年金(GPIF)の運用方法
私たちの年金を運用するGPIFは長期的な視点を資産を「守りながら増やす」手法を実践しています。リタイア前の50代はGPIFの運用のエッセンスを参考にするとよいでしょう。
エッセンス① 資産クラス・地域の分散
私たちの年金は国内株式・国債のほか、外国株式・債券にも広く分散投資されていることは知っている方も多いはず。ご自身のポートフォリオを確認して株式だけや、一つの国地域に偏ったものであると要注意です。資産を減らせない年代だからこそリターンよりもリスクに目を向けましょう。
エッセンス② 定期的なリバランス
運用をしていくなかで、調子のいい資産クラスや地域が出てくることでしょう。そんなときついつい調子のいい資産に一極集中したくなる気持ちになりますが、それはお勧めしません。当初の投資比率に戻す(リバランスをする)ことによって、値上がり資産の利益を一部確定し、値下がり資産を割安で買い増すことが、長期運用を成功させる秘訣です。
GPIFは4資産を25%ずつの配分としたポートフォリオを基本とし、25%から±6~8%のズレは許容しています。また定期的にこのズレを元に戻すため、リバランスが行われます。
ご自身で運用をする際、「適切な資産配分なんて決められない」、「定期的なリバランスは面倒」と思われる方は、バランスファンドやラップ商品を資産の一部に組み入れるとよいでしょう。年金運用と同じように、アセットクラス・地域分散と定期的なリバランスを行ってくれます。50代は「守りながら増やす」を意識しましょう。
ケース1.人気ファンドからポートフォリオを組んで資産運用をしている
■投資プラン
生活資金(備える) | 預金 | 300万円 | |
---|---|---|---|
運用資金(守る) | 国内債券 運用利回り:1.0% |
850万円 | |
運用資金 (増やす) |
コア | バランスファンド 運用利回り:3.0% |
680万円 |
iDeCo 運用利回り:3.0% |
2.3万円/月 積立 | ||
サテライト | 投資信託(米国株式) 運用利回り:5.0% |
170万円 | |
投資信託(米国株式) 運用利回り:7.0% |
10万円/月 積立 |
ケース2.これまで株式投資を頑張ってきた
■投資プラン
生活資金(備える) | 預金 | 240万円 | |
---|---|---|---|
運用資金(守る) | 国内債券 運用利回り:1.0% |
630万円 | |
運用資金 (増やす) |
コア | 楽ラップ 運用利回り:3.0% |
500万円 |
iDeCo 運用利回り:3.0% |
2.3万円/月 積立 | ||
サテライト | 投資信託(全世界株式) 運用利回り:5.0% |
130万円 | |
投資信託(先進国株式) 運用利回り:7.0% |
10万円/月 積立 |
趣味 | 国内株式 | 500万円 |
---|
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