いきなり脱線したので元に戻すわ。長期投資は目的でも決まりごとでもない、という話をしていたよね。目標金額が達成できたらさっさと止めればいいんだと。それでも皆が「長期投資を」と言うのはなぜなんだろう。
それは前回話したように「長期で持てば複利効果という魔法の力が働くから」などではなくて、「長期で構えることでうまく行く可能性が高まることが、過去の経験で知られているから」程度の理由なんだよね。身もフタもない言い方で悪いけど、多分大きくは間違ってないと思う。
もう少し丁寧に説明するなら、うまく行く可能性、蓋然性が高い理由は大きく2つあると思う。
理由その1は「長い時間がないと、そもそも投資資産自体が成長できないから」という本質論。そして理由その2は「長い時間で構えると多少のタイミングの間違いが『結果オーライ』になりやすいから」という経験則だ。
「理由その1」から説明するね。少し前にも話した通り、企業って今日明日で大変身はできなくても、ある程度の長い時間があれば利益を大きく成長させ、株価もそれを受けて大きく上昇する可能性があるよね。株価は「ムード」で動かす人がいるために今日明日どころか秒単位で変わるけど、実際の企業の価値は時間をかけてこそ大きく変わっていくわけだ。
株価は長期的には企業の価値を反映して決まるものだが、短期では「ムード」先行で間違っていることが多いし、そもそもの企業の価値自体が短い時間では高まりようがないというのが「理由その1」だ。
君らが働いている会社のことを思えば当たり前のことだよね。成長しようと毎日皆で頑張っているのは間違いないけど、今日と明日で大きな違いなどあるわけがない。それなのに投資対象となった途端、人はすぐに企業が変わるとでも思っているかのように株価を判断しようとする。
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