昔から相場格言っていうのがあってね、僕は好きではないし、信じてもいないんだけど、「人の行く裏に道あり、花の山」については、時代を問わない真理なんだろうなと思ってる。
皆と同じことをしていると大きな成功はない。むしろ人とは反対の道を進む方が、花が満開の山に到達できるという意味だと思う。
最後の方でインデックス投資の留意点とイノベーション投資の可能性の話をしたじゃない。
実は今、ああいうことを正面切って言うのが憚られるような雰囲気があるんだよね。
S&P500か全世界株式(オール・カントリー)指数のインデックスファンドに積立することだけが「正解」で、それ以外は邪道であるかのような雰囲気がある。
でも、いつだってそうだけど、投資の世界に唯一の正解なんてない。
くどいけど、そもそも「運」に左右されてしまう世界でもある。
さらには、皆が皆で同じことを考えて、お金がひとつの分野や少数の銘柄に集中すると、株式などの価格は「割高」になりがちだ。買う価格が割高になればなるほど、将来に得られるリターンは低くなるわけだから、それはマズいこと。
言っておくけど、別に僕はインデックス投資を否定して、イノベーション投資を薦めたいわけではないからね。ただ、過度な人気の集中は投資の世界では決していいことではなくて、逆に警戒するくらいの感覚を持った方がいいという話をしている。
イノベーション投資のエリアだって、数年前には皆が殺到して、関連銘柄がひどく割高になったことがあったしね。
だからあくまでフラットに、自分なりの大きな視点、Think Bigのスタンスで考えてみてほしいと思う。
人と同じことをするだけでいいのだろうか――といった、健全なアマノジャク精神でうまいバランスを見つけられたらいいと思う。
娘はよく知っているように、僕はずっとApple製品のファンなんだけど、スティーブ・ジョブズが昔やったマーケティングキャンペーンのフレーズであるThink differentが好きなんだよね。固定観念を疑え。物の見方を変えてみよう――ってね。
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