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2017年07月04日

第386回 今週もアメリカ市場を横目に、様子見ムード強く2万円水準での値固めへ

先週は、20,200円水準でのもみあいのあと、一時、利益確定売りで2万円割れ

先週の予測では、手がかり材料不足の中、3月期決算企業の株主総会が集中することで機関投資家は動きにくく、都議選を7月2日(日)に控え、指数はもみあいとなって中小型株物色が続くとしました。チャートでは、2万円台を維持できるかどうか注目とし、相場のレンジを下値は25日移動平均線(23日(金)時点19,911円)で上値は6月20日の20,318円としました。

結果的には、企業業績の改善期待をベースとした物色と、1ドル=112円台の円安に支えられ29日(木)には20,266円と年初来高値を意識するものの、週末には月末、週末要因に加え7月2日(日)の都議選を見極めたい空気の中で利益確定売りが優勢となり、一時▼273円の19,946円まで下げ、終値は▼186円の20,033円で引けました。

週前半の27日(火)は、前日のNYダウと欧州株高と原油価格の下げ止まりを好感したドル買い・円売りとなり、一時△76円の20,250円をつけて20日(火)の終値ベースの年初来高値20,230円を上回りましたが、終値では△71円の20,225円となって年初来高値更新はできませんでした。28日(水)は、為替は1ドル=112円台の円安水準だったものの、欧米株安を受け6月配当分の約26円を埋めることはできず、一時▼114円の20,110円まで下げ、終値では▼94円の20,130円と4日ぶりの反落となりました。29日(木)は前日のアメリカ市場でFRBのストレステストの結果、34行の内33行が合格し、それにあわせて銀行株が一斉に増配や自社株買いを発表したことで金融株が大きく上昇し、全面高となって3指標とも大きく上昇したことで、日経平均も一時△136円の20,266円まで上昇して△89円の20,220円となりました。日経平均の上値は重いものの、トピックスは年初来高値を更新して引けました。

週末の30日(金)は、前日のアメリカ市場でテクノロジー株が軒並み安となったことで一転して3指標とも大幅下落となり、これを受けて日経平均は2日(日)の都議選を控えていることもあり、利益確定売り優勢となって一時▼273円の19,946円とフシ目の2万円を割り込みました。為替も一時1ドル=111円70銭まで円高が進行しましたが、その後1ドル=112円台に戻したこともあり、日経平均は▼186円の20,033円と2万円台を守って引けました。

30日(金)のアメリカ市場は、前日の大幅安の反動から、NYダウは一時△139ドルの21,426ドルまで上昇するものの、テクノロジー株は上値重く△62ドルの21,349ドルで引けました。ナスダックは▼3ポイントの6,140とマチマチの動きでした。シカゴの日経先物は△75円の20,065円で引けました。

今週も手がかり材料不足で様子見からのもみあいへ

今週は、7月2日(日)の東京都議選の結果を受けてのスタートとなります。自民党が大敗すれば安倍政権の基盤が揺らぐことになり、反乱相場になることも考えられますが、自民党の苦戦はすでに事前の報道で報じられており、6月30日(金)の一時2万円を切る下落は、それを織り込んでいるという見方もできます。足元のトランプ政権への政治リスクはあるものの、アメリカ経済は堅調であり、日本企業の業績も好調ですので、もし日経平均が大きく下げる場面あれば買い時と考えられます。また、原油価格が落ち着きを取り戻していることも相場のサポート要因となります。ただし、今週は、アメリカ市場は4日(火)が独立記念日で休場であり、週末の7日(金)は6月雇用統計の発表や、7日(金)~8日(土)の主要20カ国地域首脳会談(G20)も控えていますので、様子見気分となり、日本市場も同じように様子見となりそうです。新しい悪材料が出ない限り2万円水準で値固めが続いて上昇のタイミングを待つというところと思われます。

