掲載日:2023年9月20日
2024年からは新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まることになり、現在利用できるつみたてNISAや一般NISAの口座開設は2023年が最後となります。
よく初心者向けといわれるつみたてNISAですが、今回は、つみたてNISAの
メリット・デメリットや注意点、つみたてNISAに向く人、向かない人について説明します。
2023年12月末まで新規で投資可能なつみたてNISA制度の概要は次の通りです。
つみたてNISA | |
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対象者 | 日本に住む18歳以上の人 |
口座開設期間(投資可能期間) | 2023年12月末まで |
非課税保有期間 | 20年間(最長2042年まで) |
制度の利用 | 1年毎に「つみたてNISA」もしくは「一般NISA」を選択 |
投資対象商品 | 長期・積立・分散投資に適した一定の株式投資信託とETF |
買付方法 | 積立投資のみ |
年間投資枠 | 40万円 |
非課税保有限度額(総枠) | 800万円(累計) |
売却可能時期 | いつでも可 |
つみたてNISA制度の概要
日本に住む18歳以上の方が利用でき、つみたてNISA口座での投資から発生した利益(値上がり益や分配金収入)は最長20年間非課税となります。つまり通常20.315%の税金を取られるところが、ゼロとなるのです。
投資できる商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の株式投資信託とETF(上場投資信託)で、246本(2023年7月31日時点)となっています。
最後に、つみたてNISAでの投資方法は、定時定額の積立投資のみとなっており、年間40万円まで投資できます。
つみたてNISAの主なメリット3つをご紹介します。
つみたてNISAでは非課税となる期間が最長で20年間と、一般NISAの最長5年と比べて4倍の長さです。非課税期間が長いため、長期的な資産形成を目的として利用するなら、使いやすい制度と言えます。
つみたてNISAで投資できる商品は上述の通り246本の投資信託・ETF(上場投資信託)に限定されており、いずれも金融庁の基準をクリアした、手数料が一定水準以下の商品のみとなっています。
一般的に日本で販売されている投資信託は4,500本程度(ETF・DC専用・SMA専用を除く)ですから、つみたてNISA対象商品という段階でかなり絞り込まれており、選びやすいのではないでしょうか。
投資方法は、毎月など定期的に一定金額を投資していく積立投資に限定されているため、今が買い時か、などと投資のタイミングを見極める必要はありません。いつでも始めたい時から始めればよいのです。
続いて、つみたてNISAのデメリットを3つご紹介します。
「資産形成」と言われても、何から手をつけていいか分からない・・・
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横田 健一
ファイナンシャルプランナー 株式会社ウェルスペント 代表取締役
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。YouTube「資産形成ハンドブック」も人気上昇中。
著書「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」(河出書房新社、2023年6月)
Twitter @ken1yokota でも情報発信中!