掲載日:2020年7月27日
今後成長が期待できるテーマでファンドを選ぶ時に大事なことは、有望な投資テーマでも、ファンドが長期的に成長する企業を選別しているかどうかです。
今回は、長期的に良好な運用成果が期待できるテーマ株ファンドをファンドアナリストがご紹介します。
ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド
ファンドの特徴
好ましい社会的インパクトをもたらす事業によって、長期の視点から成長が期待される世界各国の企業の株式に投資します。
楽天証券ファンドスコア(3年)
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アナリストのコメント
ベイリー・ギフォードは、スコットランド・エディンバラを拠点とする100年以上の歴史ある運用会社。長期的に大きな成長が期待できる銘柄に集中・長期投資するのが特徴です。次代の成長企業の発掘に定評があり、アマゾンやアルファベットには10年以上前から、ネットフリックス、テスラ、アリババにも5年以上前から集中・長期投資しています。
iFreeActive ゲーム&eスポーツ
ファンドの特徴
iFreeActiveは世界の変革をとらえ、未来を見据えた有望な テーマへの投資機会を提供するアクティブファンドシリーズです。
楽天証券ファンドスコア(3年)
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アナリストのコメント
日本を含む世界の「ゲームおよびeスポーツ」関連株式の中から、テーマ関連事業の売上高やテーマ関連事業売上高の総売上高に占める 比率の見通し等を勘案し、10~20銘柄程度を組入銘柄として選定します。iFreeActiveでは、中国の新興企業の「チャイナX」、電気自動車の「EV」、教育産業の「エドテック」、先進的な医療機器・技術の「メディカルデバイス」など、ニッチなテーマに絞って投資できます。
野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ファンドの特徴
グローバルな視点で投資魅⼒のある中⻑期の成⻑テーマを複数選定 し、利益成⻑が期待される銘柄に厳選投資します。
楽天証券ファンドスコア(3年)
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アナリストのコメント
楽天証券ファンドアワード2020 優秀賞受賞。テーマ投資の難しさは、そのテーマが期待通りの成長を遂げるかどうかという点です。どのようなテーマが良いか自分ではわからないけど、有望なテーマに投資したいという方は、成長テーマを選んでくれる当ファンドの運用コンセプトが向いているでしょう。直近では、AI/クラウドサービス、高齢化社会、アウトソーシング、消費の多様化、フィンテックといったテーマに分散投資しています。
吉井 崇裕(よしい たかひろ)
楽天証券経済研究所 客員研究員 ファンドアナリスト
1973年生まれ。明治学院大学経済学部卒業。モーニングスター、三菱アセットブレインズでファンドアナリスト、朝日ライフアセットで運用関連業務に携わり、2013年に独立。約6000本の投信に精通するプロフェッショナル。イデア・ファンド・コンサルティング代表。
株式投資の王道は、利益成長が期待できる企業に投資して、長期的な株価上昇の恩恵を受けること。この考え方にもとづいて「個別企業」に着目して、将来、成長が期待できる企業に選別投資する運用手法を「ボトムアップ・アプローチ」といいます。一方、将来成長が期待できる産業や有望な投資テーマから投資先企業を選択する考え方を「トップダウン・アプローチ」といいます。
この場合、有望なテーマであっても焦って飛びつかず、長期で投資を考えることが大切です。たとえば、1990年代後半~2000年にかけて、ITバブルというものがありましたが、その当時にIT関連の株式に投資した方は、バブルの崩壊で痛い目に遭ったことでしょう。いかに有望な投資テーマであっても、市場の期待が最高潮に達し、割高になった局面で投資すれば失敗に終わります。しかし、バブル崩壊後にIT関連株式に投資し、長期で保有した場合には、その後のアマゾンやグーグルに代表されるように、高い運用成果を残すことができました。ITという投資テーマは、やはり有望なテーマだったのです。しかし、それは長期で投資してみないとわからないことでした。ここから学ぶ教訓は、有望で壮大なテーマこそ長期投資が大事ということです。
さらには有望な投資テーマであっても個別銘柄選びが大事という点も考慮しておくべきです。同じ業種でも勝ち組企業と負け組企業があるように、有望なテーマでも長期的に生き残る企業を選別することが重要です。その点、アクティブファンドを活用すれば、ファンドマネジャーが将来性が期待できる銘柄を選んで投資するなど専門家のスキルを利用することができます。また一つのテーマに絞って投資するのは避けたほうが良いでしょう。有望なテーマといわれていたのに一時のブームで終わるということも数多くあるため、複数のテーマ株ファンドに分散投資をするか、1本のファンドで複数のテーマに投資してくれるファンドを選ぶと良いでしょう。
「野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」とインデックスファンドの比較では、良好な運用実績がでています。
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