新春講演会2025

SOR有効設定

SOR有効とは

SOR有効でいただいた注文は、当社が運営する注文マッチングシステム(Rクロス®)にて、マーケットメーカー(機関投資家)から流動性の提供を受け、お客様の注文が大阪取引所の最良気配価格と同値または有利な価格で約定できる場合のみマーケットメーカーの注文とマッチングを行い、大阪取引所の立会外取引(J-NET市場)にて約定します。マッチングできなかった注文は大阪取引所の立会市場に回送します。

マーケットメーカーとのマッチングにより有利な価格で約定する場合は価格改善効果と取引手数料減額による取引コストの改善が期待でき、同値で約定する場合は価格改善効果はありませんが、取引手数料減額による取引コストの改善が期待できます。

  • 初期設定はSOR有効となっております。SORを利用しない場合は、SOR有効を解除することで、従来どおり大阪取引所の立会市場へ発注します。設定は下記より変更できます。
  • SORの有効設定は一部の銘柄が対象です。現在(2024年5月時点)、対象の銘柄は日経225先物・日経225ミニ先物の2銘柄です。日経225オプションと日経225ミニオプションのSOR注文の取扱いは開始時期が決まり次第お知らせいたします。

マーケットスピード II でSOR注文の設定を変更する場合
1環境設定→2注文・約定1→3SOR注文 先物OPを有効または無効→4適用

iSPEED先物OPでSOR注文の設定を変更する場合
メニューのアプリ設定より、SOR注文を有効にするをタップ(白丸が右で有効、左で無効)

  • 初期設定とは別に、注文ごとにSOR有効を解除することもできます。

先物・オプションにおけるRクロス®の概要

Rクロス®とはいわゆるダークプール*のひとつで、当社が運営している注文のマッチングシステムです。
一般に、有価証券等の取引を行う私設の取引プラットフォームのうち、気配値等の取引前の注文の情報の開示がなされないものをいいます。

■目的
約定価格改善効果と安価な取引手数料による取引コストの改善

■対象取引
先物・オプション

■取引銘柄
大阪取引所の日経225先物・日経225ミニ先物・日経225オプション・日経225ミニオプション

  • サービス開始時点の取扱いは日経225先物・日経225ミニ先物の2銘柄です。

■呼び値
0.1円

■売買単位
原則1枚単位ですが、ミニオプションのみ10枚以上10枚単位となります。

■取引時間
日中立会8:45~15:10、夜間立会16:30~翌5:55(当社指定の祝日取引日についてもご利用できます。)

■注文方法及び種類
執行数量条件:指値(FAS/FAK/FOK)、成行(FAK/FOK)、逆指値注文、逆指値付通常注文

  • 逆指値注文は、逆指値条件にヒットしたタイミングでRクロス®へ回送します。逆指値付通常注文は、通常注文部分を市場に発注するタイミングでRクロス®へ回送します。

執行時間条件:「当セッション」、「期間指定」、「取引最終日」

  • 「引け」はSOR注文では選択できません。

■価格情報の開示
大阪取引所で約定したものは立会約定として、Rクロス®を通じて約定したものは立会外(J-NET)で約定したものとして公表されます。

■取引手数料
SOR有効設定により立会外取引(J-NET市場)で約定した注文は、通常手数料より安価な取引手数料(J-NET取引手数料)が一部銘柄において適用されます。

銘柄名 立会取引手数料 J-NET取引手数料
日経平均株価指数先物取引(日経225先物取引) 275円 220円
日経225ミニ先物取引 38.5円 27.5円
  • 立会市場で約定した場合は立会取引手数料、立会外約定した場合はJ-NET取引手数料がそれぞれ適用されます。
  • SOR有効でも、Rクロス®でマッチングされなかった注文約定は立会取引手数料が適用されます。

