「簡単に始められる!」押しの宣伝はたくさんある。芸人とコラボした楽し気な動画もある。そして「まずは試しに1,000円からでも」というアプローチも多い。
でも「試しに1,000円」ではなく、しっかり考えた結果の自分にとっての「本気の積立」でないとダメだという話をしたね。
大事な人生に対する一大プロジェクトなんだから、始める時にはそれなりに時間をかけて、それなりに正しい情報をインプットしてほしい。
そして「本気の積立」「本気の投資」を始められたあとは、忘れたように過ごしてほしい。
本当に「忘れたように」。
つまり、日々のマーケットを理解しようなんて勉強や情報は不要だし、投資テクニックの勉強もしない方がいい。
昔から「相場観」っていう言葉があるんだけど、そんなものは要らないって話よ。
僕は30年以上この世界にいて、日経新聞を隅から隅まで読み、テレビの経済ニュースも見てきたけど、来週の株式市場ですらどうなるかわからないわ。来年の年末に、今より上がっているか下がっているかだって自信ない。
そうした鍛えても強くならない「相場観」ではなく、君たちには確固たる「投資観」を身に着けてもらいたいと思う。
さっき言った「なぜ元本割れするようなものを買うのか」に始まり、自分はいかに「ムード」によってコロコロ変わるマーケット、有象無象が参加している「残念ながらひとつ」のマーケットに向き合っていくのか、というスタンス。
そして「短期の株価は意味不明だが、長期の株価はシンプル」であることや、「我々に欲がある限り経済は右肩上がり」であるといったことへの納得。
そうした骨太なスタンスや納得をもってマーケットを「賢く利用」し、人が右往左往する時にも悠々と過ごし、最後には大笑いしてやるのだ、という達観。
こうしたことが、君たちにぜひ持ってもらいたい「投資観」だ。
自分なりに納得できるものだけでいいから咀嚼し、人に話せるくらいにシンプル化して自分のものにしてほしい。
それが自分の中に大きな方針を作り、最も大事な「意志ある楽観主義」と胆力を作り上げると思う。
手前味噌すぎるが、今までの父の話だけで必要にして十分だと言っておくわ。
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