更新日:2023年7月28日 掲載日:2023年7月14日
2024年から始まる新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠を同時に利用することが可能になります。本記事では、つみたて投資枠よりもさらに自由度の高い、成長投資枠を使いこなす方法についてご説明します。
日本に住む18歳以上の人を対象に2024年以降、恒久的に利用可能となる新NISA制度の概要について最初に確認しておきましょう。
新NISA制度の概要(出所:金融庁ホームページ等より筆者作成)
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠が併用でき、年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円ですので、最大では年間360万円となります。ただし、一人あたりの非課税保有限度額が1,800万円となりますので、累計ではこの金額を上回ることはできません。
それぞれの枠で投資できる商品は、つみたて投資枠は現行のつみたてNISA対象商品と同様で積立・分散投資に適した一定の投資信託、成長投資枠は現行の一般NISAと同様に上場株式・投資信託等となっています。ただし、成長投資枠では、次のような商品は資産形成に向けては適切ではないと考えられるため対象外となります。
ここで、実際に成長投資枠で購入可能な投資信託・上場投資信託(ETF)・上場投資法人(REIT等)の商品を確認してみましょう。具体的には、一般社団法人投資信託協会のホームページで公表されています。
第1弾が6月21日に、第2弾が7月10日に公表され、投資信託等の成長投資枠対象商品は、投資信託が合計1,260本、上場投資信託(ETF)が合計104本、上場投資法人(REIT等)が合計63本となっています(2023年7月10日時点)。
今後、2023年は8月1日から12月19日までさらに6回に分けて順次公表されていく予定で、合計では2,000本程度が対象になる見込みと言われています。
成長投資枠の対象商品が気になる方はぜひチェックしてみていただければと思います。
なお、実際に各金融機関で取り扱われるかどうかは金融機関ごとに異なりますので、ご自身が口座をお持ちの金融機関で購入できるかどうかは、それぞれの金融機関でご確認いただければと思います。
ここで、つみたて投資枠と成長投資枠の違いについて、金額以外の部分について整理すると、次のようになります。
つみたて投資枠は、買付方法が積立買付のみ、そして対象商品がつみたてNISA対象商品と限定されている一方、成長投資枠についてはスポット買付もできますし、つみたてNISA対象商品以外の上場株式・投資信託等も購入することができるようになっています。
以下では、成長投資枠を徹底的に活用していく3つの方法をご紹介します。
「資産形成」と言われても、何から手をつけていいか分からない・・・
結婚する?しない? 家は買う?賃貸? など、自分がどう生きていきたいかを想定しながら、準備や備えをステップごとに解説。読み終わるころには、漠然と望んでいた「ハッピーエンド」を、その手で確かにつかむための方法が分かるはずです。
横田 健一
ファイナンシャルプランナー 株式会社ウェルスペント 代表取締役
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。YouTube「資産形成ハンドブック」も人気上昇中。
著書「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」(河出書房新社、2023年6月)
Twitter @ken1yokota でも情報発信中!