「先物取引」を行うにあたって、必ず理解しておかなくてはならない「証拠金」についてご説明いたします。「先物取引」は、差金(取引により生じた損益の部分)の授受のみであり、代金の支払い等がないので、取引を担保するために「証拠金」が必要となります。
「先物取引」には、資金を担保にして取引を行います。
担保にするお金のことを「証拠金」といいます。
「証拠金」は銘柄ごとの価格変動によって、毎営業日、金額が見直されるという特徴があります。
楽天証券で先物取引の新規注文を行う場合に必要な証拠金を「当社証拠金所要額」と呼びます。「日経225マイクロ」を1枚注文を出す場合に必要な当社証拠金所要額は、2023年9月時点では、大阪取引所の定める証拠金額15,000円となります。この金額は限月・買い売り別に毎営業日変わりますので最新の証拠金は「先物・オプション取引の取引所証拠金額について」をご参照ください。
取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目-ネットオプション価値の総額+先物両建て証拠金
マーケットスピードIIでは、証拠金シミュレーション画面で仮の建玉を追加して証拠金額を自動計算する機能がありますのでぜひお試しください。証拠金シミュレーションの使い方はこちら参照ください。
当社証拠金所要額が新規注文を行う場合に必要な証拠金であるのに対して、最低証拠金所要額は、お客様の保有している建玉を維持するのに最低限必要な証拠金額のことです。これを下回るといわゆる追証となります。
日経225マイクロ先物の「追証」のラインである「最低証拠金所要額」は、大阪取引所の定める取引所証拠金額である15,000円(2023年9月時点)です。
この場合には「日経225マイクロ」を1枚注文を出す場合に必要な証拠金(=「当社証拠金所要額」)と「追証」のラインである「最低証拠金所要額」(=「取引所証拠金額」)が同じになります。
取引所証拠金額-ネットオプション価値の総額
例えば、日経225マイクロ先物の価格が32,000円の時に1枚取引するには、最低いくらの証拠金が必要でしょうか。
前提:大阪取引所の定める日経225マイクロ1枚あたりの買いの証拠金の額:15,000円
当社の定める証拠金掛目:1.0倍
答えは 日経225マイクロ1枚当り取引所証拠金額が15,000円ですので、1枚×15,000円×1.0倍=15,000円となります。
(2023年9月時点)。
日経225マイクロ先物を取引するには、事前に総合口座から先物・オプション口座へ資金を移動しておく必要があります。先物・オプション口座で保有する証拠金の範囲内で、新規の取引を行うことができます。
証拠金の振替方法はこちら
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先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。
オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。
売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。
1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚
日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。
※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。