています。例えばテクニカル指標でみると騰落レシオは142.46(9日時点)と過熱感の目安120を大きく上回っており、10月25日(火)には146.57まで上昇後に急落しました。25日乖離率は+5.76%となって11月24日(木)の+5.11を更新し、今年の最高+6.07%に近づいています。その他の指標も今年の最高水準に近い過熱感を示しています。ただし、外国人投資家にとって重要な「ドル建て日経平均」でみると、まだザラ場ベースでも終値ベースでも年初来高値まで届いていませんので、届いた時がひとつのキッカケになる可能性があります。今週は注目のFOMCの利上げを13日(火)~14日(水)に控えており、利上げ決定でいったん材料出尽くしの可能性もあります。それまではいくところまでいくという流れになると、チャート上は19,300~19,500円水準が1つ目の上値ゾーンとなりそうです。市場予想では、2万円までフシらしいフシはないので、このまま突っ走るとの見方もでてきていますが、全体が総強気になってくると注意が必要です。

12月12日(月)は、前場はアメリカ株式の史上最高値更新や1ドル=115円台の円安を受けて△187円の19,183円で寄り付き△280円の19,280円まで上昇しました。その後は利益確定売りで上げ幅を縮小し、一時△57円の19,054円まで押し目をつけましたが、その後は持ち直し△158円の19,155円で引けました。

(指標)日経平均

先週の予測では、4日(日)のイタリアの国民投票で否決となれば過熱感のキッカケとなって押し目を形成する可能性もあるとし、18,000~18,200円のレンジを想定しました。

結果は、週始めの12月5日(月)は、イタリアの国民投票が大差で否決されるなか利食い優勢となって▼151円の18,274円と続落しました。しかし翌日からはイタリアショックを吸収した欧米株式の上昇を受け、特にNYダウの4日連続の史上最高値更新にサポートされて、日経平均も4日続伸となり12月9日(金)は一時19,000円を回復し△230円の18,996円で引けました。

今週は、12月13日(火)~14日(水)のFOMCでの利上げが見込まれており利上げは織り込まれているため、いったん材料出尽しとなるのか、それともアメリカの景気回復を好感した買いが継続するのか注目するところです。

たとえ下げても現時点の相場環境は好調(トランプラリーの継続、為替の115円台、原油価格の50ドル台回復)なため、これらの要因に変化なければ、さらに上値を試すところです。

昨年の12月1日(火)の20,012円からの下げは、それほどもみあわず下げていますので、次の上値目標は、チャート上は2万円となります。但し、目先は19,300~19,500円がフシとなります。

12月12日(月)は、先週末のアメリカでの4指標そろって史上最高値更新と115円台の円安を受けて、△187円の19,183円で寄り付き、△280円の19,280円の高値をつけると利益確定売りに押されて上げ幅を19,054円まで縮小するものの、△158円の19,155円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、18,000ドル台からは上値重く、日足で上ヒゲをだしているので高値波乱の可能性があるとし、17,700~18,200ドルのレンジの動きを想定しました。

結果的には、経済指標の好調さと原油価格も底堅いことでトランプ政策を先取りする流れが続き、主要4指標が連日の史上最高値更新となったことで週末のNYダウは△142ドルの19,756ドルとなりました。為替のドル・円も10カ月ぶりに115円台前半の安値となりました。

今週は、12月13日(火)~14日(水)のFOMCが注目となります。9月のFOMCで利上げを見送った以降の経済指標は好調なため、今回は利上げ確実との見方が多数を占めています。すでに利上げは織り込まれているため、来年の利上げやそのペースについての具体的示唆が注目となります。材料出尽しとなる可能性もありますが、チャートをみると20,000ドルまでは期待できるところです。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、12月13日(火)~14日(水)のFOMCでの1年ぶりの利上げが確実視され、ドルは底堅い動きが想定され、又、来年度も利上げ継続の見通しが大きいため日米金利差を意識したドル買い・円売り基調は続くことになるとしました。

結果的には、週始めこそイタリアの国民投票の否決の結果を受けてドルが売られる場面がありましたが、すぐにトランプラリーが繰り返され、4指標そろって連日の史上最高値更新となったことでドルが買われました。12月9日(金)は115.37円まで上昇して引けは115.31円でした。

先週末の9日(金)には、10カ月ぶりの115円台のドル高となり、今週の13日(火)~14日(水)のFOMCでの利上げ確定という大勢の見方からみると、利上げは織り込んでおり、いったん材料出尽くしとなる可能性もある一方で、トランプ政策への期待からアメリカ経済の成長を先取りしてのドル買いということも考えられます。チャートからは、115円という大台にのり、116円台からは上値重くなるところですので、当面はもみあいとなる可能性があります。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

(貸株サービスのみ)

リスクについて
貸株サービスの利用に当社とお客様が締結する契約は「消費貸借契約」となります。株券等を貸付いただくにあたり、楽天証券よりお客様へ担保の提供はなされません(無担保取引)。
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(貸株サービス・信用貸株共通)

当社の信用リスク
当社がお客様に引渡すべき株券等の引渡しが、履行期日又は両者が合意した日に行われない場合があります。この場合、「株券等貸借取引に関する基本契約書」・「信用取引規定兼株券貸借取引取扱規定第2章」に基づき遅延損害金をお客様にお支払いいたしますが、履行期日又は両者が合意した日に返還を受けていた場合に株主として得られる権利(株主優待、議決権等)は、お客様は取得できません。
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大量保有報告(短期大量譲渡に伴う変更報告書)の提出について
楽天証券、または楽天証券と共同保有者(金融商品取引法第27条の23第5項)の関係にある楽天証券グループ会社等が、貸株対象銘柄について変更報告書(同法第27条の25第2項)を提出する場合において、当社がお客様からお借りした同銘柄の株券等を同変更報告書提出義務発生日の直近60日間に、お客様に返還させていただいているときは、お客様の氏名、取引株数、契約の種類(株券消費貸借契約である旨)等、同銘柄についての楽天証券の譲渡の相手方、および対価に関する事項を同変更報告書に記載させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
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