■取引チャネル
マーケットスピード、マーケットスピード II、iSPEED先物OP

■売買停止・制限等
次に掲げる場合は、当社はRクロス®への回送を停止するなど売買を制限することがあります。

  • 大阪取引所が売買停止等の措置を行い、Rクロス®でも売買停止等の措置を行う必要があると当社が判断した場合
  • 大阪取引所が立会外取引を停止した場合
  • Rクロス®において売買取引を継続することが適当でないと当社が判断した場合等

取引参加者(取引条件の決定に参加できる者)

Rクロス®の取引参加者は、マーケットメーカー(機関投資家)を含む、当社お客様です。

運営会社情報

Rクロス®は当社が運営する注文のマッチングシステムです。

名称 楽天証券株式会社
自己勘定取引の有無 無し

Rクロス®の仕組み

■通常の大阪取引所への取次

お客様のご注文は、大阪取引所へ取次ぎます。

■Rクロス®を通じた取引の場合

SOR有効で発注された注文は、マーケットメーカー(機関投資家)とのマッチングにより、お客様にとって手数料まで含めたお客様の取引コストの最小化を目的とし、Rクロス®へ優先して回送されます。
Rクロス®内でマッチングした注文は立会外取引(J-NET市場)での約定となり、マッチングしなかった注文は立会市場へ回送します。

Rクロス®の取引判定プロセス

SOR有効で発注された注文のうち、成行又は大阪取引所の最良売気配より高い指値もしくは同値の買い注文は大阪取引所の最良売気配と同値の指値注文とし、また、成行又は最良買気配より低い指値もしくは同値の売り注文は大阪取引所の最良買気配と同値の指値注文としてRクロス®に回送され、対当するマーケットメーカー(機関投資家)の注文とマッチング可否を確認します。全部、又は一部がマッチング可能と判定された注文については、立会外取引(J-NET市場)で約定、マッチングが出来なかった注文、及び、残数量がある注文は、大阪取引所に回送されます。Rクロス®で大阪取引所の最良気配価格より有利、又は同値となる約定の可能性がないと判断する場合は、全数量を大阪取引所へ発注いたします。

Rクロス®で約定した場合の価格について

大阪取引所の最良気配価格と同値または、有利な価格で約定します。

Rクロス®を通じた注文の詳細

確認方法
下記の先物OP注文照会画面で、注文時の大阪取引所の価格判定情報・最良気配・価格改善効果・手数料減額・改善効果合計を確認することができます。立会市場の最良気配値と同値による約定で価格改善がない場合は、対象外理由欄に「SOR有効設定時のルール(同値の場合はRクロスを優先)によるため」と表示され、手数料減額欄に取引コストの改善額が表示されます。

上記以外のご不明点については、お客様サポートからお問い合わせください。

Rクロス®に関する注意事項

  • 当社は、手数料まで含めたお客様の取引コストの最小化を目的とした仕組みとして、Rクロス®を提供しています。また、お客様の選択によりRクロス®に回送される際、大阪取引所の最良気配に劣後しないよう、システムによりその価格を参照しております。しかし、ダークプールはその特性上、気配価格が公表されていないため、投資判断情報が少なく、価格改善がされない可能性を含んでおりますので、ダークプールの特性を理解した上でご利用いただくようお願いします。
    • 発注時にSOR有効とすることでRクロスへの回送が行われます。SORを利用しない場合、お客様はいつでもSOR有効の設定を解除できます。
  • 大阪取引所の最良気配価格内での約定を目指すとともに、お客様にとって手数料まで含めた取引コストの最小化を目的として発注を行う為、最良気配と同値の場合、Rクロス®優先としています。
  • Rクロス®でマッチングした立会外取引(J-NET)での約定は、大阪取引所の最良気配値と同値または有利な価格で約定する可能性がありますが、約定可能性の判定時と約定時の間には微小な時間差があるため、約定時間で比較した場合、J-NETでの約定価格が大阪取引所の立会市場での価格に対して劣る場合があります。
  • Rクロス®でマッチングしなかった数量に関しては、お客様の発注時の執行条件で大阪取引所の立会市場にて注文執行いたします。その結果、大阪取引所の立会市場に直接発注する場合と比べて、注文執行までに微小な時間差があるため、価格変動により不利な価格で約定する可能性があります。
  • Rクロスにおけるマッチングは保証されているものではなく、事前の通知なくマーケットメーカー(機関投資家)からの気配値の提供が行われない場合があります。実際には気配値の提供が行われていない場合でも、Rクロス®に回送されることにご留意ください。
  • 本サービスにおいて、お客様の注文を故意に不利な条件で取引することはありません。

