ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、3.05兆米ドル(約329兆円、2020年6月末時点)の運用総資産額を有する世界第3位※の運用会社です。米国で初めてのETF「SPDR S&P 500 ETF(ティッカー:SPY)」を設定したETF界のパイオニアであり、SPDR(スパイダー)ブランドで幅広い資産クラスのETFを提供しています。
ETFの保有コストに関しては「総経費率」だけを確認する方が多いと思いますが、「流動性」も重要なポイントであることを忘れてはいけません。純資産総額ではシェア3位のSPDR ETFですが、流動性においては1位であることはご存じでしたでしょうか?下のグラフは2020年1月から5月末までの米国上場ETFの出来高を運用会社別に集計したものですが、SPDRは全出来高の約4割を占めており、流動性に関して言えば、残高シェア上位2社の合計よりも多いのがSPDRの特徴といえます。
流動性は出来高の多寡だけでなく、「ビッド・アスク・スプレッド」でも測ることができます。「ビッド・アスク・スプレッド」とは、ある時点における買い気配値と売り気配値の差のことをいい、この差が小さいほど流動性が高いと考えることができます。
次の表は、SPDR ETFの平均的なビッド・アスク・スプレッドを業界全体のデータと比較したものになります。2020年3月にも見られたように、ビッド・アスク・スプレッドは市場の急落局面などにおいては拡大する(=流動性が低下する)傾向がありますが、SPDR ETFは相対的にタイトなスプレッドで投資家に売買機会を提供できていたことを示しています。
2019年の平均 | 2020年3月 | |
SPDR ETF | 0.14% | 0.37% |
ETF全体 | 0.37% | 1.09% |
出所:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、ブルームバーグ
残高が多く、人気が高いETFはスプレッドが小さい傾向にあるものの、経費率のみでコストの大きさを判断するのは正しくないことがお分かりいただけるかと思います。特に、短期間で売買を繰り返す投資スタイルの場合、経費率以上にスプレッドによるコストを負担することになりますので、銘柄選びの際には、ぜひ流動性にも注目してください。
特定のETFを数年単位の長期で保有し続ける場合は、「流動性」よりも「経費率」の方がコストとしての比重は高くなると考えられます。そのような長期投資家に対し、ポートフォリオの中核として利用していただくことを目的として経費率を低く抑えたETFが「SPDRポートフォリオ・シリーズ」です。
「SPDRポートフォリオ・シリーズ」では、2020年7月時点で16本のETFを国内で届出をしています。特にSPLGは、2020年1月にベンチマーク変更を実施したことで、経費率(年率0.03%)においても競争力のあるS&P500指数連動型の商品となっています。
ティッカー | ファンド名 | ベンチマーク | 総経費率 |
---|---|---|---|
SPLG | SPDRポートフォリオ S&P500 ETF | S&P 500指数 | 0.03% |
SPMD | SPDRポートフォリオ S&P400中型株式 ETF | S&P中型株400指数 | 0.05% |
SPSM | SPDRポートフォリオ S&P600 小型株式ETF | S&P小型株600指数 | 0.05% |
SPTM | SPDRポートフォリオ S&P1500コンポジット・ストック・マーケットETF | S&Pコンポジット1500 指数 | 0.03% |
SPYG | SPDRポートフォリオS&P500グロース株式ETF | S&P 500グロース指数 | 0.04% |
SPYV | SPDRポートフォリオS&P500バリュー株式ETF | S&P 500バリュー指数 | 0.04% |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF | S&P 500高配当指数 | 0.07% |
SPDW | SPDRポートフォリオ先進国株式(除く米国)ETF | S&P先進国(除く米国)BMI指数 | 0.04% |
SPEM | SPDRポートフォリオ新興国株式ETF | S&PエマージングBMI指数 | 0.11% |
SPAB | SPDRポートフォリオ米国総合債券ETF | BB※ USアグリゲート指数 | 0.04% |
SPSB | SPDRポートフォリオ米国短期社債ETF | BB 米国社債1-3年指数 | 0.07% |
SPIB | SPDRポートフォリオ米国中期社債ETF | BB 米国社債中期指数 | 0.07% |
SPLB | SPDRポートフォリオ米国長期社債ETF | BB 米国社債長期指数 | 0.07% |
SPTS | SPDRポートフォリオ米国短期国債ETF | BB 米国国債1-3年指数 | 0.06% |
SPTI | SPDRポートフォリオ米国中期国債ETF | BB 米国国債3-10年指数 | 0.06% |
SPTL | SPDRポートフォリオ米国長期国債ETF | BB 米国国債長期指数 | 0.06% |
金現物を裏付けとするETFを米国で初めて設定したステート・ストリート。2019年10月より、小口でのアクセスと低コストを両立した「SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)」を国内投資家向けの商品ラインナップに追加しています。金ETFとして世界最大の残高(2020年6月末時点)があり、かつ流動性に優れるGLDは市場で機動的に売買を行うための手段として、経費率(年率0.18%)の低いGLDMは長期で保有するコア・ポートフォリオの一部として、投資目的に応じた使い分けが可能になりました。
ファンド名 | ティッカー | 基準通貨 | 指数 | 経費率 |
---|---|---|---|---|
SPDRゴールド・シェア | GLD | 米ドル | LBMA午後金価格 | 0.40% |
SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト | GLDM | 米ドル | LBMA午後金価格 | 0.18% |
金は消費財である一方、投資対象としても人気があります。金ETFは、金融市場の混乱時の逃避先資産としてのみならず、他資産との低相関性からポートフォリオのリスク分散手段としても幅広く利用されています。一方、意外にも見逃されているのが、金単体で見ても長期にわたって優れたリターンをあげてきた事実です。投資対象としての金についての詳細はSPDRの特設ページをご覧ください。
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
米国株式信用取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。米国株式信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。また、米国株式信用取引は外貨建てで行う取引であることから、米国株式信用取引による損益は外貨で発生します。そのため、お客様の指示により外貨を円貨に交換する際の為替相場の状況によって為替差損が生じるおそれがあります。
〔現物取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
米国株式 約定代金の0.495%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:22米ドル(税込)
中国株式 約定代金の0.275%(税込)・最低手数料:550円(税込)・上限手数料:5,500円(税込)
アセアン株式 約定代金の1.10%(税込)・最低手数料:550円(税込)・手数料上限なし
※当社が別途指定する銘柄の買付手数料は無料です。
※米国株式の売却時は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。
※中国株式・アセアン株式につきましては、カスタマーサービスセンターのオペレーター取次ぎの場合、通常の取引手数料に2,200円(税込)が追加されます。
〔米国株式信用取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
約定代金の0.33%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:16.5米ドル(税込)
※当社が別途指定する銘柄の新規買建または買返済時の取引手数料は無料です。
※売却時(信用取引の場合、新規売建/売返済時)は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。
米国株大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。米国株大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔米国株式信用取引(米国株大口優遇)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0米ドルです。