2022年6月1日配信
積立投資家の皆様、こんにちは。楽天証券の山口です。
相場の変動が大きい日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
「長期投資で考えているので、全然気にしていない!」とどっしり構えられている方もいらっしゃることと思います。
一方で、「将来のために増やしたいと思って始めたのに、値動きが大きく、本当に続けていいのか不安…」と感じている方も少なくないのではないでしょうか?
今回新たに配信する本ニュースレターでは、積立投資家のお客様に役立つ「資産形成がうまくいくヒント」をお伝えしてまいります。
さて、本日は、2011年の相場の状況を振り返ってみたいと思います。
私は新卒で金融機関に入社して以来、10年以上資産運用の世界に携わっていますが、この10数年だけでも本当に色々なことがありました。
入社した2011年は東日本大震災の年。
投資歴の長い方は記憶に残っているかと思いますが、2011年3月15日に、震災の影響で日経平均株価は1,000円以上(約▲10%)下落し、その後2011年は概ね8,000円台から9,000円台で推移していました。また、ドル円の為替は2011年10月31日に過去最大の円高を記録し、1ドル75円32銭をつけました。今では信じられない水準ですよね。
この時は、10年後に日経平均が3万円に迫る水準となったり、為替が20年ぶりの円安を記録するなど、想像もできないことでした。もし、当時日本株式ファンドなどに投資をしていた方が、今まで保有を続けていれば、資産は約3倍になっていたことになります。
しかし、この期間中に保有を続け、資産を3倍に出来た人は、実際には少ないかもしれません。
というのも、相場の大幅下落時には「パニック売り」と呼ばれる底値付近での売却や、相場が少し戻ってきた際には「やれやれ売り」と呼ばれる利益確定などの行動が起こりやすく、結果的にその後の大きなリターンを取り損なってしまうケースが非常に多いのです。
私自身も、対面金融機関の現場にいた際に、このようなケースを非常に多く目の当たりにしてきました。
これは、「再び大きく下落したらどうしよう?」「これ以上損したくない」「今少しでも手元にある利益を確定したい」などの不安心理が、理性的な考えに勝ってしまうためです。こういった感情にもとづく行動が、投資家のリターンを押し下げる要因になっていると言われています。
「長期投資が良い」と頭では分かっていても、実はそれを実践するのは意外と難しいことなのです。
このように、相場が低迷している際は「もうこのまま良くならないのでは?」という悲観ムードが漂い、反対に相場が好調な時は「このままずっと上がり続ける」という熱狂ムードが漂うものです。
まさに今、悲観的になってしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、資産形成を成功させるためには、同じ轍を踏まないことが重要です。
本ニュースレターでは、具体的な「失敗しやすいケース」や「投資のリターンを押し下げる要因」などを解説していきますので、是非、ご自身の資産形成に役立ててみてくださいね。
相場変動の波を一緒に乗り切っていきましょう!
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