7月3日(月)は、前日の東京都議選での自民党大敗はほとんど織り込み済みで、6月の予想を上回る日銀短観を受けて小幅反発で始まり、前場は△53円の20,086円まで上昇し、前引けは△26円の20,060円でした。後場になると1ドル=112円台での円の弱含みから上げ基調となって△62円の20,096円まで上昇するものの、上値重く結局△22円の20,055円で引けました。今週は上述したようにアメリカ市場は4日が休場で、6月雇用統計などの経済指数の発表もあることから様子見となり、外国人の資金流入も減少する可能性があり、日本市場も様子見となりそうです。

(指標)日経平均

先週の予測では、株主総会が集中するため機関投資家は動きにくく、都議会選も控えて政治リスクも高まるため、2万円台を維持できるかどうか注目とし、25日移動平均線(23日(金)時点19,911円)と6月20日(火)の20,318円のレンジ内での動きを想定しました。

結果的には、企業業績の改善期待をベースにした物色に支えられ為替は1ドル=112円台のせで円高懸念が後退したことで、6月29日(木)は20,266円と年初来高値に接近するも6月30日(金)は一転、利益確定売りから一時2万円を切って19,946円まで下げ、終値は20,033円とかろうじて2万円を守って引けました。

今週は、アメリカ市場は休日をはさんだり、週末の雇用統計を控え様子見となりそうなので、日経平均も材料不足で基本は前週を同じく下値は25日線(7月3日(月)時点20,015円)と上値は20,318円との間でのもみあいとなりそうです。

7月3日(月)は、前日の東京都議選での自民党大敗は、ほとんど織り込み済みで6月の予想を上回る日銀短観を受け、小幅反発で始まり前場は△53円の20,086円まで上昇し、前引けは△26円の20,060円でした。後場になると1ドル=112円台での円の弱含みから上げ基調となって△62円の20,096円まで上昇するものの、上値重く結局△22円の20,055円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、上院でのオバマケア代替法案が早期に採決されるかどうか注目とし、延期されるようであればマイナス要因になるものの、最高値圏でのもみあいが続くことになるとしました。

結局、6月27日(火)に共和党がヘルスケア代替法案の採決延期を決めたことで売りが強まり▼98ドルの21,310ドルの下落となりました。6月28日(水)はFRBのストレステストにはほとんどの銀行が合格したことで金融株が買われ、△143ドルの21,454ドルと反発しましたが、6月29日(木)はテクノロジー株が売られて▼167ドルの21,278ドルと大幅下落し、週末は△62ドルの21,349ドルで引けました。最高値圏での大きなもみあいが続きました。

今週は7月4日(火)に独立記念日の休場をはさみ7月5日(水)にはFOMC議事録公開や7月7日(金)は6月雇用統計の発表、7月7日(金)~8日(土)はG20が開催されるため、様子見からのもみあいが続くことになりそうです。 FOMC議事録の公開では追加金利の引き上げの方向性が確認できるかどうか、雇用統計では結果が予想を上回れば追加利上げ観測が高まるため注目となります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、FRBの追加利上げへの懐疑的な見方が残っており、今後の利上げの方向性を見極めるため方向感のない展開となりそうだとし、110~112円台でのレンジとしました。

結果的には、欧州中央銀行、英中興銀行、カナダ中央銀行などの早期利上げの可能性が浮上したことで6月29日(木)に、一時112.93円まで欧州通貨やドルに対して円が売られました。また、アメリカでは6月消費者信頼感指数が予想を上回り原油先物も堅調となってドル買い材料となりました。

今週は、アメリカでは経済指標が予想を上回り、原油価格が堅調であれば、ドル買い材料となりますが、日本では都議会選挙で自民が大敗するようだと安倍政権への不満がでて政局の流動化懸念からリスク回避の円高となることも考えられます。しかし、そうはなっても日米の金融政策からは円高は一時的と思われます。110.5~113円のレンジを想定。

ドル/円

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

出島昇

柴田罫線実践教室

株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析をおこなってまいります。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。

〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。

〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)

〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

【かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用】 

リスクについて
かぶミニ®の取扱い銘柄については市場環境等により、取扱いを停止する場合があります。
費用について
売買手数料は無料です。

かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
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    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

(貸株サービスのみ)

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