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「投資信託の質問箱」開始!/投資で失敗するのは国民性?

2022年6月8日配信

積立投資家の皆様、こんにちは。楽天証券の山口です。
今週も折り返しですね。毎週水曜日の「元気が出るニュースレター【#積クラ通信】」をお届けいたします。
本ニュースレターでは、積立投資家のお客様に役立つ「資産形成がうまくいくヒント」をお伝えしてまいります。

さて、前回のメールでは「感情にもとづく行動が、投資家のリターンを押し下げる要因になっている」ということをお伝えしました。始めた時には「このぐらいは値動きするものだ」と理解していたとしても、いざ大きな下落などが生じると「今すぐ手放したい」、少し利益が出ると「今すぐ手に入れたい」という衝動に駆られる、といったものです。

もしかすると、「投資で失敗してしまうのは、国民性の違いなのでは?」「日本人は安全志向だから、投資に向いていないのでは?」そう思った方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、米国や欧州先進国では、日本よりも投資が一般に普及していますが(この理由についても今後じっくりとお伝えしていきますね)、実は、先ほどのような行動は決して日本特有の事象ではないのです。

私は前職で、海外の投資アドバイスの事例について調査していたのですが、一つ印象的だった話をご紹介します。
米国では、個人向けに投資や金融のアドバイスを行う「ファイナンシャル・アドバイザー」という仕事が日本よりも重要視されているのですが、彼らが言われていることは、

  • ファイナンシャル・アドバイザーが直面する最も困難な局面の一つは、相場が変動した際に感情的なお客様と対峙する時である
  • お客様のリターンに貢献するためには、お客様の資産を管理することと同じぐらい、お客様の感情を管理するスキルが求められる

といったものです。
つまり、相場変動時に感情的になってしまうのは、日本や米国関係なく、人類共通の特性である、ということです。
人間には、危険を察知するとそれを反射的に回避しようとする本能的な部分が存在するため、自分の資産が目減りしているという危険を目の当たりにした際は、一刻も早く手放してしまいたくなるそうです。
このような事象は、「行動経済学」と呼ばれる分野で昨今盛んに研究されています。
長く続ければ大きなリターンを得られるのに、それを途中で手放してしまう人があまりに多いために、そのギャップを解消するための仕事や研究が重要視されていると言えるでしょう。

なので、もし相場変動時に不安になってしまったとしても、「自分は投資に向いていないんじゃないか?」と自分を責めず、みんな同じだ、と割り切ってしまいましょう。
既に始めているだけでもすごいことです。この先の将来を目指して、是非、自信を持って資産形成を継続していってくださいね。

★「投資信託の質問箱」受付開始!★

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