次のような場合の注文はRクロス®へ回送されず、直接、大阪取引所の立会市場へ執行いたします。

  • 注文時にSOR有効を選択されない場合
  • 訂正注文の場合
  • 期間指定注文でセッションをまたぐ繰越注文の場合
  • 大阪取引所の立会市場にてサーキットブレーカーが発動している場合
  • 相場状況やシステム障害などの理由により、当社が必要と判断した場合
  • Rクロス®で想定される約定価格が、大阪取引所における当日の高値を上回るような買い注文、又は、安値を下回るような売り注文の場合

利益相反に関する事項

  • Rクロス®には、楽天証券の自己勘定口は参加しません。
  • Rクロス®で大阪取引所の最良気配と同値で約定した場合、お客様にとって価格改善はありませんが、楽天証券はお客様の注文の相手方となるマーケットメーカー(機関投資家)から委託手数料を受け取ります。

免責事項

当社は、以下に掲げる事項によりお客様に生じる損害については、その責を負わないものとします。

  1. 通信機器、通信回線、コンピューター等のシステム機器等の障害もしくは瑕疵、これらを通じた情報伝達システムの障害もしくは瑕疵、または第三者による妨害、侵入、情報改変等により、当社がRクロスの運営ができなくなったか、または当社が提供する情報の伝達遅延、誤謬もしくは欠陥が生じた場合。
  2. お客様の注文または約定後の決済が、当社の重大な過失によらないシステム上の制限、エラー、内容の瑕疵等により有効とならなかったか、あるいは誤った注文もしくは決済となったか、または実行されなかった場合(金融商品取引所等における障害、当社に時価情報等の情報提供を行う者における障害、または回線障害によって当社が正常に時価情報等の価格情報を取得できなかったことに伴い、お客様からの条件付注文等が発注されなかった場合または誤った発注となった場合を含みます。)。但し、本号の事態が発生した場合であっても、当社の重過失の有無に関わらず、それまでに約定成立した本取引の有効性には、何ら影響が及ばないものとします。
  3. お客様からの注文の受付けに際し、入力されたお客様のログインIDおよびパスワード、取引暗証番号と、予め当社に登録されているものとの一致を確認して当社が行った取引
  4. 本取引に際し、当社が提供する情報の内容につき、誤謬、欠陥があった場合。但し、当社に故意または重過失があったことにより損害を生じた場合を除きます。
  5. 天災地変、戦争・紛争、政変、ストライキ、外貨事情の急変、外国為替市場の閉鎖等、不可抗力と認められる事由により、本取引の注文および約定の執行、金銭および有価証券の授受または寄託等の手続きが遅延しまたは不能となった場合。(当社に故意または重大な過失がある場合を除きます。)
  6. お客様と当社との間の通信回線の第三者による傍受等の場合。
  7. その他当社の責めに帰すべからざる事由により損害が発生した場合。
  8. 前各号のほか総合証券取引約款第53条に掲げる事由が生じた場合。

当社は、いかなる場合にも、あらゆる種類の、お客様に関する営業の損失、得べかりし利益の喪失および間接損害について責任を負わないものとします。

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総合口座をお持ちでない方

先物・オプション取引のリスクと費用について

先物・オプション取引にかかるリスク

先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。

オプション取引における買方特有のリスク

オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。

オプション取引における売方特有のリスク

売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。

先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚

オプション取引にかかる費用

日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)

委託証拠金等について

先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。

※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。

ご質問は
ありませんか?