掲載日:2020年08月19日
8月19日公開の「資産づくりの空白を作らない!投資信託選びのMoney Hack」でご紹介した計6本のファンドをさらに詳しくご紹介します。「アフターコロナ」を見据え、3つの観点からファンドアナリストが優良なファンドを選定しました。
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
ファンドの特徴
経営者が大株主である「オーナー企業」に投資するアクティブファンドです。経営者のリーダーシップに注目し、企業の成長性・収益性と比較して割安な銘柄を厳選します。
楽天証券ファンドスコア(3年) ★★★★★ 5
アナリストのコメント
企業規模に関係なく、「中長期的に利益成長が期待できる」という観点でオーナー企業を選定・投資している点がポイントです。運用方針が明確で分かりやすく、アクティブファンド初心者でもチャレンジしやすいファンドです。サービス業や小売業など景気の影響を受けにくい業種の組入れ比率が高いため、コロナ禍でも基準価額が急落することなく、底堅さを発揮しました。
企業価値成長小型株ファンド
ファンドの特徴
国内の小型株(市場第一部・第二部、ジャスダック、マザーズなどの新興市場上場株式)の中から、利益成長による将来のROE水準やその改善に着目し銘柄を選定します。
楽天証券ファンドスコア(3年) ★★★★★ 5
アナリストのコメント
ファンド名にも「小型株」とある通り、まだ成長段階の若い企業をはじめ、規模が小さくとも今後の利益成長が見込まれる企業を厳選し、投資を行います。短期でみると基準価額の振れ幅が大きくなる局面もありますが、長期で積極的なリターンを追求したい方におすすめのファンドです。足元では、BASEやマクアケといった話題のネット関連企業も組み入れており、コロナショックを経て、なおも良好な成績を維持しています。
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ファンドの特徴
米国企業の中でも、テクノロジーの発展により恩恵を受ける企業を選定して投資するアクティブファンドです。具体的な業種は、メディア、テレコミュニケーション、テクノロジー、サービスなど多岐にわたります。
楽天証券ファンドスコア(3年) ★★★★★ 5
アナリストのコメント
1999年11月の運用開始以降、20年以上の運用実績を誇る「超長寿ファンド」です。「テクノロジー」と一口に言っても、その時代時代に合った業種や銘柄を選定し、コツコツと運用実績を積み上げてきました。足元では、GAFAMに代表されるNASDAQ上場銘柄が好成績に貢献しています。「米国IT株に興味はあるけど個別株投資は抵抗がある」という方にもおすすめです。
iFreeActive エドテック
ファンドの特徴
日本を含む世界の「教育」関連株式を選定・投資するアクティブファンドです。より具体的には、テクノロジーとの融合によって新たな市場を生み出している教育関連企業の株式に投資します。
楽天証券ファンドスコア(3年) -
アナリストのコメント
ファンド名の「エドテック」とは、教育を意味する“Education”と、テクノロジー”Technology“を組み合わせた造語で、従来の教育の仕組みに変革をもたらす新しいサービス全般を指します。当ファンドは、エドテックの分野で先進的な取り組みをおこなっている米国や中国の株式を中心に投資し、2018年の運用開始来、良好な成績を収めてきました。
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ファンドの特徴
実質的に金に投資することで、米ドル建ての金価格の値動きを概ねとらえることを目指します。為替ヘッジをおこなうことで、為替変動リスクの軽減を図ります。
楽天証券ファンドスコア(3年) -
アナリストのコメント
金ETFを用いるのではなく、実質的に金の現物に投資を行う点がポイントです。当ファンドのほか、為替ヘッジ機能の付いていない「為替ヘッジなし」も展開されています。金の資産分散効果に期待したいなら「為替ヘッジあり」を、為替の動きも含め金価格の値動きをダイレクトに享受したいなら「ヘッジなし」を選ぶと良いでしょう。
三菱UFJ 純金ファンド
ファンドの特徴
「純金上場信託(現物国内保管型)」に投資し、国内の取引所における金価格の値動きをとらえることを目指します。
楽天証券ファンドスコア(3年) -
アナリストのコメント
現存する公募投資信託の中で唯一、日本国内の取引所における金価格を反映する点がポイントです。ファンド自体に為替変動リスクはありません。なお、国内の取引所における金価格とは、東京商品取引所における金1グラムあたりの先物価格をもとに現在価値として算出した理論価格を指します。
篠田 尚子(しのだ しょうこ)
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト
慶應義塾大学法学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。国内銀行で資産運用関連業務に従事後、ロイター傘下の投信評価機関リッパーで市場分析担当、ファンドアナリストとして活躍。
2013年より現職。
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