楽天証券では米国株式でも「板」情報を無料で見ることができるようになりました。
「板」情報をうまく活用することで、売買チャンスをつかむことができる可能性が上がります!
今回はそんな「板」の基本と活用の方法を解説いたします。
ぜひ、この特集を確認して、米国株式でも「板」を取引の際の参考情報としてご活用ください!
「板」とは買い注文、売り注文それぞれの注文株数を値段ごとに並べ、表示したものです。
まずは実際に以下の「板」が表示される画面を確認してみましょう。
左側には各値段ごとに売り注文が入っている株数が、右側には値段ごとに買い注文が入っている株数が表示されています。
この時、仮に131.89ドルで買い注文が新たに10株入ると、200株の表示が210株になります。
このように、「板」を確認することで、その時点で入っている買い/売りの注文株数を確認することができます。
この「板」はPCウェブ、iSPEED、マーケットスピード IIでご確認いただけます。
ただし、楽天証券の米国株の「板」情報は米ナスダック社のデータを配信しているため、ナスダック取引所傘下の取引所へ発注された注文が表示されており、全ての米国市場の注文が表示されているわけではありません。
実際のMARKET SPEED II 板 画面
それでは、この「板」情報を確認することで、どの様なことがわかるのでしょうか?
「板」の活用法方法をご紹介いたします!
「板」情報を確認することで、「どの価格」に「どれくらいの注文(株数)」が入っているか確認できます。そのため、買い/売りのどちらが優勢となっているかの判断に役立てることができます。
例えば、以下の場合のように、買い注文が多く入っている場合には、売り注文が追加で入ったとしても、それぞれの買い注文が入っている値段で約定します。
つまり、買いの注文株数が多いだけ、株価が下がりにくい状態と判断することができるのです!
株式取引においては価格優先・時間優先の原則があります。
これは、買い注文の場合、高い値段の指値注文が低い値段の指値注文※より優先され、同値段の指値注文であれば先に出した注文が優先されるというルールです。
逆に、売り注文の場合は、低い値段の注文が優先され、同価格なら先に出した注文が優先されます。
このことを活用すると、「板」情報を見て、より有利な注文を出せる可能性があります。
例えば、下記画像のように231.85米ドルに最も多くの買い注文が入っている場合を考えます。
この場合に31.85米ドルの買い注文を出すと、価格優先・時間優先の原則により、あと74,124株の売り注文が入らなければ、自分の買い注文は成立しません。しかし、わずか0.01米ドル高い31.86米ドルで買い注文を出した場合には、10,119株の後ろに注文を入れることができるため、約定の可能性を高めることができます。
このように、わずか0.01米ドルの価格差でも、買い注文が成立するのに必要な売りの株数が大きく変わってくることがあるため、板情報は注文を出す値段を決める際の重要な判断材料として活用することができます!
また、この場合に買いの成行注文※を入れた場合には31.99米ドルですぐに注文が成立しますが、「板」を見て成立しそうな31.93米ドルなど低い価格に買いの指値注文を入れることで、狙って安く買うことができる可能性があります!
「板」を見ることで、逆指値注文をどの価格に入れると効果的かの参考にすることもできます。
例えば、下記画像のように331.85米ドルに最も多くの買い注文が入っている場合を考えます。
この場合には売り注文が入っても31.85米ドルまでは74,124株と、多くの買い注文が入っているため、株価は下がりにくいです。
しかし、もしもこの74,124株の買い注文がすべて成立してしまった場合には、その下の買い板が薄い(買い注文株数が少ない)ため、少ない売り注文でも、一気に株価が下落してしまう可能性があるのです。
そのため、仮にこの銘柄を保有していた場合には31.85米ドルから0.01米ドル下の、31.84米ドルで逆指値の売り注文を入れておくことで、売り注文が多く入り、株価が下落する場合でも早く損切りすることができます。
このように「板」を確認することで、どの値段を下回ると株価が急落しそうなのかが分かり、効果的に逆指値注文の値段を決めることができるのです。
マーケットスピードIIの板発注ツールである「武蔵」を活用すれば、「板」からそのまま発注を行うこともできます。
「板」に直接ドラッグ&ドロップで発注ができるので、手間なく直感的にスピーディーな発注を実現することができます。これにより、「板」を確認しながら、リアルタイムで変動する需給の状況に対して柔軟に対応することができるようになります!
下記では実際の武蔵での買い注文の方法を説明いたします。
MARKET SPEED IIにログイン後、1投資情報→2武蔵と進み、3の箇所より取引したい銘柄を検索する。
4の箇所より注文したい株数を選び、注文したい価格の右隣り5の箇所へドラッグ&ドロップする。
注文内容を確認し、問題がなければ6取引暗証番号を入力し、執行を押下すると注文が完了します。
よりスピーディーに注文をしたい方は設定から注文確認画面を省略することもできます。
米国株式取引でも「板」を活用することで、売買動向や発注値段の判断の参考にしたり、取引をよりスムーズに行うことができるようになります。
今回ご紹介した活用方法以外にも様々な使い方があります!ぜひ、あなただけの「板」の活用方法を見つけて、他の投資家と差を付けましょう!
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
米国株式信用取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。米国株式信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。また、米国株式信用取引は外貨建てで行う取引であることから、米国株式信用取引による損益は外貨で発生します。そのため、お客様の指示により外貨を円貨に交換する際の為替相場の状況によって為替差損が生じるおそれがあります。
〔現物取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
米国株式 約定代金の0.495%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:22米ドル(税込)
中国株式 約定代金の0.275%(税込)・最低手数料:550円(税込)・上限手数料:5,500円(税込)
アセアン株式 約定代金の1.10%(税込)・最低手数料:550円(税込)・手数料上限なし
※当社が別途指定する銘柄の買付手数料は無料です。
※米国株式の売却時は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。
※中国株式・アセアン株式につきましては、カスタマーサービスセンターのオペレーター取次ぎの場合、通常の取引手数料に2,200円(税込)が追加されます。
〔米国株式信用取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
約定代金の0.33%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:16.5米ドル(税込)
※当社が別途指定する銘柄の新規買建または買返済時の取引手数料は無料です。
※売却時(信用取引の場合、新規売建/売返済時)は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。
米国株大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。米国株大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔米国株式信用取引(米国株大口優遇)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0米ドルです。