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海外株式のリスクvs貯蓄のリスク/家族に投資のことをどう話す?

2022年7月6日配信

積立投資家の皆様、本日もお疲れ様です。楽天証券の山口です。

毎週水曜日の「元気が出るニュースレター【#積クラ通信】」をお届けいたします。
本ニュースレターでは、積立投資家のお客様に役立つ「資産形成がうまくいくヒント」をお伝えしてまいります。

先週もたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。
今週もメールの後半で「投資信託の質問箱」にお答えしておりますので、是非最後までお付き合いください!

さて、先週に引き続き、今週も「リスクの話」をさせていただきます。
先週のメールをお読みいただけた方は、「投資のリスク」だけでなく、「投資をしないリスク」についてもご理解いただけたのではないでしょうか?
本日のお話も、「何が本当のリスクなのか?」といったことを考えていただけるきっかけになればと思います。

よく、「投資の世界でいうリスクとは『値動き』のことだ」と言われます。
確かに、投資の世界での「リスク」とは、「標準偏差」という指標で示されることが多く、ある資産や商品の「値動きの大きさ」を定量的に示すには適している指標です。

例えば、リスクが「10%」という商品があった場合、この商品に想定される値動きとしては、大体1年間で「-20%~+20%」くらいの範囲になる、という意味になります。(非常に簡略化してお伝えしているため、正確にはもっと色々とあるのですが、感覚的に大体この程度だと覚えていてくださいね。)
海外株式系のファンドですと、リスクが「20%」前後の商品が多いですので、上記に当てはめますと、1年間での下値のめどは-40%程度ということになります。
やはり、投資を行ううえでは、それなりに大きな下落は覚悟のうえで続けていく必要があります。

でも、果たして個人のお客様にとっての最大のリスクは、その時々の「値動き」なのだろうか?と、私は常々思っています。

なぜ、値動きが大きく、損失の可能性があるにも関わらず、皆さんは勇気を出して投資に踏み出したのでしょうか?
それは、「人生におけるリスク」を軽減するために他ならないのではないかと思います。
少し前に「老後資金2000万円問題」が話題になったように、少子高齢化が進み現役世代の負担が高まる現代の日本では、貯蓄だけでは十分な生活が送れないかもしれない、という不安をお持ちの方が多いと思います。
それが、いま現役世代の若い方々が、投資に踏み出している大きな理由になっています。

ここで、2000万円問題になぞらえ、20年間で2000万円貯めることを目標にして考えてみましょう。
もし毎月3万3千円の余剰資金を捻出できるとして、これを預金で貯めていたらどうなるでしょうか?
今、大手銀行の定期預金の金利は「0.002%」ですが、この金利で20年間複利で安全に貯めていった結果、貯められる金額は「792万1,590円」です。
積み立てた元本は792万円(3万3千円×12カ月×20年)ですから、長年大事に貯めて増やせた金額は「1,590円」となります。
…一日の食事で吹き飛んでしまうような金額ですね。
預金の場合、下振れの可能性が無い代わりに、上振れすることもありませんから、毎月3万3千円で積み立てた場合、目標の2000万円に到達しない可能性は「100%」です。

一方、この2,000万円の目標に到達するために、積立金額を増やすという手段も考えられます。
では、預金で20年で2,000万円貯めるには、いくら必要になるでしょうか?
正解は、約「8万3千円」となります。
つまり、毎月約5万円、積立を増やすことが必要になります。
余裕がある人なら問題ありませんが、なかなか毎月の積立金額を自由に増やせる人はそう多くはないでしょう。

ではもし直近までの過去20年間、同じく3万3千円で米国株式に投資していたら、いくらになっていたと思いますか?

答えは、「2,134万円」です。
同じ3万3千円でも、積立投資を行っていた場合は、2,000万円に到達できたということになります。
そして、もし毎月83,000円を、預金ではなく、投信で積み立てていたとしたら、2,000万円ではなく、いくらになっていたのでしょうか・・・?
この答えについては、次回詳しく解説していきたいと思います!

投資信託の質問箱

ご質問

「投資信託を始めましたが、家族にはまだ言っていません。どのように話せば良いでしょうか」

ご回答

「投資」というと、まだどうしても「お金儲け」や「ギャンブル」のようなイメージを持たれてしまうことがありますよね。
資産形成の必要性についてあまりご存じでない方は、「家族の為の大事なお金を、なぜ危ない投資に回したのか!」と感じてしまうのも無理はないかもしれません。
そんな時には、まさに今日のメールや、これまでの本ニュースレターをご家族の方にお見せになってはいかがでしょうか?
家族の将来のことをしっかりと考えれば、預金だけではむしろ安心できない、ということに気づいていただけるかもしれません。

また、余談になりますが、私には大学生の親戚がいるのですが、彼もいま楽天証券で投信積立を行っているそうです。自分で稼いだバイト代を、勉強も兼ねて無理のない範囲で投資に回しているとのことです。
もちろん私が勧めたわけではなく、たまたま聞いた話なのですが、元々金融や経済系を専攻していて投資に関心が高かった、というわけでもないそうです。
始めた理由は、「周りがやっているし、将来の年金もあてにならないから、自然と興味を持った」というものでした。
そのような投資の話を、後ろめたい話でもなく、将来に向けた当たり前の話として、自分の親にも堂々と話しているようです。そのぐらい、今の若い世代は、徐々に「投資ネイティブ」と呼べる状態になっているのかもしれません。

どうしても、自分が使ったことがない未知のものには、「なぜパソコンが必要なの!?鉛筆とノートで十分!」と抵抗感を持ってしまいがちですが、気づけばそれが世の中のスタンダードになっている、ということはよくあります。
投資も今や「流行り」や「一部の意識の高い人がやるもの」ではなく、徐々に「投資するのがスタンダード」の時代に入ってきていることを実感します。
なので、早めに始めた質問主様は、ご家族のために非常に合理的な判断をなさっていると思いますよ。
是非後ろめたさを感じず、ご家族にも資産形成の必要性をお伝えになってみてくださいね。

お役に立てましたでしょうか?引き続き、皆様からのご質問をお待ちしております!

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総合口座をお持ちでない方

投資信託のリスクと費用について

投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、買付手数料等の費用が異なりますので、当該商品の目論見書、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、内容について十分にご理解いただくよう、お願いいたします。

投資信託の取引にかかるリスク

主な投資対象が国内株式
組み入れた株式の値動きにより基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
主な投資対象が円建て公社債
金利の変動等による組み入れ債券の値動きにより基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
主な投資対象が株式・一般債にわたっており、かつ、円建て・外貨建ての両方にわたっているもの
組み入れた株式や債券の値動き、為替相場の変動等の影響により基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。

投資信託の取引にかかる費用

各商品は、銘柄ごとに設定された買付又は換金手数料(最大税込4.40%)およびファンドの管理費用(含む信託報酬)等の諸経費をご負担いただく場合があります。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。

お買付時にお客様に直接ご負担いただく主な費用
「買付手数料」:ファンドによって異なります。
保有期間中に間接的にご負担いただく主な費用
「ファンドの管理費用(含む信託報酬)」:ファンドによって異なります。
ご換金時にお客様に直接ご負担いただく主な費用
「信託財産留保額」「換金手数料」:ファンドによって異なります。

買付・換金手数料、ファンドの管理費用(含む信託報酬)、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。
また、「その他の費用・手数料等」については、資産規模や運用状況によって変動したり、保有期間によって異なったりしますので、事前に料率や上限額を表示することはできません。

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