念のため言うけど、「過去〇年間の世界株式は年〇%でまわってきた」という情報は別に間違っていないからね。理解の仕方を間違うなよ、って言ってるだけ。
例えば過去の2時点の変化を1年当たりに直した数値であるコレを「年平均利回り」と表現をする場合があるけど、基本的な理解がないと誤解を招きかねないと思う。だってまるで平均して安定的にその利回りが得られるみたいに聞こえるじゃない。もうお分かりのとおり、それはまったく違うよね。
この数値が高くなるのは、大きく凹んだところをスタートに、大きく上がっているところをエンドの2時点として年率換算した場合だし、スタートが高いところになった場合は当然年率換算した数値は低くなる。どこを「切り取る」かによって、年率換算の利回りはまったく異なる数値になるわけだ。
具体的にはここ数年の米国株の2時点を取ったらヤバイほど高い数値になるし、だからといって50年前と今とを比べて年率換算した数値が正しいのかというと、それも微妙だなと思う。だって、50年も前からの巨大な変化って僕らにはピンと来ないじゃない。その年率換算した〇%を今後の参考にするのが正しいのかどうかって、ちょっと微妙じゃない。
ということで、過去の推移を元にした「過去の株式のリターンは年平均〇%でした」という数値には、あまりとらわれない方がいいと思っているわけ。そもそも僕らは、これから何も決まっていない未来に向けて投資を考えているんだから、さっきみたいに「コレは10年後なら5割は上がっているだろうか」とか、君たちなら「さすがに20年後なら2倍になっててもバチは当たらないかな」を自分の頭で考える方が、相当にマシだと思うのよ。
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