新春講演会2025

●「年金悲観」で始めるのはまったくイケてない

ずいぶんと本格的な年金の話をしちゃったね。またウチの娘は気絶寸前か。申し訳ないが、起きたらポイントだけ伝えておいてください。ポイントとは「世の中の根拠薄弱な公的年金不信を信じて、自分の人生設計を無駄に悲観的に考えるな」ってことです。

豊かな老後には1億円は必要なんだと思い込み、身の丈に合わない無理な資産運用をしたり、変な投資話に引っかかったり、投資が趣味みたいになって2人の生活や仕事が疎かになったりしないで欲しい、ってこと。

何より、公的年金制度や日本という自分の国に対して斜に構えて、悲観論に則って資産運用を始めるのは健康的ではないよね。さっき話したように「年金で基礎的な生活を賄い、自分の前向きな努力で増やしたこの3,000万円、5,000万円でプラスアルファの豊かな生活を作るんだ」といった前向きな考え方で資産運用に取り組んでほしいと思う。日興アセットはずっと「前を向く人の、投資信託。」っていうコーポレートメッセージを使ってるんだけど、ホントにそう思うわ。

なんて偉そうなこと言ったけど、自分を振り返ると、前回に話したように特に若い頃の僕は斜に構えてたのかもしれないな。国や政治に頼らなくても自力で自分や家族が守れるお金を作ると考えてた、なんて偉そうに言ったじゃない。でもさ、かなりイタい勘違いだよね。

はい、あと10年ちょっとしたらありがたく公的年金をフルに頂戴します。日本に感謝です。君たち現役世代の「仕送り」をいただきながら、自分で作ったお金でお母さんと一緒に楽しみまくらせてもらうわ(笑)。

大丈夫、君たちもそうなります。年金だけじゃなく、医療も介護も社会福祉も、この国の色んな仕組みを知れば知るほど僕たちは本当に恵まれている。それを理解した上で、しっかり準備ができるかどうかが、君たちのさらなる豊かな人生を作ることになるはず。「前を向いて」頑張ろう。じゃ、また次回。

(参考資料)

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