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50代で始める・見直す資産運用

資産運用の見直し方

資産運用を見直す

ポートフォリオの考え方、リバランス

年金(GPIF)の運用方法

私たちの年金を運用するGPIFは長期的な視点を資産を「守りながら増やす」手法を実践しています。リタイア前の50代はGPIFの運用のエッセンスを参考にするとよいでしょう。

エッセンス① 資産クラス・地域の分散

私たちの年金は国内株式・国債のほか、外国株式・債券にも広く分散投資されていることは知っている方も多いはず。ご自身のポートフォリオを確認して株式だけや、一つの国地域に偏ったものであると要注意です。資産を減らせない年代だからこそリターンよりもリスクに目を向けましょう。

エッセンス② 定期的なリバランス

運用をしていくなかで、調子のいい資産クラスや地域が出てくることでしょう。そんなときついつい調子のいい資産に一極集中したくなる気持ちになりますが、それはお勧めしません。当初の投資比率に戻す(リバランスをする)ことによって、値上がり資産の利益を一部確定し、値下がり資産を割安で買い増すことが、長期運用を成功させる秘訣です。

GPIFは4資産を25%ずつの配分としたポートフォリオを基本とし、25%から±6~8%のズレは許容しています。また定期的にこのズレを元に戻すため、リバランスが行われます。

ご自身で運用をする際、「適切な資産配分なんて決められない」、「定期的なリバランスは面倒」と思われる方は、バランスファンドやラップ商品を資産の一部に組み入れるとよいでしょう。年金運用と同じように、アセットクラス・地域分散と定期的なリバランスを行ってくれます。50代は「守りながら増やす」を意識しましょう。

【ケース別】ポートフォリオの見直し

ケース1.人気ファンドからポートフォリオを組んで資産運用をしている

ここが問題
  • 現金比率がやや高く、物価上昇局面において、資産価値の目減りが懸念されます。目先で使う予定がなければ、安定運用をして、インフレからお金の価値を守りましょう。
  • 米国株式への一極集中が資産形成のリスクです。確かに歴史的に見て米国株式の年率平均リターンは+7%と高い反面、リーマンショック時には、-50%超、コロナウィルス蔓延時には-20%と大きく落ち込むことがあります。50代の資産形成は、「守りながら増やす」を意識して、地域や商品の分散を意識しましょう。
投資プラン
まずは、備える・守る・増やすの公式にあてはめて、現在の資産配分を見直しましょう。預金比率を下げることで、インフレから守り、運用効率を上げました。また、米国株式への一極集中は、安定的な運用、分散投資を意識して、国内債券やバランスファンドなどに振り分けます。 毎月の積立投資には、節税メリットの大きい、iDeCoを是非とも利用したいところです。残りの金額で引き続き、米国株式へ投資し、積極的なリターンを狙っていきましょう。

■投資プラン

生活資金(備える) 預金 300万円
運用資金(守る) 国内債券
運用利回り:1.0%
850万円
運用資金
(増やす)
コア バランスファンド
運用利回り:3.0%
680万円
iDeCo
運用利回り:3.0%
2.3万円/月 積立
サテライト 投資信託(米国株式)
運用利回り:5.0%
170万円
投資信託(米国株式)
運用利回り:7.0%
10万円/月 積立

ケース2.これまで株式投資を頑張ってきた

ここが問題
  • 株式運用歴も長く、金融資産も順調に増えています。一見すると、老後資金も心配がないかもしれません。しかし、現在のポートフォリオでは、株式の比重が高く、リスクを取りすぎています。
  • 資産形成と趣味の株式投資のための資金が混在しているため、用途にあわせた資金の切り分けが必要です。
投資プラン
趣味である株式投資をこのまま続ける一方、将来の資産を守るという意味で、資金使途の整理を行いましょう。そのうえでコアサテライト運用の考えを取り入れることをおすすめします。
コア資産には、楽ラップが最適。この商品1本で、国際分散投資・アセットクラスへの分散ができ、かつリバランスも自動で行ってくれます。またその他にも投資対象が適度に分散されたバランスファンドを選ぶことでも安定的な運用が期待できます。

■投資プラン

生活資金(備える) 預金 240万円
運用資金(守る) 国内債券
運用利回り:1.0%
630万円
運用資金
(増やす)
コア 楽ラップ
運用利回り:3.0%
500万円
iDeCo
運用利回り:3.0%
2.3万円/月 積立
サテライト 投資信託(全世界株式)
運用利回り:5.0%
130万円
投資信託(先進国株式)
運用利回り:7.0%
10万円/月 積立
趣味 国内株式 500万円
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投資信託のリスクと費用について

投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、手数料等の費用が異なりますので、当該商品の目論見書、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、内容について十分にご理解いただくよう、お願いいたします。

投資信託の取引にかかるリスク

主な投資対象が国内株式
組み入れた株式の値動きにより基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
主な投資対象が円建て公社債
金利の変動等による組み入れ債券の値動きにより基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
主な投資対象が株式・一般債にわたっており、かつ、円建て・外貨建ての両方にわたっているもの
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各商品は、銘柄ごとに設定された買付又は換金手数料(最大税込4.40%)および管理費用(含む信託報酬)等の諸経費をご負担いただく場合があります。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。

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「信託財産留保額」「換金手数料」:ファンドによって異なります。

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